託児所と保育園・幼稚園との違いとは?託児所の主な種類や利用料金まで詳しくご紹介します!

子育て

託児所や保育園、幼稚園はいずれも子どもを預かる施設ですが、利用目的や利用条件には違いがあります。しかし、これらの施設の違いについて、明確には理解していないという方もおられるのではないでしょうか。

本記事では、託児所と保育園・幼稚園との違いや託児所の主な種類、利用料金をご紹介します。また、よくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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託児所とは?

託児所とは?

託児所は、保護者のさまざまな事情に応じて柔軟に利用できる認可外保育施設で、子どもを一時的に預かる施設です。認可保育園とは異なり、保育理由の提示が不要で、夜間や週末だけの利用にも対応可能な施設が多く存在します。

また、美容室や商業施設にある託児ルームなど、運営の自由度が高く、多様なニーズを満たしているのも特徴です。このように、託児所は保護者が急な用事や特別な事情に対応するためのサポートを提供しています。

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託児所の主な種類

託児所の主な種類

次は、託児所の主な種類について解説します。

  • 一般的な託児施設
  • 事業型保育施設
  • 認証保育園
  • ベビーホテル

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

一般的な託児施設

託児施設は、子どもを短期間または長期間にわたって預かり、保護者のサポートを行う場所です。一般的には駅から近い場所や商業施設、美容室、歯科医院など、保護者が便利に利用できる立地に設けられているのが特徴です。

さらに、イベント会場やコンサートなど特定の期間限定で開設される場合もあります。また、託児施設では、子どもたちと遊んだり、食事やトイレのサポートをしたりするなど、日常生活の援助を主な役割としています。

事業型保育施設

事業型保育施設は、従業員が安心して働けるよう、企業が設置する保育施設です。たとえば、企業が従業員の子どもを勤務時間中に預かる「企業型保育所」や、病院の看護師や医師の子どもを対象とした「院内保育所」などがあります。

これらの施設は、従業員の働き方に合わせて柔軟に対応しており、24時間運営する場合もあるのが特徴です。こうした取り組みにより、保育と仕事の両立を支援し、従業員の働きやすい環境を実現する役割を担っています。

認証保育園

認証保育園は、東京都独自の基準を満たした保育施設で、認可保育園では対応しきれない都市部の保育ニーズに応えるために設けられました。0歳児の保育や、13時間以上の開園時間を確保するなどの義務があります。

また、A型(0歳〜5歳対象)とB型(0歳〜2歳対象)の2種類があり、駅前など利便性の高い立地に設置されているケースが多い傾向です。この施設では、都市生活に適した柔軟な保育サービスを提供しています。

ベビーホテル

ベビーホテルは託児所の一形態で、夜間保育に特化している施設です。保護者が夜間勤務や急な用事がある際に、子どもを安心して預けられる環境を提供しています。

24時間対応している施設もあれば、深夜22時までの預かりの場合もあり、保育時間や形態は施設によって異なります。また、一部のベビーホテルでは宿泊も可能で、保護者の多様なニーズに対応する柔軟なサービスが魅力です。

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託児所と保育園・幼稚園との違い

託児所と保育園・幼稚園との違い

託児所や保育園、幼稚園はいずれも子どもを預かる施設ですが、目的や利用条件には違いがあります。主な違いは、以下のとおりです。

項目託児所保育園幼稚園
管轄自治体厚生労働省文部科学省
子どもの対象年齢0~6歳0~6歳3~6歳
保育時間施設により異なる7~19時頃9~14時頃
資格の有無どちらでも可どちらでも可幼稚園教諭が必要

託児所は柔軟な対応が特徴で、保護者のニーズに応じて0歳からの幅広い年齢層を受け入れ、夜間保育や一時預かりも可能です。また、保育園は働く保護者のサポートを目的としており、毎日の利用が前提で、自治体の審査を経て入所が決まります。

さらに、幼稚園は教育に重点を置き、主に3歳以上の子どもが対象で、自由な遊びや特定の学びを提供する教育施設です。

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託児所の利用料金

託児所の利用料金

ベビーホテルや託児所などの認可外保育施設の料金は施設ごとに異なり、利用形態によっても変動します。夜間利用が多いベビーホテルは、月額で5万円前後かかるのが一般的です。

また、ほかの認可外保育施設は月額4万円前後ですが、幼児教育無償化制度の利用で費用負担が軽減される可能性があります。無償化対象となれば、3歳から5歳児クラスは月額3.7万円、0歳〜2歳児クラスは月額4.2万円まで無償となる条件が設けられています。

参考:令和3年地域児童福祉事業等調査結果の概況|厚生労働省

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託児所と保育園の違いでよくある3つの質問

託児所と保育園の違いでよくある3つの質問

最後に、託児所と保育園の違いでよくある質問について紹介します。

  • 質問1.託児所と一時預かりの違いは?
  • 質問2.保育所と保育園の違いは?
  • 質問3.認定こども園と保育所の違いは?

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

質問1.託児所と一時預かりの違いは?

託児所は、保護者が子どもを一時的または長期間にわたって預けられる施設全般を指し、認可保育園とは異なるものとして扱われています。これに対して「一時預かり」は、特定の時間帯に限って子どもを預けるサービスで、急な用事や一時的なサポートが必要な際に利用されます。

また、託児所は柔軟な保育対応が特徴で、保護者のさまざまなニーズに応えるため、短時間から長時間まで幅広い利用形態が選べる点がメリットです。

質問2.保育所と保育園の違いは?

「保育所」と「保育園」はどちらも同じ内容の施設を指しており、0歳から小学校就学前の子どもが通う通所施設です。正式には「保育所」が正しい名称ですが、一般的には「保育園」と呼ばれる場合が多く、施設名も「〇〇保育園」としている場合が多いです。

このように、名称に違いがあっても、保育を行う施設としての役割に変わりはなく、保護者にとって利用しやすい環境が整えられています。

なお、保育園と保育所の違いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:保育園と保育所の違いとは?保育施設の主な種類や選ぶ際のポイントを詳しく紹介します!

質問3.認定こども園と保育所の違いは?

認定こども園と保育所の主な違いは、認定こども園では保護者の就労状況に関係なく、すべての子どもが利用できる点です。就業等の理由がなく保育の必要性がない場合、利用できる保育・教育時間は最低4時間で、就業等により保育の必要性がある場合、保育所と同等の時間で利用が可能です。

また、保育所は市町村に申請して入所する必要がありますが、認定こども園の場合は家庭の利用状況によって異なる申請手続きが求められます。この柔軟性のある利用制度が認定こども園の特徴です。

なお、認定こども園と保育園の違いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:認定こども園と保育園の違いは?預けられる基準や選び方のポイントについて解説します

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まとめ

まとめ

本記事では、託児所と保育園・幼稚園との違いや託児所の主な種類、利用料金をご紹介しました。

託児所は、認可保育園とは異なり、保育理由の提示が不要で、夜間や週末の利用にも対応可能な施設が多いです。さらに、駅から近い場所や商業施設など、保護者が便利に利用できる立地に設けられているほか、イベント会場やコンサートなど特定の期間限定で開設されている場合もあります。

種類としては、一般的な託児施設や事業型保育施設、東京都が独自の基準を定めて満たした認証保育園、ベビーホテルがあります。

また、子どもを預ける施設として、保育園は働く保護者のサポートを目的としており、幼稚園は教育に重点を置き、自由な遊びや特定の学びを提供する教育施設です。このため、それぞれの施設は目的や利用条件、料金、特徴も異なります。

なお、次のページでは、保育園の不承諾通知(落選通知)の概要や落選する理由、落選した場合に必要な行動を紹介しています。

関連記事:保育園の不承諾通知(落選通知)とは?落選する理由や落選した場合に必要な行動をご紹介!

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