子育てが楽しくないと「もやもや」している方もおられるのではないでしょうか。子育てが楽しくないと感じてしまう理由は人それぞれですが、理由を理解して受け止めることが大切です。
本記事では、子育てが楽しくないと感じる7つの理由について解説します。また、楽しくするためのコツやよくある質問についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
子育てが楽しくないと感じる7つの理由
まず、子育てが楽しくないと感じる7つの理由について解説します。
- 自分の時間がない
- 同じことの繰り返しで変化がない
- ほめられる機会が少ない
- 身体的・精神的に疲れて余裕がない
- 孤独感を感じやすい
- 子どもと意思疎通ができない
- 親の思い通りにならない
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.自分の時間がない
子育てを楽しめない要因として、親の自由な時間が確保できないという理由があります。子どもの世話に追われると自由な時間が大幅に減るため、自己充実の機会が少なくなるためです。
また、小さな子どもがいる場合、夜中の授乳やおむつ替えなどで睡眠不足になり、疲労が蓄積して趣味を楽しむ余裕や休息の時間が作れない方も少なくありません。場合によっては、子育てそのものに喜びを感じなくなるケースもあります。
2.同じことの繰り返しで変化がない
日々の単調なルーティンによって子育てのなかで退屈さを感じている方は多くいます。子どもが小さいうちは、決まった時間に授乳やおむつ替えなどがあり、親の生活は子どものペースに合わせて繰り返されるものになりがちです。
変化が少なく社会との接点も制限されるため、刺激を感じにくくなり、子育てが楽しめないと感じてしまいます。
3.ほめられる機会が少ない
子どもの成長を支えるために日々のたゆまぬ努力をしていても、その成果は目に見えづらく、外部からの評価を得る機会はほとんどありません。
親としての献身が報われているという実感もなく、孤独や無力感を感じたり、感謝の言葉を得られないなどの理由が、子育てをつまらないと感じさせる要因の1つになっています。
4.身体的・精神的に疲れて余裕がない
子育ては大きな責任を伴うため、身体的・精神的に疲労が蓄積しやすいものです。子どもが小さいうちは、夜中の授乳や泣き声で何度も起きなければならない日々が続き、十分な休息が取れない場合があります。
子どもを守るため緊張感を持って対応しなければならない日々が続くため、疲れが蓄積し、子育てを楽しむ余裕が失われがちです。
5.孤独感を感じやすい
子どもの世話に追われると、ほかの大人との交流が減ってしまい社会から切り離されたような感覚になる人も少なくありません。とくに、学生時代や社会人として、多くの人と関わりながら過ごしていた方は、この傾向が強い場合があります。
また、親しい友人や家族との会話の機会が少なくなると社会的なつながりが減少するため、孤立感が増し、子育てを楽しめなくなります。
6.子どもと意思疎通ができない
子どもとのコミュニケーションは多くの方が感じる不満や不安の原因です。何度同じことで注意しても改善されない、叱っても反応が泣くだけで伝わっていないなどの理由です。
「自分の教え方に問題があるのだろうか」「子どもが理解するのに時間がかかっているのでは」と考えてしまうと、よりいっそうストレスを感じて、子育てを楽しむ余裕を失ってしまいます。
7.親の思い通りにならない
子育ては、計画通りに物事が進まない場合が多く、とくに幼い子どもをもつ親は自分の時間や予定がすべて子どもにゆだねられてしまいがちです。
わざわざ立てたスケジュールも予期せぬ出来事でキャンセルしなければならない場面も多く、理屈では理解していても日々の生活で思い通りに進まないのは大きなストレスです。
子育てを楽しくするためのコツは7つ
次に、子育てを楽しくするためのコツについて解説します。
- パートナーに悩みや気持ちを伝える
- 自分だけの時間をつくる
- 他者とのつながりをつくる
- 自分を認めてあげる
- 子どもと一緒に楽しめるものをみつける
- 子どもの成長を実感する
- 子どものコミュニケーションに集中する
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.パートナーに悩みや気持ちを伝える
子育ては自分だけで抱え込まずパートナーや家族に助けを求めることが大切です。とくに、日々の育児が負担に感じられる場合は、誰かにサポートしてもらえると心に余裕が生まれます。
親やパートナーと率直に話し合えれば負担を減らせるだけでなく、協力体制を築いて食事や睡眠をとる時間も増やせるため、ひとりで抱え込まずに悩みや感情を共有することが大切です。
2.自分だけの時間をつくる
自分の時間を少しでも確保することは、心の健康を保つために大切です。家事や育児に追われるなかでも小さな楽しみをみつければリフレッシュできます。
子どもが昼寝している間に短い読書を楽しむ、料理中に好きな音楽を聴く、ベビーシッターを利用してリラックスする時間をつくるなどの工夫を施せば、日々の育児の楽しさを取り戻せます。
3.他者とのつながりをつくる
ほかの親との交流は、精神的な健康を保つために大切です。家からなかなか出られない時期には、地域の育児サロンやベビーマッサージ教室などに参加し、同じ境遇の親たちとつながる機会をもてます。
子育ての悩みが共有でき、ちょっとした成功体験に共感してもらえたり、SNSを通じてママ友と会話するのも気分転換になるのでおすすめです。
4.自分を認めてあげる
子育てでほかの親と比べてしまうケースはよくありますが、子育てに正解はありません。周囲にいる親が立派に見えたとしても自分のペースで育児に取り組むことが大切です。
自分の努力や成長を認めて小さな達成感を積み重ねると、自己肯定感を得られます。たまには自分にご褒美を与えて頑張っている自分をねぎらう時間を作り、子育てに対するポジティブな気持ちを維持しましょう。
5.子どもと一緒に楽しめるものをみつける
子どもとの遊びは大切ですが、毎日同じ遊び方では退屈に感じます。日々の単調さから抜け出すために、少しだけ普段と違う遊びを試してみましょう。
近くの公園ではなく少し遠出して別の場所で遊んでみたり、いつものお散歩コースを変えて新しい道を歩いてみると、子どもも大人も新鮮さを感じられます。子どもも新しい環境にワクワクでき、小さな変化に楽しさを感じられます。
6.子どもの成長を実感する
子どもの成長は日々の小さな変化の積み重ねで感じられます。自分でおもちゃを片付けられるようになったり、少し遠くまで歩けるようになったり、友達におもちゃを譲れるようになるなど些細な一歩も大切な成長の証です。
このような些細な成長を子どもと一緒に喜べるようになれば、子育ての楽しさを実感できるようになります。
7.子どもとのコミュニケーションに集中する
子どもとのコミュニケーションを深めるには、一つひとつのやりとりにきちんと向き合うことが大切です。日々の忙しさのなかでついつい片手間に応じてしまいますが、子どもが話しかけてきたときには、耳を傾けましょう。子どもの気持ちや考えがより理解できるようになります。
子どもにとって親がしっかり話を聞いてくれるのは大きな安心感につながり、子育ての喜びや親子の信頼関係の強化にもつながるため、とても大切です。
子育て楽しくないでよくある3つの質問
次に、よくある質問について解説します。
- 子育てが楽しいと感じる瞬間は?
- 子育てが一段落したと感じる子どもの年齢は?
- 子育てを楽しいと思っている人はどれくらいいるの?
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
質問1.子育てが楽しいと感じる瞬間は?
はじめて歩けるようになったり、三輪車をこげるようになったりする姿をみると親としての喜びを深く感じられ、子どもからの「ママ大好き」や「ありがとう」の言葉は疲れた心を満たしてくれます。
また、子育てを夫婦で分担することが大切です。保育園の送り迎えや家事を役割分担し、励まし合ったり、褒め合ったりすれば、子育てがより楽しく感じられるようになります。
質問2.子育てが一段落したと感じる子どもの年齢は?
子育てが一段落し、自分の時間がもてるようになるのは主に4つのタイミングがあるといわれています。1つ目は授乳・夜泣きが落ち着く2歳ごろ、2つ目はトイレトレーニングが終わる3歳ごろ、3つ目は小学校に入学する6歳ごろ、4つ目は自分で行動できるようになる10歳ごろです。
これらの時期を迎えれば、子育てに余裕が生まれて自分の時間が増えますが、反抗期などの新たな課題も出てくるため、精神的な負担はあるかもしれません。
なお、子育てがひと段落する時期については、こちらの記事で紹介しています。
関連記事:子育てがひと段落するのはいつ?少しでも楽にする方法や自分の時間を確保するコツをご紹介!
質問3.子育てを楽しいと思っている人はどれくらいいるの?
「子育ては楽しい」と感じる親は多い一方で、楽しさだけでなくたいへんさも同時に感じている人がほとんどです。2019年の「子育てに関する調査(株式会社コズレ)」では、「楽しい」と答えた親が96.5%である一方で「大変だ」と答えた割合も96.3%とほぼ同じでした。
2~3歳のイヤイヤ期に突入すると、子育ての困難さが増し、楽しさを感じにくくなるケースもあります。日々のコミュニケーションが難しく、奮闘するなかでたいへんさを実感する人が多いようです。
参考:コズレ子育てマーケティング研究所|子育ては楽しくて大変!?子育てで楽しいと思うこと第2位は「子どもが笑ってくれる」
まとめ
本記事では、子育てが楽しくないと感じる理由や楽しくするためのコツについて解説しました。
子育ては、楽しいと思う人もいれば、つらいと感じる人もいます。とくに、はじめての子育ての場合は、育児書やネットで理想にとらわれがちですが、子育ては思い通りにはいかないものです。
もし「楽しくない」「向いていない」と感じたら、誰かに相談したり、自分を認めてあげてください。肩の力を抜き、子どもと一緒に成長する気持ちで楽しめる工夫が大切です。
なお、次のページでは、子育てで大事なこと、苦手だと感じる人の特徴を紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
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