子どもが3歳頃になるとトイレトレーニングをはじめる家庭も多いと思います。しかし、なかなか思うようにトイレトレーニングが進まずストレスに感じているパパやママも多いのではないでしょうか。
本記事では、トイトレがうまくいかない理由について解説します。また、進め方のポイントやよくある質問についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
トイトレがうまくいかない理由とは?
子どもがトイレでおしっこを嫌がる理由はさまざまですが、親が理由を理解するためには、穏やかに話を聞いてあげることが大切です。質問は漠然とした内容ではなく、具体的に聞いてあげましょう。
たとえば、「トイレで何がいやなの?」や「怖いことがあるの?」といった質問をすると、自然に気持ちを引き出せます。子どもが話しはじめたら遮らずに最後まで聞くように心がけてください。
トイトレを嫌がる理由の例
トイレトレーニングがうまく進まない理由として、トイレに行くのが面倒だと感じていたり、遊びに夢中でトイレのタイミングを逃したりする場合があります。
また、下の子が生まれて赤ちゃん返りをしている場合や、保護者の頻繁な声かけがプレッシャーに感じているなどの理由もさまざまです。まずは子どもの状況をよく観察し、無理に急かさずに成長のペースに合わせてトレーニングを進めましょう。
トイトレの進め方のポイントは5つ
次に、トイトレの進め方のポイントについて解説します。
- 生活の区切りにトイレに誘う
- ごほうびを工夫する
- イヤイヤ期の場合は自分で決められる方法をとる
- とにかくほめてあげる
- トイレを安心できる場所にする
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.生活の区切りにトイレに誘う
トイレトレーニングをスムーズに進めるには、日常生活の中で自然にトイレに行く習慣を身につけさせるのがポイントです。たとえば、「食事の前」「お風呂の前」「寝る前」といった生活の区切りでトイレに誘うと、規則的にトイレの時間が作られるため、習慣化しやすくなります。
また、命令ではなく「一緒に行こう!」と楽しく声をかければ、トイレに行く抵抗を減らせるため、おすすめです。子どものペースを尊重し、焦らず少しずつ慣れていけるように誘導してあげましょう。
2.ごほうびを工夫する
3歳頃の子どもでトイレトレーニングが進まない場合、シールを貼るだけのごほうびでは興味を引きづらくなります。そこで、トイレに行くのを楽しくするために、「シールがたまると特別なおもちゃがもらえる」や、「くじ引きを引く権利がもらえる」など、ゲーム感覚の仕掛けを取り入れてみましょう。
ごほうびが目標として設定されるため、自然に「トイレに行きたい」というモチベーションが高まり、楽しんでトイトレに取り組めます。
3.イヤイヤ期の場合は自分で決められる方法をとる
「自分でやりたい」「自分で決めたい」という意欲が芽生えている子どもには、トイレトレーニングに少しずつ自主性を取り入れましょう。
たとえば、トイレに行くタイミングや成功したときのごほうびを自分で選べるようにすれば、トイレに行くのが楽しくなるため、自主的にトイレに行けるようになります。
まずは「今日はどの時間に行く?」といった小さな選択からはじめ、少しずつ「自分のペースでできた」という自信を持たせてあげるのが大切です。
なお、イヤイヤ期の接し方については、こちらの記事で紹介しています。
参考:イヤイヤ期の子どもへの接し方のコツは3つ|自己主張する原因や注意すべきポイントを紹介! – コカラ
4.とにかくほめてあげる
トイレトレーニングでは、トイレができた点を積極的に褒めてあげるのが大切です。失敗に焦点を当てるのではなく、「トイレに行けたね」「自分で座れたね、すごいね!」など、成功した点にポジティブな声掛けで、子どものやる気を引き出してあげましょう。
小さな達成を積み重ねると自信を持ちやすくなり、親も自然と前向きな気持ちになり、楽しくトレーニングを続けられます。
5.トイレを安心できる場所にする
子どもがトイレを安心して使えるように、環境を整えてあげることも大切です。子どもにとってトイレは普段あまり使わない特別な場所で、不安を感じやすいかもしれません。
温かみのある照明や補助便座、踏み台を使ってトイレが快適な空間になるよう工夫してみましょう。好きなキャラクターのステッカーやポスターを貼るなど、楽しい雰囲気を作るのも効果的です。子どもが「一緒に来て」と言うときは、安心感を与えるためにそばでサポートしてあげましょう。
トレーニングパンツやオムツの使い分け方
トレーニングパンツに切り替えるタイミングは、子どもが時々トイレでおしっこができるようになる頃が目安です。
昼間は「お兄ちゃんパンツ」や「お姉ちゃんパンツ」と呼びながら履かせると、子どもも喜んでチャレンジしてくれます。最初はおもらしする場合もありますが、濡れたときの不快感を覚えれば、徐々に自分からトイレに行くようになります。身体の成長を待ちながら焦らず進めていきましょう。
トイトレ うまくいかないでよくある3つの質問
次に、トイレトレーニングでよくある質問について解説します。
- トイトレに失敗した場合はどのように声をかけるべき?
- トイトレの失敗は必ず起こること?
- トイトレでNGの声かけは?
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
質問1.トイトレに失敗した場合はどのように声をかけるべき?
トイレの失敗は子どもにとって、「恥ずかしい」「やってしまった」と感じ、不安な気持ちになりやすいです。「大丈夫、すぐにきれいになるよ」と優しく声をかけて安心感を与えてあげましょう。
事前に「もし漏れたら、この袋にパンツを入れてね」「タオルはここにあるよ」と伝えておくと、子どもも落ち着いて対処できるのでおすすめです。失敗はあっても大丈夫と伝えてあげて、焦らずにサポートしていけば子どもの自信にもつながります。
質問2.トイトレの失敗は必ず起こること?
トイレトレーニングが失敗なく進む子もいるかもしれませんが、多くの2〜3歳の子どもにとっては、トイレに行って自分で排泄するのは簡単ではありません。
失敗は自然な過程であり、それを通して少しずつ成長していきます。最初はうまくいかなくても当たり前だと受け止め、根気よく続けていきましょう。焦らずにサポートしながら、子どものペースで進めていくことが大切です。
質問3.トイトレでNGの声かけは?
トイレトレーニング中の失敗に対して、「次こそは成功させよう」という声掛けは一見ポジティブですが、子どもにとってはプレッシャーです。失敗は学びの一部であり、わざと失敗しているわけではありません。
失敗したときは、「大丈夫、少しずつできるようになっていこうね」と優しく声をかけてあげてください。イライラしたときは一旦トレーニングを中断し、リフレッシュするのも大切です。親も子も無理せず、少しずつ進めていくのが成功の近道です。
まとめ
本記事では、トイレトレーニングがうまくいかない理由や進め方のポイントについて解説しました。
3歳のトイレトレーニングは「自律性」と「やる気」を育む大切なステップです。失敗を通して次に頑張ろうとする意欲を引き出し、自己肯定感を高めるきっかけになります。
親が焦らず、叱らず、ほめてサポートしていくのが成功のポイントです。ぜひ本記事を参考にして、楽しく無理なくトイレトレーニングを続けていきましょう。
なお、次のページでは、育児不安を解消する方法や不安を感じる要因を解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
コメント