イヤイヤ期の子どもへの接し方のコツは3つ|自己主張する原因や注意すべきポイントを紹介!

子育て

イヤイヤ期は、子どもが自己主張を始める大切な成長段階ですが、親にとっては難しい時期でもあります。子どもの要求が通らないときの泣きわめきや「イヤ!」といった反発に、どう接してよいか悩む場面も多いものです。

本記事では、イヤイヤ期の子どもへの接し方のコツや注意すべきポイントをご紹介します。また、自己主張する原因も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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イヤイヤ期とは?

イヤイヤ期とは?

イヤイヤ期とは、幼児が親の指示に反発し、「イヤ!」と自己主張する時期を指します。多くの子どもが1歳半頃からこのような反応をするようになり、2歳前後に最も強く現れるため「魔の2歳児」とも称されています。

イヤイヤ期は幼児が自己を意識し始める大切な成長過程であり、親にとっては忍耐が必要な時期です。文部科学省の調査によると、「言うことを聞かない子育て」に関して、2歳児の親の約22%、3歳児の親の約27%が負担を感じると回答しています。

参考:子どもの育ちをめぐる現状等に 関するデータ集|文部科学省

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子どもが「イヤ」という自己主張をする原因は3つ

子どもが「イヤ」という自己主張をする原因は3つ

まず、子どもが「イヤ」という自己主張する原因を解説します。

  • 自立心が芽生えている
  • 感情をうまく表現できない
  • 大人の気を引きたい

それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

1.自立心が芽生えている

2歳頃になると、自分の力でさまざまな挑戦をし、達成感を味わう時期に入ります。歩いたり走ったり、スプーンやフォークで食事ができるようになり、自立心が芽生え始めます。

これは、大人から少しずつ離れて自分でできることを増やしていく重要な成長の一環です。しかし、大人と同じようにスムーズにはできない場面で周りはサポートしますが、自立心が芽生えているため、サポートを嫌がるケースが増えます。

2.感情をうまく表現できない

2歳児は、自身の体調や感情をうまく伝えるのが難しく、とくに眠気や疲労といった不快な感覚に対処するのが苦手です。大人であれば「疲れた」と伝えて休めますが、子どもは伝え方がわからないため、イライラや不快感が募り、「イヤ!」という反応が増える傾向にあります。

イヤイヤ期の子どもは、自分の体調変化をコントロールする力がまだ発達途上であるため、親が辛抱強く見守り、対応することが大切です。

3.大人の気を引きたい

2歳前後の子どもは、周囲の大人にもっと注目されたいという気持ちを抱えていますが、感情をうまく伝えることができません。そのため、「イヤ!」という否定的な反応で大人の注目を集め、自分の存在や要求を感じ取ってもらおうとします。

イヤイヤ期の特徴のひとつとして、自分の意思をうまく表現できないもどかしさから、反発し関心を得ようとするケースが多くみられます。

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イヤイヤ期の子どもへの接し方のコツは3つ

イヤイヤ期の子どもへの接し方のコツは3つ

次に、イヤイヤ期の子どもへの接し方のコツをご紹介します。

  • 子どもの言葉に共感する
  • 「自分でやりたい」という気持ちを肯定する
  • 気持ちの切り替えができるように工夫をする

それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

1.子どもの言葉に共感する

子どもが「イヤ!」と言ったとき、まずはその気持ちを受け止めてあげましょう。「そうだったんだね」と共感を示すと、子どもは自分の気持ちが理解されたと感じて安心します。

また、「今は難しいけれど、あとでやってみようか」といったように、別の選択肢を提示すると、気持ちが和らぐケースもあります。「イヤ!」という否定的な反応であっても、自分の意見を出そうとする過程も成長の一部と考え、根気強く接しましょう。

2.「自分でやりたい」という気持ちを肯定する

2歳児はまだできることに限りがありますが、それでも自分でやり遂げたいという強い意欲を持っています。大人が「早く終わらせたい」と先回りして手を出すと、自分でやり遂げたいという意欲を削いでしまいかねません。

そこで、時間に余裕がある場合は、子どもが自分で挑戦できる環境を整え、たとえうまくできなくても少しずつ手伝いながら進めると良いでしょう。最後までやりきる経験は、子どもにとって自信や達成感を育む大切なステップです。

3.気持ちの切り替えができるように工夫をする

子どもが何かに夢中になっているときに別の行動を促すには、ワンクッション置く方法が効果的です。たとえば、遊びをしている途中で食事をさせたい場合、「あと一つ積み木を積んだらお片付けしようね」と区切りを作ると、子どもは気持ちの準備ができます。

楽しい時間を尊重しながら次の行動に移せるため、子どもも納得しやすくなります。子どものスムーズな行動の切り替えには、こうした配慮が必要です。

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イヤイヤ期の子どもへの接し方で注意すべきポイントは3つ

イヤイヤ期の子どもへの接し方で注意すべきポイントは3つ

次に、イヤイヤ期の子どもへの接し方で注意すべきポイントをご紹介します。

  • 頭から否定しない
  • 感情的に叱る
  • わかりにくい言葉で注意する

それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

1.頭から否定しない

子どもが自分の意見や行動を主張しているとき、頭ごなしに「ダメ!」と否定するのではなく、なぜ良くないのか理由を説明することが大切です。

たとえば、危ない行動をしそうなときには「それをすると痛い思いをするかもしれないよ」と伝えたり、「こうやってやるとうまくできるよ」とお手本を示したりすると、子どもも理解しやすくなります。

こうした接し方が、子どもの自己表現や意欲を引き出し、自分の意見を育むのに役立ちます。

2.感情的に叱る

子どものイヤイヤに対しては、冷静な対応が大事です。感情的に叱ってしまうと、わずかな回数でも子どもには叱られたという印象が強く残り、親への信頼や愛情に不安を抱かせる可能性があります。

子どもの行動にイライラしても、感情を抑えて、落ち着いた口調で説明しながらサポートしてあげてください。叱るのではなく、どうしたら良いかを一緒に考える姿勢を見せると、子どもも安心して成長できる環境が整います。

なお、イヤイヤ期の子どもの叱り方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

関連記事:子どものしかり方は?気をつけたいことからしかるときのポイントまでご紹介します – コカラ

3.わかりにくい言葉で注意する

小さな子どもに伝える際には、シンプルで具体的な言葉を使うと理解しやすくなります。「どうしてそんなことをするの?」と尋ねると、子どもは答えに困り、戸惑ってしまうケースが多いです。

「おもちゃを丁寧に扱おうね」など、具体的に伝えてあげてください。また、ポジティブな表現を用いると、子どもも素直に受け止めやすくなります。「やめなさい」よりも「こうしてみようか」といった前向きな言葉が効果的です。

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イヤイヤ期の接し方でよくある3つの質問

イヤイヤ期の接し方でよくある3つの質問

最後に、イヤイヤ期の接し方でよくある質問をご紹介します。

  • イヤイヤ期はいつまで続くの?
  • イヤイヤ期を乗り越えるコツは?
  • イヤイヤ期が始まったサインは?

それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

質問1.イヤイヤ期はいつまで続くの?

イヤイヤ期は子どもの成長に欠かせない一段階であり、通常2歳頃から始まって3歳以降には落ち着いていくケースが多いようです。長く感じるかもしれませんが、全体の中では短期間だと意識して過ごすと、気持ちが軽くなります。

子どもによってイヤイヤ期の状況は異なり、穏やかな場合もあれば激しい場合もあります。周りと比べずに、適度にサポートしながら見守り、子どものペースを尊重する姿勢が大切です。

なお、子育てがひと段落する時期については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

関連記事:子育てがひと段落するのはいつ?少しでも楽にする方法や自分の時間を確保するコツをご紹介! – コカラ

質問2.イヤイヤ期を乗り越えるコツは?

イヤイヤ期は子どもの成長に欠かせない過程ですが、育児の負担も感じやすくなります。この時期に親がストレスを軽減するためには、周囲のサポートが重要です。

家族やベビーシッターなどに協力をお願いし、ひとりで抱え込まないようにしましょう。また、時間にゆとりを持ち、子どもの反応に穏やかに向き合える環境を整えるのが大切です。子どもの気持ちを引き出しながら、過度な干渉を避け、のびのびと成長できるよう見守りましょう。

質問3.イヤイヤ期が始まったサインは?

イヤイヤ期が始まったときにみられるサインとして、子どもは「イヤ」という言葉を頻繁に使い始めたり、態度が不安定になったりするケースが多いです。急に甘えてきたかと思えば、強い自己主張をし、周囲の意見に対抗する場面があります。

また、感情のコントロールが難しく、些細なことで機嫌が悪くなったり、癇癪を起こす場合もあります。イヤイヤ期は、物を投げたり床に寝転んで泣き叫んだりと、大人の反応を試す行動が増える傾向です。

これらの行動はすべて成長の一環と理解し、柔軟に対応するようにしてください。

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まとめ

まとめ

本記事では、イヤイヤ期の子どもへの接し方のコツや注意すべきポイントと自己主張する原因をご紹介しました。

イヤイヤ期は、親にとっては辛抱の時期でもありますが、子どもに自立心が芽生え、成長していく過程で非常に重要な時期です。この時期は、子どもの言葉に共感する姿勢を示し、気持ちの切り替えがしやすいように配慮してあげてください。

また、感情的に叱ったり、頭から否定したりするのは避けましょう。わずかな回数でも、子どもには「叱られた」「否定された」という印象が強く残り、親への信頼や愛情に不安を抱かせる可能性があります。

なお、次のページでは、子育てが楽しくないと感じる7つの理由について解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。

関連記事:子育てが楽しくないと感じる7つの理由|楽しくするためのコツやよくある質問をご紹介!

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