市役所などの自治体に配置されている保育コンシェルジュは、就学前の子どもがいる家庭を対象に、保育施設や保育サービスに関する支援を行っています。
この記事では、保育コンシェルジュの概要や相談方法を詳しく紹介します。保活に悩むママパパは、記事を参考に、ぜひ保育コンシェルジュを利用してみてください。
保育コンシェルジュ(保育利用者支援員)とは?
保育コンシェルジュは、市役所などの自治体に配置している専門の相談員です。子ども・子育て支援法第59条第1号に基づいて設置されています。
保育コンシェルジュは、保育士資格や教諭免許を有しており、保育や幼児教育に関する知識を生かしながら、教育・保育施設に関する助言や相談を行い、各家庭に最適なサポートを提供しています。
保育コンシェルジュの主な業務内容
保育コンシェルジュの主な業務内容は、次の3つです。
- 保育施設や保育サービスなどの利用に関する相談
- 保育所に入所できなかった方へのアフターフォロー
- 保育施設や保育サービスなどの情報収集
それぞれの内容について詳しく見ていきましょう。
1.保育施設や保育サービスなどの利用に関する相談
区役所の窓口や電話を通じて、保護者の希望や就労状況などを確認し、各家庭のニーズに合った保育施設や保育サービスの情報を提供しています。
また、地域によっては窓口以外にも、地域子育て支援拠点や乳幼児健診会場などで、保育に関する相談サービスを実施しています。これにより、より多くの保護者が、自分たちのライフスタイルや子どもの育成状況に合わせた保育施設やサービスを見つけることが可能です。
2.保育所に入所できなかった方へのアフターフォロー
アフターフォローは、保育所への入所が叶わなかったご家庭に対し、現在の保育状況や代替の預け先に関する確認とアドバイスを提供し、保護者の不安を軽減することを目的としています。保育コンシェルジュは、家庭の状況に応じた最適な保育サポートを提供するため、ニーズに寄り添った支援を心がけています。
3.保育施設や保育サービスなどの情報収集
保育施設や保育サービスに関する情報収集は、保護者が自分の家庭にあった保育施設を見つけるためにも重要です。そのため、保育コンシェルジュは、市内および近隣区にある認可保育施設、認可外保育施設、認定こども園、市独自の保育施設など、さまざまな施設の空き情報や詳細情報を積極的に収集しています。
これらの情報収集により、保護者は自分の家庭に最適な保育施設やサービスを見つけやすくなり、子どもの安心と成長に適した環境を選択する手助けになります。
対象者
保育コンシェルジュのサービスは、対象地区に居住し、就学前の子どもの保育に関する支援が必要な家庭を対象としています。保育に関する相談が初めての方に向けて提供しており、すでに認可保育園などの申込をしたことがある方や、過去に保育コンシェルジュの相談経験がある方は、利用対象外になります。
相談受付時間や場所
ここでは、岡山市が配置している保育コンシェルジュの相談受付時間や場所を紹介します。
相談先 | 電話番号 | 受付時間 |
就園管理課(市役所本庁舎9階) | 086-803-1313(保育コンシェルジュ専用ダイヤル) | 午前9時00分~午後5時00分 |
北区中央福祉事務所 | 086-803-1209 | 午前10時15分~午後5時15分 |
北区北福祉事務所 | 086-251-6530 | |
中区福祉事務所 | 086-901-1231 | |
東区福祉事務所 | 086-944-1822 | |
南区西福祉事務所 | 086-281-9620 | |
南区南福祉事務所 | 086-230-0321 |
出典:保育コンシェルジュ(保育利用者支援員)について | 岡山市
保育コンシェルジュの相談は、土曜日、日曜日、祝日および年末年始の閉庁日を除く、開庁日に受付しています。事前の予約は必要ありませんが、相談場所によって受付時間が異なるため注意が必要です。
相談を希望する各福祉事務所の所在地については、福祉事務所のウェブページで確認してみてください。
参照:福祉事務所 | 岡山市
相談方法
岡山市では、保育コンシェルジュからの情報をスムーズに提供するために、就園管理課内に「保育コンシェルジュ専用ダイヤル」を設けています。
このダイヤルは、保育施設の変更や他の保育サービスに関する相談などに利用可能です。利用時間は、土曜日、日曜日、祝日、年末年始の閉庁日を除く、平日の午前9時〜午後5時までになります。
専用ダイヤルをご利用の際、現在の居住エリアや希望施設に関する情報を提供していただきます。その後、担当の保育コンシェルジュから改めて電話をします。
また、保育コンシェルジュの業務状況や時間帯によっては、電話がつながりにくい場合や、就園管理課の職員が代わりに対応することもありますので、ご了承ください。
参照:保育コンシェルジュ(保育利用者支援員)について | 岡山市
保活コンシェルジュでよくある3つの質問
ここでは、保活コンシェルジュでよくある質問にお答えします。
- 質問1.保育コンシェルジュの相談例は?
- 質問2.保育コンシェルジュ以外に子育ての悩みを相談できる窓口は?
- 質問3.子育て世帯の平均年収は?
各項目を詳しく見ていきましょう。
質問1.保育コンシェルジュの相談例は?
保育コンシェルジュには、さまざまな相談が寄せられます。たとえば、次のような内容です。
- 保活を初めて行うが、いつから何をすればいいかわからない。
- 保育園の種類や選び方についてのアドバイスがほしい。
- 自分の子どもや生活スタイルに適した保育園の探し方。
- 近くの保育園や職場周辺の保育サービスに関する情報。
- 岡山市内の保育サービスの全体像を知りたい。
- 認可保育施設に入れなかった場合の代替保育サービスの提案。
- 公設の学童に代わる民間学童の情報。
保育コンシェルジュは、これらの相談に対し、各家庭の状況やニーズを考慮した上で、適切な情報を提供します。どのような疑問や悩みも、気軽に相談していただくことが可能です。
質問2.保育コンシェルジュ以外に子育ての悩みを相談できる窓口は?
子育ての悩みを電話で相談できる窓口として、次の5つが挙げられます。
- こども医療でんわ相談
- 子育てホットライン ママさん110番
- 明治 赤ちゃん相談室
- 子育て・思春期・更年期 女性のあらゆる相談室
- エンゼル110番「育児に関する無料電話相談」
いずれも相談料無料で利用できるため、困ったときは気軽に電話してみましょう。なお、次のページでは、電話相談のメリットや注意点を詳しく紹介しています。
関連記事:子育ての悩みを電話で相談できる窓口5選!メリットや注意点もあわせて紹介 – コカラ
質問3.子育て世帯の平均年収は?
厚生労働省による「平成29年 国民生活基礎調査」によると、子育て世帯の平均年収は「739.8万円」でした。一人の稼ぎだけで上手くやりくりできるのか、不安を抱える世帯も多いかもしれません。
なお、次のページでは、子育て世帯の平均年収のほかに、子育てにかかる費用について紹介しています。あわせて参考にしてみてください。
関連記事:【今が不安?】子育て世帯の平均年収を紹介!不安の解消方法も紹介! – コカラ
まとめ
保育コンシェルジュは市役所などの自治体に配置されている専門の相談員です。就学前の子どもがいる家庭を対象に、保育施設や保育サービスに関する支援を行っています。
電話や窓口で気軽に相談可能なため、保活に悩む保護者の方はぜひ一度利用してみてください。
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