保育園の4月入園が叶わなかった、もしくは引っ越し、職場復帰などで子どもを保育園に途中入園させたい方もいるでしょう。
今回の記事では、保育園の途中入園がしやすい時期や、途中入園のメリット・デメリット、途中入園先の探し方を解説します。
保育園の途中入園とは?
途中入園とは、年度初め以外の5月から翌年の3月までのいずれかの間に保育園に入ることを指します。引っ越しやママの職場復帰、もしくは年度初めに入園ができなかった場合、保育園に途中入園をすることになります。
保育園に空きがあれば、途中入園は可能です。途中入園で入る子は珍しくないため、不安に思いすぎる必要はありません。
4月入園と途中入園の違い
4月入園の場合は、前年の10〜12月に申し込み、入園年の2〜3月に内定、4月に入園という流れが一般的です。一方の途中入園は、入園予定の前月上旬までに申し込むケースが多い傾向にあります。
保育園にもよりますが、毎月10日までを期限として翌月の入園を受け付けているケースが多いようです。保育園によって申請期限は異なるため、途中入園を希望する時点で調べておくとスムーズに申請できるでしょう。
途中入園しやすい時期
途中入園しやすい時期は、以下の2つが挙げられます。
- 5〜10月が入りやすい
- 0歳・3〜4歳もおすすめ
引っ越しが理由で途中入園を希望する場合、引っ越し後の翌月から入園を希望する家庭が多いでしょう。しかし、途中入園はスムーズにいかないケースもあるため注意が必要です。
5〜10月が入りやすい
5〜10月は途中入園がしやすい時期です。5月は園児を追加募集するケースがあり、4月入園が叶わなくても途中入園が可能な場合もあります。
10月は企業の人事異動が9〜10月に行われるケースが多いことから、途中入園がしやすい時期に挙げられます。転勤により保育園を転園する子どもが増えるため、4月に入園できなかった場合はこの時期を目安に入園を考えるのもおすすめです。
0歳・3〜4歳もおすすめ
途中入園しやすい年齢もあります。子どもの年齢で途中入園しやすいのが、0歳・3~4歳です。
東京都の保育所等利用待機児童数の推移(*)を見ると、待機児童が一番多いのが1歳児で、次に2歳児と続きます。0歳児が3番目、3歳児4歳児はさらに減少しており、年齢によっても途中入園のしやすさは変わります。
保育園に途中入園する3つのメリット
保育園に途中入園するメリットは、以下の3つが挙げられます。
- クラスの様子を見られる
- 対応が手厚い
- 顔を覚えてもらいやすい
途中入園は何かと不安に思う親御さんもいるかもしれませんが、途中入園だからこそのメリットがあります。
1.クラスの様子を見られる
途中入園であれば、クラスの様子を見ることが可能です。クラス担当の保育士はもちろん、子どもたちの様子や雰囲気を確認できるでしょう。
4月入園の場合は保育園の見学はできても、一緒に過ごす子どもたちの様子を知ることは不可能です。また担任や行事、保育方法も細かく確認するのは難しいでしょう。
このように途中入園なら入園予定のクラスの状況を見られるため、安心につながるのではないでしょうか。
2.対応が手厚い
途中入園をすると慣れるまでに時間がかかるため、保育士の対応が手厚くなる可能性が高いでしょう。4月入園では全員が一緒に保育園生活をスタートします。子どもたちはもちろん保育士も初めてのため、必然的に保育士が子ども一人ひとりにかけられる時間は少なくなります。
しかし、途中入園であればクラスが落ち着いている中に入ることになるため、子どもが慣れるまで保育士がしっかり面倒を見てくれるでしょう。
3.顔を覚えてもらいやすい
保育園に途中入園すれば、顔を覚えてもらいやすいメリットもあります。途中入園すれば保育士はもちろん、子どもたちにも顔を覚えてもらいやすくなります。保育士がサポートしてくれたり、クラスの子どもたちが興味を持ってくれたりするでしょう。
保育園に途中入園する3つのデメリット
保育園に途中入園するデメリットは、以下の3つが挙げられます。
- 入園準備期間が短い
- 入園式がない
- ママ友と交流しにくい場合がある
途中入園にはメリットがある半面、デメリットもあるので覚えておきましょう。
1.入園準備期間が短い
途中入園のデメリットの一つは、入園準備期間が短い点です。4月入園の場合は申し込みから入園まで半年ほどあり、ゆっくり準備を進められます。
途中入園の場合は、申し込みの締め切りが入園の前の月であるケースが多く、決まった次の月に入園することになります。そのため、入園の準備が短くなり、慌ただしさを感じる方も多いでしょう。
2.入園式がない
入園式は子どもにとっての大きなイベントの一つです。途中入園だと入園式に参加できないため、イベントを大事にしたいと考えている方にとって残念に思うのは当然でしょう。
保育園の中には、途中入園者向けに入園式を行う園もあるようです。また、翌年の入園式に出席させてくれる場合もあります。気になる方は、保育園に確認してみましょう。
3.ママ友と交流しにくい場合がある
途中入園をすると、ママ友と交流しにくい場合があります。
一般的に、保護者会やママ友との交流会は入園後すぐに行われるケースがほとんどです。こうした時期が過ぎているとママたちの交流する機会が少なくなり、ママ友を作りづらくなる可能性があります。
また、すでにママ友グループができている可能性があり、こうした輪の中に入りにくいと感じる場合もあるでしょう。
途中入園できる保育園を探す3つの方法
途中入園できる保育園を探す方法は、以下の3つが挙げられます。
- まずは自治体に相談する
- ネット検索を活用する
- SNSで情報収集を行う
ここではそれぞれの詳細を解説しますので、途中入園を控えている方はぜひ参考にしてみてください。
1.まずは自治体に相談する
途中入園が可能な保育園を探す場合は、まず自治体に相談してみましょう。自治体では、入園の定員数や待機児童の数や、入園に向けて用意する書類なども管理しています。
そのため、直接自治体に行く、もしくは電話で確認してみましょう。転勤などで引っ越し先にどのような保育園があるのか分からない場合でも、自治体に一度相談することで途中入園の情報が得られるでしょう。
2.ネット検索を活用する
インターネットで途中入園の状況を検索するのも一つの方法です。
インターネットを利用する場合は「お住いの市区町村名 保育園 追加募集」お住いの市区町村名 企業主導型保育園」などのキーワードで検索してみましょう。
企業主導型保育園とは、企業が自社社員に向けて運営している保育施設を指します。地域枠で社員以外の子どもの受け入れている可能性もあり、途中入園が可能が場合もあります。
3.SNSで情報収集を行う
SNSを利用して保育園の情報収集も行うのも有効です。自治体によっては保育園の空き情報をSNSで発信しているケースがあります。
また、保育園のSNSで追加募集に関する情報を発信しているケースもあるようです。引っ越し予定が決まっているなら、転居先の自治体SNS、もしくは入園を検討している保育園のSNSをフォローしておくといいでしょう。
まとめ
途中入園を検討する方は、無事に保育園に入れるのか、子どもが保育園に慣れるのかなど、さまざまな点で不安に思うかもしれません。
しかし保育園の途中入園はよくあることであり、そこまで不安に思う必要はありません。もし途中入園を希望する場合は、できるだけ早めに情報収集を行い、準備を始めましょう。
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