子どもの成長はあっという間で、親にとっては忙しくてもかけがえのない時間です。しかし、ときには自分自身の時間も必要なため、子育てがひと段落するのがいつなのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、子育てがひと段落するのはいつか、少しでも楽にする方法や自分の時間を確保するコツをご紹介します。また、よくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
子育てがひと段落するのはいつ?
まずは、子育てがひと段落するのはいつかについて解説します。
- 授乳や夜泣きが落ち着く2歳ごろ
- トイレトレーニングが終わる3歳ごろ
- 小学校に入学する6歳ごろ
- 行動できる範囲が広がる10歳ごろ
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.授乳や夜泣きが落ち着く2歳ごろ
2歳ごろになると、赤ちゃんの授乳が終わり、夜中に頻繁に起きて授乳する必要がなくなります。1歳から1歳半の間に卒乳が進み、夜泣きも次第に減少していくのが一般的です。
また、1歳半を過ぎると夜泣きが落ち着く場合が多く、ママの睡眠不足が解消されやすくなります。このため、授乳と夜泣きの両方が2歳までに終わる場合が多く、育児の負担が軽減されます。
2.トイレトレーニングが終わる3歳ごろ
赤ちゃんの育児において、毎日のオムツ替えは多くの親にとって大きな負担となります。赤ちゃんが成長して、動きが活発になると、オムツ替えがますます難しく感じられる場合も少なくありません。
また、オムツからパンツへの移行であるトイレトレーニングも大切なステップで、多くの場合、3歳ごろに完了します。子どもが自分でトイレを使えるようになると、親の負担が大幅に軽減され、日々の育児がより楽になります。
3.小学校に入学する6歳ごろ
子どもが小学校に入学すると、日中の多くの時間を学校で過ごすようになるため、親は以前よりも自分の時間を持てるようになります。放課後には学童保育などの支援があるため、仕事や家事に集中する時間が増えます。
また、子どもが成長し、少しずつ自立する過程で、親も体力的に少し楽になると感じる場合が多いです。これにより、家庭内の生活リズムにも変化が生じる可能性があります。
4.行動できる範囲が広がる10歳ごろ
子どもが10歳になると、自立した行動が徐々にできるようになります。家の鍵の管理や火の用心にも気を配れるようになり、ひとりで過ごす時間が増えるのが一般的です。
この時期から、親は少しずつ自分の時間を取り戻せるようになり、仕事や趣味に費やす時間を確保しやすくなります。しかし、一部の子どもは反抗期に差し掛かる場合もあり、親としては新たな挑戦を迎えるようになります。
子育てを少しでも楽にする方法は3つ
次に、子育てを少しでも楽にする方法について解説します。
- 周囲に頼る
- 完璧を目指さない
- リフレッシュする時間を確保する
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.周囲に頼る
育児中は、周囲のサポートを積極的に活用しましょう。保育園や幼稚園、親しい友人や家族、近隣の方々に頼ると、育児の負担を軽減できる可能性があります。
また、孤独やストレスを抱え込みすぎると、心身に悪影響をおよぼす可能性があるため、助けが必要な場合は、勇気を出して声をかけましょう。健康で幸せな育児を続けるためにも、自分ひとりで頑張りすぎないことが大切です。
2.完璧を目指さない
育児中は、多くの不安や疑問が湧いてくるため、育児書や経験豊富な母親たちのアドバイスに頼りたくなる場合も少なくありません。しかし、すべてをそのまま実践しようとする必要はありません。
育児に「完璧」は存在しないため、親子で笑顔を共有することの方が大切です。心のゆとりを持ち、自分らしい育児スタイルを楽しみながら、親子にとって幸せな時間を育みましょう。
3.リフレッシュする時間を確保する
自分の時間を確保するのは、心身の健康を保つために大切です。子どもが寝静まった後の夜の時間を活用したり、早朝に少し早く起きたりすれば、ひとりの時間を持ったりできます。
また、家族や友人のサポートを得て、短時間でもひとりで外出する機会を作るのも効果的です。さらに、自治体の託児サービスやベビーシッターを活用するのもよい手段となります。
子育て中に自分の時間を確保するコツ
次に、子育て中に自分の時間を確保するコツについて解説します。
- 家族に相談する
- 託児所やベビーシッターを利用する
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.家族に相談する
子育て中に自分の時間を確保するには、家族や周囲の支援が欠かせません。シングルマザーやシングルファーザーなど、ひとりで育児を担う場合も、限られた範囲で可能な限りの協力が必要です。
たとえば、配偶者や親、兄弟など、信頼できる人に積極的に助けを求めるのが、心と体のバランスを保つ鍵になります。自分がリフレッシュできる時間を持てれば、育児の質も向上し、家族全体の幸福感にもつながります。
2.託児所やベビーシッターを利用する
ベビーシッターや託児所の一時預かりサービスは、育児中の親にとって便利な選択肢の1つです。しかし、日本ではこれらのサービスが広く利用されていない現状があります。
多くの親が子どもを他人に預けることに、罪悪感を抱きがちであるため、利用をためらう傾向があります。しかし、欧米諸国では、親が自分の時間を確保するためにベビーシッターを利用するのが一般的です。
これにより、育児ストレスの軽減にもつながっているため、サービスをうまく活用するのがおすすめです。
子育てひと段落でよくある3つの質問
最後に、子育てひと段落でよくある質問について紹介します。
- 質問1.3歳までの子育てが大変な理由は?
- 質問2.子どもの性別で子育ての大変さは違うの?
- 質問3.子育ての大変さを乗り越えるコツは?
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
質問1.3歳までの子育てが大変な理由は?
3歳までの子育てが大変とされる主な理由には、体力的な負担とコミュニケーションの難しさがあります。乳幼児期は、夜泣きや頻繁な授乳が必要で、親は十分な睡眠を取るのが難しくなります。
これにより、疲労が蓄積しやすく、免疫力の低下を招くケースも少なくありません。さらに、1歳~2歳にかけての子どもは、言葉でのコミュニケーションがまだ発達しておらず、泣き声だけで要求を正確に理解するのが困難です。
しかし、3歳を過ぎると子どもの言語能力が向上し、言葉を通じて意思疎通がスムーズになります。これにより、育児が少しずつ楽に感じられるようになりますが、家族や周囲のサポートは欠かせません。
なお、子育てが大変な理由については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:【これで大丈夫】子育てが大変な3つの理由|年齢別に大変なことから乗り切る方法までご紹介
質問2.子どもの性別で子育ての大変さは違うの?
子どもの性別が子育ての大変さに影響を与えるかというと、「性格や育てる環境にもよる」というのが実情です。しかし、男の子と女の子では身体的な発達や、興味を持つ対象に違いが見られる場合があります。
たとえば、男の子は運動量が多い傾向があり、女の子は言語能力が早く発達するのが一般的です。しかし、個々の子どもの性格や成長環境によって、育てやすさは大きく変わってきます。
このため、子どもの性別にもとづく一般論にとらわれすぎずに、それぞれの子どもが持つ独自の個性や要求に応じたサポートを心がけましょう。
質問3.子育ての大変さを乗り越えるコツは?
子育ての大変さを乗り越えるコツは、以下のとおりです。
- 育児を楽しむ
子どもとの遊びや日常の小さな幸せを見つけるように心がける。これにより、ストレスが軽減し、ポジティブな育児につながる
- サポートを活用する
周囲のサポートや自治体のサービスを活用して、家事や育児の負担を分担するのが、育児のストレスを減らす助けになる。育児中の大変さを共有できる友人や家族のサポートが欠かせない
- 過去の楽しい思い出を振り返る
隙間時間や少し手があいた時間などに、子どもが生まれたばかりの頃の写真や動画を見返す。これにより、初めての喜びや興奮を思い出し、現在の育児に対するモチベーションを高められる
- 人に頼る
すべて自分で完璧にこなそうとせず、ときには他人に頼るのも大切。近くに家族がいない場合は、ベビーシッターや地域の子育て支援センターなど、利用できるリソースを活用する
なお、子育てを楽しむコツについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:子育てを楽しむには?子育てを楽しめない理由や楽しむためのコツをご紹介
まとめ
本記事では、子育てがひと段落するのはいつか、少しでも楽にする方法や自分の時間を確保するコツをご紹介しました。
子育てが一段落する時期は、子どもの成長に伴い段階的に訪れます。授乳や夜泣きが落ち着く2歳ごろ、トイレトレーニングが終わる3歳ごろは、親の寝不足やオムツ替えなどの負担が軽減する時期です。
さらに、小学校に入学する6歳ごろ、自由に行動できる範囲が広がる10歳ごろは、少しずつ自立していく時期でもあるため、自分の時間を確保しやすいです。しかし、子育ては次から次へと悩みが出てくるため、少しでも楽にする方法や自分のための時間を確保する必要があります。
子育てを楽にするためには、勇気を持って周囲に頼ったり、完璧を目指さず柔軟に対応したりして、リフレッシュできる時間を確保しましょう。また、自分の時間を確保するには、家族のサポートを得たり、託児所やベビーシッターの利用を考えたりするのが効果的です。
なお次のページでは、保育園にどうやって入園するのか、必要な書類や入園の審査基準についてご紹介しています。
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