保育園の懇談会は、情報共有や子どもの様子、保護者同士の交流などあらゆる目的のもとに開催されています。事前にメリットや注意点を知っておくと、安心して参加できるでしょう。
この記事では、懇談会に参加する前に知っておきたいことについて解説します。事前にポイントを知って懇談会に臨みましょう。

コカラ編集部は当ブログの運営チームです。子育てに関するさまざまな情報を提供するためのメンバーで構成されています。
Contents
保育園の懇談会とは?

保育園の懇談会は、保育士と保護者が子どもの成長に関する情報交換を行う場です。また、保護者同士が交流する機会ともいえるでしょう。保育園の懇談会が行われている間、多くの保育園では子どもを見てもらい、保護者同士や保育士と交流を深められます。
ほかにも、保育参観の要素を取り入れた懇談会が開かれることもあるでしょう。保護者と子どもが一緒になって遊んだり、子ども同士が遊んでいる様子を眺めたりします。
子どもたちと一緒になってはしゃぎ、会話に集中できないこともありますが、保育園で過ごしている様子を体感できるでしょう。懇談会が開催される目的は時期ごとに異なり、なるべく多くの保護者が参加できるように配慮されています。ここでは保育園の懇談会における開催目的や時期、時間を解説します。
懇談会の開催目的
懇談会が開催される時期によって目的が異なりますが、一般的には以下のような目的があることがほとんどです。
- 保育方針や決まりごとを保護者に向けて説明する
- クラスや子どもたちの様子を保護者に共有する
- 保護者からの質問に答える
- 保護者同士が懇談する
多くの場合、入園から少し落ち着いた5月頃や行事の前後に開催され、保育園での子どもの様子を共有します。
懇談会の開催時期
懇談会の開催時期や頻度は、保育園によって違いがあります。多くの場合、年に2〜3回開催されることが一般的です。
多いのは5月頃に開催される、年度初めの懇談会です。入園式・進級式の終了後にそのまま懇親会へ移行する場合もあるでしょう。
懇談会の開催時間
保育園の懇談会は、土曜日の午前中や平日夕方18時頃に設定されていることが多いようです。普段の送り迎えでは忙しくてコミュニケーションがあまり取れないことが多いことを考慮し、少しでも多くの保護者が参加して交流を深められるように配慮されています。
また、普段は伝えきれない連絡事項の共有や不明点も質問しやすいため、できる限り参加するとよいでしょう。
開催時期ごとの懇談内容

保育園の懇談会は、開催時期によって懇談内容が異なります。参加することによって大切な情報を漏らすことなく知ることができるため、できる限り参加するようにしましょう。
年度初めの場合
年度初めの懇談会で話される内容には、以下のようなことが挙げられます。
- 保育方針
- 大きな年間行事
- 服装や持ち物などの決まりごと
これらは保育園生活を送るうえで柱となる大事な内容ばかりです。大きな流れとしては、園長先生からのあいさつがあり、クラスごとに分かれて懇親会が進められます。
また、クラスごとに別れたあと、担任の保育士からは1年間の目標などを話すこともあるでしょう。
年度半ばの場合
年度半ばの懇談会で話される内容には、以下のようなことが挙げられます。
- 運動会
- お遊戯会
これらの行事の注意点や家庭で協力してもらいたいことについて、説明を受けることがほとんどです。
運動会の説明では、当日までの過ごし方や場所取りの注意点が主な内容です。お遊戯会については、衣装作りの手伝いなどの協力を依頼される場合もあります。
年度末の場合
年度末の懇談会で話される内容には、以下のようなことが挙げられます。
- 1年を通じたクラスの様子
- 子どもたちの成長
- 年長の場合は小学校入学準備について
1年を通じてどのようなクラスだったのか、子どもたちはどのような生活を送ったのかを共有することがほとんどです。また、年長クラスの場合は小学校入学に際し、必要な準備の説明があるでしょう。
保育園の懇談会に参加する4つのメリット

保育園の懇談会に参加するメリットには、以下の4つが挙げられます。
- 保育園での子どもの様子を知ることができる
- 他の保護者と親交を深めることができる
- 教室内の状況を把握できる
- 同じ悩みを抱える保護者と悩みを共有できる
ここではそれぞれに分けて懇談会に参加するメリットを解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.保育園での子どもの様子を知ることができる
子どもの送り迎えするときに保育園での様子を垣間見えることはありますが、懇談会に参加することでより日常的な様子を知ることができるでしょう。
懇談会では日常で好きな遊びや流行している病気、保育園・クラスで取り組んでいる課題などを保育士と保護者の間で共有します。保育園での様子を知ることで、家庭での子どもとの接し方に役立つこともあるかもしれません。
2.他の保護者と親交を深めることができる
保育園へ通っている子どもの保護者は働いている人が多いため、お迎えの時間が違ったり、話をする余裕がないこともあるでしょう。そのため、同じクラスの保護者同士だとしても、じっくりと会話する機会は滅多にありません。
懇談会では、普段顔を合わせることが少ない保護者も、親交を深められる機会といえるでしょう。実際に懇談会をきっかけにママ友・パパ友となる人も多いようです。
3.教室内の状況を把握できる
お迎えの時に下駄箱のところまで子どもを連れてきてくれる園の場合、教室内の様子は把握しにくいものです。そこで懇談会に参加することで、展示されている子どもの作品を見たり、どのように安全が配慮されているのかを見たりと、普段知りえない状況を把握できます。
また、空調設備がどのように稼働しているかもチェックできますので、登園時の服装選びの参考にもなるでしょう。
4.同じ悩みを抱える保護者と悩みを共有できる
子育ては、月齢や年齢ごとにさまざまな悩みがあります。授乳やトイレトレーニングなど、子育ての共通の悩み事を共有する・聞いてもらうだけでも心の負担が軽くなることもあります。
また、懇談会に参加することによって、同じ悩みを抱えた保護者と話題を共有して解決策を考えることもできるかもしれません。さらに、お兄ちゃんお姉ちゃんがいる保護者からは、実際の体験からのアドバイスをもらえることもあるでしょう。
保育園の懇談会に参加する際の3つの注意点

保育園の懇談会に参加する際の注意点には、以下の3点が挙げられます。
- 個人的な質問は控える
- 服装や持ち物を事前に用意しておく
- 自己紹介の準備をしておく
懇談会は限られた時間で情報共有や説明、質疑応答が行われます。ここではそれぞれに分けて懇談会に参加する時の注意点を解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.個人的な質問は控える
懇談会での発言内容やほかの保護者に与える印象は、今後の人間関係や関わり方が決まる重要なポイントです。懇親会は、保育士対保護者全体の質疑応答となることが多く、個人的な質問や何度も繰り返して質問するのは控えるようにしましょう。
基本的には、「誰もが疑問に思いそうなこと」に厳選して質問してください。個人的な質問は、懇親会のあとに直接保育士に尋ねた方が無難です。
2.服装や持ち物を事前に用意しておく
保育園の懇談会の服装や持ち物は、そこまで神経質になる必要はありません。保育園によってはフォーマルな服装がよいかもしれませんが、お迎えのときに周囲の服装をチェックして合わせれば問題ないでしょう。
服装よりも注意したいのは「持ち物」です。資料が配布される可能性があるため、ゆとりがあるバッグを準備して保育園へ訪れるようにすると安心です。また、スリッパや履き物を入れておく袋を持っておきましょう。
3.自己紹介の準備をしておく
懇談会では、多くの場合で自己紹介があります。事前に何を話すのか整理しておくと緊張をやわらげられるでしょう。自己紹介のポイントには、以下の3つが挙げられます。
- 「〜の母/父です」と子どもの名前で名乗り始める:兄弟がいる場合はそのことも話すとよい
- 子どもの好きな遊びや家での様子:誰もが共感しやすいエピソードを手短に話す
- 「よろしくお願いします」で締める
懇談会の自己紹介に盛り込むべき4つの内容

懇談会の自己紹介に盛り込むべき内容には、以下の4つが挙げられます。
- 子どもと自分の名前
- 子どもの兄弟関係
- 子どもの性格や好きなこと
- 締めの挨拶
基本的にはこれらの内容を盛り込むことで、わかりやすい自己紹介ができます。ここではそれぞれに分けて盛り込むべき内容を解説します。
1.子どもと自分の名前
「『子どもの名前』の母/父親の『自分の名前』です」のように、子どもと自分の名前から自己紹介を始めましょう。
自分の名前よりも先に、子どもの名前を名乗ることがポイントです。こうすることによって「〇〇ちゃん/くんのママ・パパ」のように覚えてもらいやすくなります。
2.子どもの兄弟関係
子どもの兄弟関係は、意外とほかの保護者と話すきっかけになりやすい内容です。
一人っ子だと自己紹介すると、同じ状況の保護者から話しかけられやすくなるでしょう。また、お兄ちゃんや妹がいると話すことで、ほかの年齢のクラスの保護者と話をするきっかけとなることもあります。
それ以外にも、妊娠中で安定期に入っている場合は、出産予定月のことを話してみてもいいかもしれません。ただし出産前後は保育園行事に参加できないおそれもあるため、事前に保育士や保護者に伝えておくとよいでしょう。
3.子どもの性格や好きなこと
子どもの性格や好きなことも自己紹介に盛り込むと、話すきっかけとなるでしょう。たとえば、以下のようなことを話してみてください。
- 外遊びが大好き
- 好きなアニメやゲームに関すること
- 子どもの性格(わんぱく・大人しい・人見知りしやすいなど)
似た性格の子どもだとわかれば、保護者同士でも話しかけやすくなりますし、好きな遊びやアニメ・ゲームが同じだと、友達になるきっかけにもなるでしょう。
4.締めの挨拶
これまでの流れに沿って、話すべき内容を伝えたら、「1年間よろしくお願いします」など、最後に締めのあいさつで締めくくりましょう。なるべく手短に済ませるように考えておくことをおすすめします。
また担任の保育士によっては、場を盛り上げるために何らかの質問がされることもあるでしょう。その場合は、答えられる範囲で盛り込んで回答してください。
保育園の懇談会でよくある3つの質問

保育園の懇談会でよくある質問には、以下の3つが挙げられます。
- 質問1.保育園の懇談会は父親が参加しても大丈夫ですか?
- 質問2.保育園の懇談会を欠席する場合はどうすればよいですか?
- 質問3.保育園の懇談会にも役員はありますか?
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
質問1.保育園の懇談会は父親が参加しても大丈夫ですか?
保育園の懇談会は、父親が参加しても問題ありません。また、祖父母が出席することもあるでしょう。保育園によっては母親が出席することが多いため、事前に担任の保育士に確認しておくと安心です。
いずれの場合も、懇談会で家庭での子どもの様子や保育士からの質問に、答えられるように出席者に伝えておきましょう。
質問2.保育園の懇談会を欠席する場合はどうすればよいですか?
懇談会を欠席することがわかっている場合、事前に保育園へ欠席の連絡をしておきましょう。もし当日仕事の都合などで出席できなくなったときは、できる限り早めに保育園へ連絡してください。
出席できなかったとしても、懇談会で使われた資料は欠席者にも配布されます。懇談会で役員を決める場合は、欠席しても抽選対象ですので注意しましょう。
質問3.保育園の懇談会にも役員はありますか?
多くの保育園では、保護者で構成される役員制度があります。各年齢のクラスから数人ずつ選出されることが一般的です。保護者会の役員は保育園ごとに仕事の内容が異なり、お手伝い程度のこともあれば、イベントの運営を中心となって行う場合もあります。
役員の中でも負担が大きいとされるのは「会長」です。全体のまとめ役として、ほかの役員に作業の指示を出したり、保育士と意見を交わしたりする必要があります。
まとめ

保育園の懇談会は、保育園からのお知らせや子どもの様子、保護者同士の交流の場など、さまざまな目的のもとで開かれています。可能な限り参加することによって、大切な情報を確認できるでしょう。
最初の懇談会では自己紹介が求められることが多いです。事前に話す内容を整理しておくと緊張を和らげられるでしょう。それぞれのポイントをチェックして、保育園の懇談会に参加してみてください。
なお、次のページでは、保育園の親子遠足について解説しています。服装や持っていくべきアイテムも紹介しているので、こちらもぜひ参考にしてみてください。

コカラ編集部は当ブログの運営チームです。子育てに関するさまざまな情報を提供するためのメンバーで構成されています。