保育園を検討する際、欠かせないのは希望する園の見学です。しかしどのタイミングで見学を申し込めばいいのでしょうか。この記事では保育園の見学へ行く時期から、申し込みの流れをわかりやすく解説します。
保育園の見学はいつから行くべき?
「保育園の見学は時期が決まっているの?」と思っているパパ・ママも多いかもしれません。実は保育園の見学は年間を通じて可能な場合が多いです。そのため、入園を希望するタイミングで各保育園へ問い合わせるとよいでしょう。
一般的な入園時期とされる4月に入園を希望する場合、申し込み期限は前年度の11月頃と決められていることが多いため、10月末までに見学を済ませておくと安心です。
ここでは保育園見学に関連する以下の3点について解説します。
- 保育園の見学予約をする際のポイント
- 見学数の目安
- 保育園の見学は誰と行くべき?
保育園の見学予約をする際のポイント
保育園見学を予約する際は電話をかける時間帯を考慮し、あらかじめ見学候補日を考えておきましょう。
電話をかける時間帯は、子どもがお昼寝をしている時間帯(13時〜2時間程度)がおすすめです。業務が比較的落ち着いており、ていねいに対応しやすい時間帯です。
見学候補日を考えるには、見学を希望する保育園のWebサイトなどで行事の開催予定をチェックしてから自分の都合を伝えましょう。保育園も運動会や遠足などの行事がある期間は、見学を断っていることがあります。
見学数の目安
見学する保育園の数は、2〜5件を見て回る人が多いようです。認可保育園以外にも認定こども園など、保育施設にはさまざまな種類があります。比較検討する意味でも、1件だけに絞らずに2件以上見学することをおすすめします。
また、同じ認定保育園であったとしても、保育士の配置や定員数、保育方針には違いがあります。複数の保育園を見て回ることで、自分がどのような保育内容を求めているのかが把握しやすいでしょう。
保育園の見学は誰と行くべき?
保育園の見学には、入園を希望する子どもと一緒に行くことが一般的です。可能であれば、パパも一緒に見学へ訪れると、家族で通う保育園を考えられるでしょう。
その場合は事前に両親と子どもで見学しても問題ないかを確認しておくと安心です。中には同行人数を限定している園もあるため、事前に問い合わせたうえで誰と行くべきかを考えましょう。
保育園を見学する4つのメリット
保育園を見学するメリットには、以下の4つが挙げられます。
- 子どもや先生たちの雰囲気を間近で確認できる
- 保育園の立地条件を把握できる
- 入園後のギャップをなくせる
- 園内の様子を確認できる
web上や自治体が公表している情報だけでは、得られることに限りがあります。ここでは保育園を見学するメリットを見ていきましょう。
1.子どもや先生たちの雰囲気を間近で確認できる
子どもや先生たちの雰囲気を自分の目で確認できることは大きなメリットです。保育園の設備が整っていたとしても、雰囲気が暗いと不安を感じることもあるでしょう。
実際に保育園へ訪れて、子どもの雰囲気や先生の接し方などを確認することで、安心感を持って子どもを預けられます。雰囲気の良し悪しに加えて「子どもが馴染めるか」の不安解消にもつながるでしょう。
2.保育園の立地条件を把握できる
見学に訪れることで保育園の立地条件を把握できることもメリットです。実際に自分の足で現地まで行くことで、送り迎えにかかる時間や所在地の治安状況などを把握できます。
地図上だけではわからない情報を自分の目で確認しておくことは、毎日送迎を行ううえでの安心感を得ることにもつながるでしょう。また、保育園から勤務先までの所要時間を知るためにも役立ちます。
3.入園後のギャップをなくせる
Webサイト上から得られる情報や周囲の評判だけで保育園を決めると、入園後に「こんなはずじゃなかった」とギャップを感じやすいものです。
自分が求める完璧な保育園はそうそうありません。保育園は集団生活を送る場となっており、いくつかの点は妥協せざるを得ないでしょう。
事前に見学しておくと許せる妥協の範囲なのかも判断しやすく、入園後のギャップを少なくできるのは大きなメリットです。
4.園内の様子を確認できる
園内や園庭の遊具など様子を確認できると、安心して子どもを預けられます。設備に老朽化が見られたり、園庭の清掃が行き届いていないと感じたりする保育園は避けるべきです。
保育園を見学する際は、子どもを安心して預けられる環境が整っているのか、園内の様子を観察しましょう。
保育園の見学を依頼するまでの流れは3ステップ
保育園の見学を依頼するまでの流れは、以下の3つのステップを踏みます。
- ステップ1.見学する保育園の候補を絞り込む
- ステップ2.見学の候補日を決定する
- ステップ3.電話やホームページから予約をとる
電話をかける前に自分ができる準備を整えておくことが、スムーズに見学予約を進めるためのポイントです。
ステップ1.見学する保育園の候補を絞り込む
最初に見学を希望する保育園の候補を絞り込みましょう。そのためには、以下のような情報を収集しておきましょう。
- 立地条件:自宅や勤務先からの通いやすさにつながる
- 保育システム:保育料や延長保育の可否など
自治体が公表している保育園の情報や各園のWebサイトを確認するとよいでしょう。
ステップ2.見学の候補日を決定する
見学したい保育園を見つけたら、候補日を検討します。自治体や保育園によっては、合同説明会を開催している場合もあるでしょう。
そのため、合同説明会の日程を確認し、見学へ訪れられる日を複数挙げるようにすると効率的です。
保育園によっては見学日や時間を指定している場合があるため、問い合わせたうえで調整しましょう。
ステップ3.電話やホームページから予約をとる
一般的に保育園の見学予約は、電話やWebサイトから行います。電話で予約をする場合、応対のていねいさや受け答えなども確認しておくとよいでしょう。
必要な持ち物や、自分以外の親族などが一緒に見学へ訪れても大丈なのかについても確認しておくと安心です。事前に質問しておきたいことをメモにまとめておきましょう。
保育園の見学で注意すべき5つのポイント
保育園の見学で注意すべきポイントには、以下の5つが挙げられます。
- ポイント1.見学当日の服装
- ポイント2.見学当日の持ち物
- ポイント3.電話する時間
- ポイント4.チェック項目の優先順位
- ポイント5.駐車場や駐輪場の有無
これらのポイントは、直前になって慌てないためにも必ず確認しておきたい項目です。ここでは注意すべきポイントを解説します。
ポイント1.見学当日の服装
保育園見学当日の服装は、清潔感のある印象を与えられるように意識しましょう。フォーマルな装いは必要ありません。ママの場合はブラウスとパンツやロングスカート、パパの場合は襟付きシャツとスラックスなどの落ち着きのある服装を選ぶとよいでしょう。
しかし赤ちゃんを連れていく場合や、見学時に子どもと一緒に遊ぶことがありそうなときは動きやすさを重視してください。
ストッキングや靴下などは必ず着用するようにしましょう。
ポイント2.見学当日の持ち物
当日の持ち物については、保育園から指定されたものは必ず持参してください。ほかにも、持参しておくと役立つものは以下の通りです。
- カバン:A4サイズの書類が入るものを
- 筆記用具:説明などをメモするために
- メモ帳:書類に書き込めないことを考えて
- スリッパ:来客用がない場合を想定して
ポイント3.電話する時間
電話する時間は先ほど解説したように、お昼寝時間に充てられることの多い13〜14時頃がおすすめです。また登園後から昼食前(9〜11時)も、比較的落ち着いた対応をしてもらえるでしょう。
見学を予約するための電話は、日程調整や確認事項、こちらの情報を漏れなく伝えるなど、時間がかかるものです。そのため、忙しくない時間に連絡するように心がけましょう。「今お電話よろしいでしょうか?」などの言葉がけもていねいな印象に映ります。
これから最長5年間付き合うことになる保育園かも知れません。お互い気持ちよいやり取りができるように心がけましょう。
なお、次のページでは、保育園見学前の電話のかけ方から見学時の準備ポイントを解説しています。あわせて参考にしてみてください。
関連記事:保育園見学前の電話のかけ方は?確認しておきたいことから見学の事前準備まで解説します – コカラ
ポイント4.チェック項目の優先順位
保育園の見学の所要時間は限られています。そのため、全部を見ようとするとチェック漏れがあったり、時間が足りなくなったりするおそれもあるでしょう。
保育園を利用するうえでの決まりごとや必要な持ち物は、入園が決定してからでも確認できるため、入園の決め手となる項目に優先順位をつけておくことが重要です。
- 保育士:園児の人数に対して適切な人員か?言葉遣い・態度・雰囲気は合いそうか?
- 園児:笑顔でいるか?園での生活に満足していそうか?
- 延長保育など:延長保育及び土曜保育の有無割合など
- 保育料以外にかかる金額:行事や給食などに費用が発生するのか?
- 給食:アレルギー食への対応
- 保育内容:外遊びの回数や園外を散歩するルート など
ポイント5.駐車場や駐輪場の有無
駐車場や駐輪場の有無、利用台数についても確認が必要です。保育園によっては駐車場や駐輪場となるスペースがない・利用台数が限られている恐れがあります。自動車や自転車で見学へ訪れる場合は、予約時の電話で確認しておきましょう。
またベビーカーは基本的にどの保育園でも問題なく利用できます。しかし、保育園の見学中は折りたたんで指定された場所へ置くようにしましょう。
保育園見学はいつからでよくある3つの質問
最後に、保育園見学はいつからに関するよくある質問にお答えします。
- 質問1.保育園は必ず見学しないとダメ?
- 質問2.保育園見学でチェックしておきたい項目は?
- 質問3.保活はいつから始める?
それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
質問1.保育園は必ず見学しないとダメ?
保育園を探す際、多くの保育園が検討段階で施設の見学が可能です。入園申請の条件になっている場合を除き、基本的に任意のため、必ず見学しないとダメなわけではありません。
しかし、大切な子どもを預ける環境を考える上で、直接施設を見学するのは重要な機会です。パンフレットやHPからでは得られない気づきや情報があります。
また、待機児童が多い地域では、入所申請書に希望する保育園を複数記入するケースもあります。保育園を見学することで、優先順位を決めるメリットにもなり得ます。
したがって、保育園の見学は積極的に行くのがおすすめです。
質問2.保育園見学でチェックしておきたい項目は?
保育園を見学する際、何に注目すれば良いか迷っている方もいるでしょう。次の項目を参考に、チェックしてみてください。
【見学時のチェック項目例】
- 保育園の運営時間や立地に問題ないか
- 子どもが遊ぶための遊具や設備は整っているか
- 園児たちは楽しそうに過ごしているか
- 保育スタッフの子どもへの接し方や対応は適切か
- 園内は清潔に保たれているか
- 万が一体調不良や怪我の際の対応はどうか
これらのポイントを踏まえ、安心して子どもを預けられる保育園選びを行いましょう。
質問3.保活はいつから始める?
保育園は、早くて生後約2ヶ月から入所可能なため、施設に入れたい時期を見据えて保活を始めます。妊娠中や出産直後から保活を始める方が多いですが、体調や家庭の状況を考慮して無理のない範囲で準備を進めることが肝心です。
また、開始が遅れたとしても焦る必要はありません。子どもの成長や働き方に合わせて保活を進めましょう。
なお、誕生月ごとの保活スケジュールや進め方のポイントは、次のページにて詳しく紹介しています。保活をスムーズに進める参考に、ぜひご活用ください。
関連記事:保活はいつから始める?誕生月別スケジュールや進め方のポイントを徹底解説! – コカラ
まとめ
保育園見学の時期や依頼するまでの流れについて解説しました。初めて保育園の見学を検討する場合、不安に感じてしまいがちです。しかし一つひとつの順序を踏めば、保育園に好印象を与えながら見学日を迎えられるでしょう。
保育園は子どもの健やかな成長を促す場です。親子ともに納得できる保育園を見つけるために見学時のポイントを理解しておきましょう。
なお、次のページでは、保育コンシェルジュの概要や相談方法を詳しく紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
関連記事:【保活を支える】保育コンシェルジュとは?主な業務内容や相談方法、よくある質問までご紹介! – コカラ
コメント