保育園の面接と聞くと「どんな準備をしたらいいの?」と不安に思うこともあるでしょう。この記事では保育園の面接でよく聞かれる質問やふさわしい服装について解説します。保育園へ通所を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
保育園の入園前の面接では何を聞かれる?
保育園の入園前には、内定前と後に必ず面接があります。「どのようなことを聞かれるのか?」と不安に思う人もいるかもしれませんが、事前に面談の目的やよく聞かれる質問などを知っておくと安心です。まずは、内定前と内定後の面談内容を見ていきましょう。
内定前の面接内容
内定前の面接内容は、申込書類に記載した内容の確認です。面接場所や形式は地域ごとに異なるため、事前に自治体が公表している情報をチェックしておきましょう。
質問される内容には、選考基準となる点数に影響するものもあります。そのため、きちんと正確に応えられるように準備しておきましょう。主に聞かれることには、以下のようなものが挙げられます。
- 入園を希望する保育園の確認
- 入園を希望する理由
- 父母の勤務状況
- 祖父母の状況
- 家族構成や保育園に通っている兄弟の有無
- 子どもの成長度合いや生活リズム
- 子どもの健康状態
内定後の面接内容
内定後の面接は家庭と保育園間での情報共有が目的で、保育園で行われます。一般的には保育園の職員と個別で面談します。
面接後に内定が取り消されるおそれもあるため、特に内定前の面接がない自治体では注意しなければなりません。主な質問内容は以下の通りです。
- 子どもの成長具合や予防接種
- 食事や離乳食の進み具合
- 子どもの体質やアレルギー、障がい
- 生活リズム、前の呼び方、性格など
- 勤務先や勤務時間について
- 送迎の方法
保育園は面接内容によって落ちることはある?
保育園へ入所するには「保育の必要性」を自治体に認めてもらう必要があります。保育の必要性は点数化されており、優先度が高い世帯から順番に通う保育園が決まります。
同じ点数の世帯がいくつかあった場合、面接の内容によって自治体職員が合否を決めている可能性があります。そのため、書類に不備がないように記載することはもちろん、質問されたことに正確に答えられる準備をしておきましょう。
保育園の面接でよく聞かれる5つの質問
保育園の面接でよく聞かれる質問には、以下の5つが挙げられます。
- 入園希望の理由
- 予防接種の現況
- 発育状況や健康状態
- 家庭における生活状況
- 勤務先情報や家族構成
いずれの質問も保育園へ通ううえで欠かせない情報ばかりですので、正確に答えられるように準備しておきましょう。ここではそれぞれに分けて解説します。
1.入園希望の理由
保育園へ通うには、家庭で保育できない状況であることが前提です。そのため、なぜ家庭で保育することが難しいのかや入園できなければ困る理由を説明できるように準備しておきましょう。
共働きの場合は父母ともに月に何日働いており、1日あたりの勤務時間を質問されることが多いです。家族の介護や病気、出産などについても細かく聞かれることが多いため、きちんと答えられるようにしておきましょう。
2.予防接種の現況
保育園は、他の家庭の子どもたちと集団生活を送ります。そのため、予防接種の現況は必ず確認される項目です。口頭で予防接種の種類や回数などを確認する場合もあれば、書類に記載することもあります。
予防接種の時期や回数を正確に覚えておくことは難しいため、面接時には母子手帳を持っていくと安心です。もし未接種のものがあれば、受けていない理由などについても答えられるよう準備しましょう。
3.発育状況や健康状態
発達状況や健康状態は子どもの状況を知るだけではなく、保育園の体制を見直さなければならないことにもつながるため、必ず質問される内容です。
発達障害やアレルギーがある場合は保育に細心の注意を払う必要があるため、適切に対応できるように保育士の増員も考えられるでしょう。発育状況についても同様、食事の世話やトイレトレーニングなどを行ううえで確認しておきたい項目です。
4.家庭における生活状況
家庭における食事や睡眠、遊びなどの生活状況も、保育園の生活へスムーズに移行するために欠かせません。
また好きな遊びや苦手なことなど、性格に関する情報も保育時に重要なため、可能な限り詳しく共有するように心がけましょう。
5.勤務先情報や家族構成
同居している父母や兄弟のほかに、近隣に祖父母や親戚などが住んでいる場合は、それぞれの健康状態や生活状況について質問されることがあります。
また子どもの発熱や体調不良などがあった際、対応できるように勤務地や職業などについても尋ねられることもあるため、正確に答えられるように準備しておきましょう。
連絡先以外にも「誰に優先して連絡すべきか」や「もしもつながらなかった場合の対応」などを事前に決めておくとスムーズです。
保育園の面接でふさわしい服装とは?
面接と聞くと「どのような服で行けばいいの?」と迷ってしまいがちです。保育園の面接の服装はそれほど身構えて準備する必要はありませんが、清潔感のあるものを選ぶようにすると間違いありません。
もし悩んでしまう場合は、事前に保育園へ問い合わせてから出かけるようにすると安心です。
子どもの服装
子どもの服装については普段着で問題ありません。子どもにとって保育園は、初めて訪れる場所となり、緊張してしまう場合がほとんどです。いつも着慣れていてリラックスできる服を選んであげましょう。
ただし制服がある私立保育園などの場合はキャラクターものの洋服を避け、落ち着いた色合いのものを選ぶと印象がよくなります。
保護者の服装
保護者の服装についてもカジュアルな服装で問題ありません。もし悩む場合は以下のような服装を選ぶとよいでしょう。
- ママ:ブラウスと短すぎないスカートかパンツを合わせる
- パパ:襟付きのシャツとジャケットにスラックスパンツを合わせる
ママ・パパいずれも「清潔感」を印象付けられる服装を心がけるとよいでしょう。基本的には派手すぎる服や色を避けるように意識すれば大丈夫です。
保育園の面接に関するQ&A
保育園の面接に関して、よく疑問に感じる内容は以下の3つが挙げられます。
- 質問1.保育園の面接当日の持ち物は?
- 質問2.保育園における面接の流れとは?
- 質問3.保育園の面接における時期や平均時間は?
ここではそれぞれに分けて解説します。
質問1.保育園の面接当日の持ち物は?
保育園の面接には、以下3つを持参しましょう。
- 事前に配布された書類
- 提出書類
- 母子手帳
事前に配布された書類のなかには、当日必要事項を記載して提出が必要な書類もある場合があるため、念のために持参しておくと安心です。
提出書類の記載に誤りや漏れがないかを確認してください。母子手帳に関しては予防接種などについて正確な記録が残されているため、忘れずに持っていきましょう。
さらに、子どもが小さい場合や下の子を一緒に連れていくときは、飲み物やおもちゃを持っていってもよいか保育園に確認しておくと安心です。子どもが飽きてぐずったときに役立ちます。
質問2.保育園における面接の流れとは?
保育園の面接の流れは一般的に、保育園から配布された書類についての説明から始まります。その後保育園への通所を希望する理由や子どもの状況、仕事の状況などを保育園から質問されます。
一通り保育園からの質問に答えたら、保護者側から保育園へ不明点などを確認して面接は終了です。面接を受ける保育園によっては資料や面接者となる保育士、内容が異なります。詳しい面接内容については。保育園からの案内を確認してください。
質問3.保育園の面接における時期や平均時間は?
保育園の面接時期は自治体によって異なりますが、内定通知後2週間〜1ヶ月以内に行われることが一般的です。また、面接時間については30分〜1時間程度です。
詳細な面接時期や時間については保育園ごとに異なるため、気になる場合は事前に問い合わせましょう。
まとめ
保育園の面接に関することを解説しました。保育園の面接は家庭の状況を確認したり、子どもの情報を保育園と共有したりすることが目的です。事前に答える内容を整理して、面接に臨みましょう。
服装については子ども・保護者ともに、清潔感を意識してコーディネートすれば問題ありません。保育園の面接のポイントを理解して当日を迎えましょう。
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