夜泣きは、一般的に生後6か月頃からはじまり1歳半頃に落ち着くと言われています。しかし、何をしても泣き止まない夜が続くと、この状態がいつまで続くのかと悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、赤ちゃんが夜泣きする主な原因について解説します。また、対処法や乗り越えるためのコツについても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
赤ちゃんが夜泣きする主な原因とは?
まず、赤ちゃんが夜泣きする主な原因について解説します。
- 環境や体の不快感
- 日中に受けた刺激
- 睡眠サイクルの未発達
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.環境や体の不快感
赤ちゃんは言葉で自分の不快感を伝えられません。泣いている理由にはさまざまな要因があるため、ひとつずつ確認してあげることが大切です。たとえば、お腹が空いていたり、おむつのよごれや喉が渇いていたりするなどの理由が挙げられます。
また、室温の変化にも敏感で、大人が気づかない微妙な気温の変化でも赤ちゃんに影響があります。赤ちゃんは、体温調整機能が未発達なため、室温に注意してあげましょう。
2.日中に受けた刺激
赤ちゃんは、日中に受けた新しい体験や刺激を睡眠中に整理しようとします。しかし、脳がまだ発達途中のため、情報を整理しきれずに夜中に目を覚まして泣いてしまいます。
これらは、脳が活発に発達している証拠ともいえますが、赤ちゃんにとっては大きな負担になるため、できる限り、日中に体験する刺激の量を調整してあげましょう。
3.睡眠サイクルの未発達
生後間もない赤ちゃんは睡眠リズムが整っていないため、短時間で目を覚ましてしまいます。新生児期は2〜3時間ごとに眠りと覚醒を繰り返し、月齢が進むにつれて夜の睡眠時間が徐々に長くなっていく赤ちゃんも多いです。
生後4か月頃からは昼夜の区別がつきはじめますが、体内時計が完全に発達していないため、朝晩の切り替えがスムーズにいかず泣いてしまいます。
赤ちゃんの夜泣きへの対処法は3つ
次に、赤ちゃんの夜泣きへの対処法について解説します。
- 不快感の原因を取り除く
- 規則正しい生活リズムを心がける
- 抱っこや子守唄で安心感を与える
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.不快感の原因を取り除く
赤ちゃんが夜泣きをする理由として、おむつのよごれや空腹といった原因が一番多いです。まずはおむつの交換や授乳で赤ちゃんが落ち着くか様子を見てください。
しかし、母乳での寝かしつけが習慣になると、母乳以外では寝つきにくくなるため、注意が必要です。室温や湿度も快適に保ち、必要に応じてエアコンや加湿器を活用しましょう。異常が見られた場合は、医師の診断を受けるのも効果的です。
2.規則正しい生活リズムを心がける
赤ちゃんの生活リズムを整えるためには、規則正しい日々の習慣が大切です。朝はカーテンを開けて太陽の光を浴び、夜は静かで暗い環境を作れば、昼夜の区別がつけられます。
同じ時間に起きて寝る習慣は、安定した睡眠の促進に効果的です。できる限り授乳や入浴などの日々の生活を一定の時間にして、生活リズムを意識しましょう。
なお、育児日記の書き方については、こちらの記事で紹介しています。
関連記事:育児日記の書き方や内容とは?記録する目的や育児日記の種類をご紹介します! – コカラ
3.抱っこや子守唄で安心感を与える
赤ちゃんが夜泣きで起きた場合は、抱っこをしてあげると安心します。長時間の抱っこが難しい場合は、おくるみでしっかり包んであげるのも効果的です。
おくるみは赤ちゃんの手足の動きを抑え、「モロー反射」による突然の目覚めを防ぐ助けになります。また、穏やかな子守唄や赤ちゃんが安心できる静かな音を流すのも効果的です。赤ちゃんによって好みが違うのでさまざまな方法を試してみましょう。
赤ちゃんの夜泣きを乗り越えるためのコツは3つ
次に、赤ちゃんの夜泣きを乗り越えるためのコツについて解説します。
- 夜泣きは悪いことではないと理解する
- 周囲にサポートを求める
- リフレッシュする時間を作る
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.夜泣きは悪いことではないと理解する
夜泣きは、赤ちゃんの成長過程において自然に起こるものであり、親の育児法や関わりかたが原因ではありません。さまざまな対策を試しても解決までには時間がかかったり、はっきりした原因がわからなかったりする場合も多くあります。
夜泣きをすぐに止めなければならないと感じるかもしれませんが、赤ちゃんの成長の一部だと理解しましょう。すぐ対応せず、自然に落ち着くのを待ってみるのも効果的です。
2.周囲にサポートを求める
育児はひとりで抱え込まず、パートナーとの協力が不可欠です。夜泣きの対応を交代でしたり、夜はママが対応し、日中はパパが家事や育児を手伝うなどの役割分担が大切になります。
また、親戚や祖父母など周囲のサポートも検討しましょう。周囲に頼れる人がいない場合は、保健師や小児科医に相談したり、子育て支援センターを利用してみるのもおすすめです。
3.リフレッシュする時間を作る
育児中は、ママやパパが疲れ切る前にリフレッシュする時間が必要です。夜泣きで十分な休息が取れない状況が続くと、精神的に疲れてしまいます。
友人との会話やひとりで外出する時間を作ってストレスを軽減しましょう。家事代行を利用したり、ファミリーサポートを活用するのも1つの方法です。また、気分転換として散歩やドライブも効果的で、赤ちゃんも心地よい揺れで眠りやすくなります。
なお、育児疲れによる体調不良については、こちらの記事で紹介しています。
関連記事:育児疲れによる体調不良を感じている人の割合は?体調不良の原因や解消する方法をご紹介!
赤ちゃんの夜泣きでよくある3つの質問
最後に、赤ちゃんの夜泣きでよくある質問について紹介します。
- 夜泣きが終わるタイミングは?
- 月齢ごとの睡眠リズムの特徴は?
- 夜泣きは放置してもいいの?
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
質問1.夜泣きが終わるタイミングは?
赤ちゃんの夜泣きは、生後8〜10か月頃にピークを迎え、一般的に1歳半頃までには落ち着く子が多い傾向です。夜泣きには明確な原因がなく、授乳やおむつ替え、抱っこをしても効果がない場合もあります。
夜泣きは赤ちゃんが成長する過程であり、ほとんどの赤ちゃんが成長するにつれて治まっていく場合がほとんどです。長期にわたる場合は、赤ちゃんの睡眠の質に悪影響がでるため、専門家への相談を検討してみてください。
質問2.月齢ごとの睡眠リズムの特徴は?
赤ちゃんの夜泣きは、成長段階に密接に関連しています。生後1か月頃は、昼夜の区別がつかず、体内時計も未発達なため、頻繁に泣いたり目を覚まします。
一般的にこの時期の赤ちゃんはまとまって寝ない子が多いため、必要以上に心配する必要はありません。生後2〜4か月頃には、少しずつ体内時計が整いはじめて夜間の授乳回数が減りますが、安定していない場合も多いです。
1歳頃になると、多くの赤ちゃんがまとまって眠れるようになりますが、夢と現実が混同して夜泣きをする子もいます。
質問3.夜泣きは放置してもいいの?
夜泣きが続くと大人も疲れてしまいますが、赤ちゃんを長時間放置するのは避けましょう。赤ちゃんは泣いて体調不良や不快感を伝えようとしています。
普段よりぐったりしていたり、体温が高い、呼吸が早いなどの症状が見られたりする場合は、すぐに確認して必要であれば医師の診察を受けましょう。
まとめ
本記事では、赤ちゃんが夜泣きする主な原因や対処法、乗り越えるためのコツについて解説しました。
夜泣きは、生後6か月頃からはじまり1歳半頃に落ち着くといわれています。主な原因は、環境や体の不快感、日中に受けた刺激によるもの、睡眠リズムが整っていないことが原因です。
これらの原因に対処するためには、おむつの交換や授乳によって不快感を取り除くか、抱っこや子守歌で安心感を与えるようにしてあげてください。ただし、何をしても泣き止まないケースもあります。
しかし、これは親の育児や関わり方に原因がある訳ではありません。夜泣きは、成長過程の1つとして認識しておくようにしましょう。ただし、寝不足や育児疲れによる体調不良を引き起こさないためにも、周囲からのサポートを得ることが大切です。
なお、次のページでは、子育てのストレスを解消する5つの方法をご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
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