トイレトレーニングは、子どもの成長の大切なステップの1つです。しかし、「何歳からはじめればいいの?」「どうやって進めたらいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、トイレトレーニングは何歳からはじめるか、進め方のステップや必要なグッズをご紹介します。また、よくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
トイレトレーニングは何歳から?
トイレトレーニングの開始時期は子どもの発達状況によって異なります。一般的には、2歳後半〜3歳頃が目安とされていますが、すべての子どもが同じタイミングで準備が整うわけではありません。尿意を我慢する力やトイレに行きたいという意思表示ができるのが大切なサインの1つです。
また、年齢にとらわれすぎず、日常生活のなかで子どもの行動や反応を観察しながら、適切なタイミングを見つける必要があります。焦らずに取り組むと、子どもがよりスムーズにトイレトレーニングを進められます。
トイレトレーニングを始める目安
トイレトレーニングをスムーズに進めるためには、子どもが基本的な準備が整っているかを確認しましょう。具体的には、トイレまで自分で移動できたり、便座に安定して座れたりするのが目安です。
また、「おしっこの間隔が空いてきた」「簡単な言葉で意思を示せる」といったサインが見られる場合も、トレーニングのタイミングとして適しています。子どものペースに合わせたサポートが大切なため、無理に進めるのは避けましょう。
トイレトレーニングの進め方は5ステップ
次は、トイレトレーニングの進め方について解説します。
- ステップ1.「排泄はトイレでする」という意識づけをする
- ステップ2.便座に座らせる
- ステップ3.時間を決めてトイレに行けるようにする
- ステップ4.自分から「トイレ」と言えるようになる
- ステップ5.レーニングパンツで過ごしてみる
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
ステップ1.「排泄はトイレでする」という意識づけをする
日常生活のなかでトイレを意識させるには、親が実際にトイレを使う姿を見せるのが効果的です。さらに、絵本や動画、アプリなどを活用して、「トイレはどんな場所で、何のために使うのか」を具体的に教えてあげましょう。
このような活動により、子どもがトイレに興味を持つきっかけを作れます。また、トイレに行くのが特別なステップだと感じられるようなポジティブな表現をすれば、子ども自身の意欲を高められます。
ステップ2.便座に座らせる
子どもがトイレに興味を持ちはじめたら、実際にトイレに座る経験をさせてみましょう。朝起きたときや昼寝の後など、膀胱に尿が溜まっているタイミングは絶好の機会です。
「一緒にトイレに行ってみよう」と声をかけ、補助便座やおまるを使ってリラックスして座れるようにするのがおすすめです。
また、最初はおしっこが出なくても問題ありません。トイレに座る習慣を身につけるのが目的です。もし、嫌がるようなら無理をせず、トイレに関連する絵本やおもちゃを使って楽しい雰囲気を作り、焦らずに自然と興味を持つようサポートしていきましょう。
ステップ3.時間を決めてトイレに行けるようにする
おしっこの間隔がある程度空いている場合、定期的にトイレに誘うと習慣づけをはじめられます。「朝起きたとき」「食事の前後」「外出前」など、日常のルーチンに合わせてトイレの時間を設けるとスムーズです。
最初は、子どもから「おしっこ行きたい」と言う場合は少ないため、親が声をかけて誘導してあげましょう。また、トイレで成功したときには、肯定的な言葉で褒めてあげると、子ども自身の達成感につながり、次もトライしようという意欲を高める助けになります。
ステップ4.自分から「トイレ」と言えるようになる
親が子どもの生活リズムに合わせてトイレへ誘い、トイレに座る習慣を作りましょう。成功したときには、「よくできたね」と褒めて、子どもに達成感を与えてあげることが大切です。
失敗した場合でも、優しく声をかけて、「次はうまくいくよ」と励ましてあげてください。また、徐々に「トイレに行きたい」という意思を子ども自身が伝えられるように、促すステップへ進みましょう。
その際、タイミングがずれて失敗する場合もありますが、「教えてくれてありがとう」と認める姿勢が、次回の成功への意欲を高められます。このような積み重ねが、トイレトレーニングの自信と習慣形成につながります。
ステップ5.トレーニングパンツで過ごしてみる
トレーニングパンツは、紙おむつほどの吸収力がないため、濡れた感覚が子どもに伝わりやすくなっています。この感覚を通じて、「パンツの中ですると不快」「トイレで排泄する方が気持ちいい」という経験を積めます。
最初は失敗が続く可能性はありますが、それもトレーニングの一環です。失敗したときには叱らず、「次はトイレでしてみようね」と励まして、子どもの意欲を引き出す心がけが大切です。このようにして、少しずつトイレに行く習慣を身につけていきましょう。
トイレトレーニングに必要なグッズは3つ
次は、トイレトレーニングに必要なグッズについて解説します。
- トレーニングパンツ
- おまるや補助便座
- 踏み台
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.トレーニングパンツ
トレーニングパンツには紙製と布製の2種類があり、それぞれ特徴があります。紙製は使い捨てができ、吸収力が高いため外出時に便利です。一方、布製は、排泄後の不快感が伝わりやすく、トイレを意識しやすくなるという点がメリットです。
また、3層式や4層式、6層式など、層の厚みによる違いもあります。家では、薄めで動きやすい3層式や4層式、外出時や保育園では漏れにくい6層式を使うなど、状況に応じて使い分けがおすすめです。子どもが快適に感じる履き心地のものを選ぶと、トイレトレーニングがスムーズです。
2.おまるや補助便座
トイレトレーニングをはじめる際には、子どもの体格や成長段階に合わせておまるや補助便座を選びましょう。足が届かず不安定な状態で座ると、子どもがトイレを嫌がる原因になるケースもあるため、小さな子どもには足がしっかり届くおまるが最適です。
また、成長に伴って、大人用便座に取り付ける補助便座に移行すれば、実際のトイレでの使い方を理解しやすくなります。おまるは排泄物の状態を確認しやすいですが、清掃の手間がかかる点も考慮が必要です。
3.踏み台
トイレトレーニングをサポートするためには、子どもの成長に合わせた踏み台の準備が必要です。便座の高さが子どもに合わない場合、踏み台があると自分で座ったり降りたりする動作がスムーズになります。
また、足がしっかり踏み台に触れると、排泄時に踏ん張りやすくなり、スムーズな排泄が促されます。踏み台を選ぶ際は、滑りにくい素材で安全性の高いものを選ぶのがおすすめです。
さらに、トイレのスペースに合ったサイズを選びましょう。スペースが狭い場合は、収納しやすいタイプが最適です。踏み台を活用すれば、トイレへの自主的な行動を支援でき、トレーニングがよりスムーズに進みます。
トイトレ 何歳からでよくある3つの質問
最後に、トイトレ 何歳からでよくある質問について紹介します。
- 質問1.トイレトレーニングを開始するのにおすすめの季節は?
- 質問2.子どもがトイレに行くのを嫌がる場合の対処法は?
- 質問3.保育園・幼稚園でのトイレトレーニングはいつから?
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
質問1.トイレトレーニングを開始するのにおすすめの季節は?
トイレトレーニングをはじめる時期としては、暖かくなる春から夏が理想的です。この時期は薄着になるため、衣類の脱ぎ着がスムーズにできるほか、洗濯物も乾きやすく、おうちのかたの手間が軽減されます。
さらに、気温が高いため、子どももトイレに行くことに対する抵抗感が少なくなります。また、秋や冬のトレーニングも可能ですが、厚着のため着脱に時間がかかり、洗濯物が乾きにくい点を考慮して進めなければなりません。
どの季節からはじめるにしても、子どもの発達状況やトイレへの興味を優先しましょう。焦らず、子どものペースに合わせて進めましょう。
質問2.子どもがトイレに行くのを嫌がる場合の対処法は?
子どもがトイレを嫌がったり、怖がったりする場合には、安心感を与える工夫が必要です。お気に入りの絵本やおもちゃをトイレに置いて、子どもがリラックスできる空間作りを心がけてください。
また、人形やぬいぐるみを使って「この子も応援しているよ」と話しかけると、子どもの不安を和らげる助けになります。さらに、トイレトレーニングをはじめるタイミングは子どもの発達状況に合わせましょう。
トイレに行きたい意思表示や少しの尿意の我慢ができるようになった時期を見極め、無理なくはじめると、成功率を高められます。
質問3.保育園・幼稚園でのトイレトレーニングはいつから?
トイレトレーニングは、家庭と保育園や幼稚園が連携して進めることが大切です。保育園では、トレーニングのサポートをしてくれる場合が多いですが、家庭でも継続的に取り組むと、子どもがよりスムーズに習得できます。
一方、幼稚園では、入園前にある程度トイレで排泄できるよう求められる場合もあります。しかし、子どもの成長には個人差があるため、難しいと感じる場合は幼稚園の先生に相談しましょう。
また、トレーニングをはじめるタイミングは、子どもが自分の意思を伝えたり、トイレに行くことに興味を示したりするなど、発達状況に合わせて進めていきましょう。
まとめ
本記事では、トイレトレーニングは何歳からはじめるか、進め方のステップや必要なグッズをご紹介しました。
一般的には、2歳後半〜3歳頃が目安とされていますが、すべての子どもが同じタイミングで準備が整うわけではありません。トイレまで自分で移動できたり、便座に安定して座れたりするタイミングが1つの目安です。
さらに、「おしっこの間隔が空いてきた」「簡単な言葉で意思を示せる」といったサインが見られる場合も、トレーニングのタイミングとして適しています。進め方は、「排泄はトイレでする」という意識づけからはじまり、子どものペースに合わせて、段階的に進めていきましょう。
また、トレーニングパンツや補助便座、踏み台などのグッズも便利です。これらは、子どもの発達や履き心地などを重視して選ぶように心がけましょう。トイレトレーニングは、子どものペースを尊重しながら、楽しみながら進めることが大切です。
なお、次のページでは、トイトレがうまくいかない理由について解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
コメント