延長保育の料金とは?時間の目安や利用するメリットもわかりやすく紹介します!

保育園

「残業が増えてきた」「お迎えがギリギリで大変」こんな時は延長保育の利用を検討してみてはいかがでしょうか。延長保育は施設ごとにルールが定められており、料金や預けられる時間に違いがあります。

この記事では延長保育の料金や時間の目安、利用するメリットなどを解説します。

延長保育の料金とは

延長保育の料金とは

延長保育は規定時間外に子どもを保育施設へと預けるため、別途費用がかかります。延長保育の料金は、各施設ごとにルールが定められています。

そのため、保育園や幼稚園の施設の種類、お住まいの自治体ごとに料金が異なる場合がほとんどです。たとえば1時間の延長あたり100円だったり、延長時間に関係なく1回あたり1,800円だったりします。

さらに、延長保育を利用すると月額に決まった費用がかかる場合もあります。延長保育を利用する可能性がある場合、事前に保育施設へ確認しておくと安心です。

また、入園前の場合は延長保育の可否と料金を尋ねておくとよいでしょう。

延長保育の時間

延長保育の時間

延長保育の時間は、料金と同じように施設によって違いがあります。ここでは幼稚園と保育園別に延長保育の時間について見ていきましょう。

幼稚園の場合

幼稚園の保育時間は、1日4時間が基準とされています。

また、幼稚園はバスで通園している子どもも多く、コースごとに登降園の時間が異なるため、延長保育の開始時間に違いが見られる場合もあるでしょう。15〜17時を延長保育としている場合や19時まで預かってくれる施設もあります。

保育園の場合

保育園の保育時間は、親の就労や健康、家族の状況によって変わりますが、原則1日8時間とされています。延長保育は、定められた保育時間の前後に預けることです。

延長保育の枠は施設ごとに違いがあります。たとえば、朝は7時から通常保育が開始されるまで、夕方は17時以降とされている施設が多いようです。

多くの保育園では19時まで預けられますが、なかには21時まで延長保育をしてくれる施設もあります。

保育園に預けられる時間

保育園に預けられる時間

保育園に預けられる時間は、保育園の種類によって違いがあります。認可外保育園については、定められた時間がなく施設によって大きく異なるようです。

基本的には、認可保育園と同程度の時間の保育サービスを提供していますが、延長保育に関しては夜間・休日などの時間外保育が充実している施設がたくさんあります。

ここでは、保育標準時間と保育短時間について解説します。

保育標準時間

認可保育園における保育標準時間は8時間が基本で、最大11時間と定められています。しかし認可保育園を利用するすべての家庭が11時間利用できるわけではありません。

保護者の就労時間に応じて定められており、11時間利用するには就労証明書にて両親ともに月間120時間以上働いている必要があります。

また、就労時間が120時間未満であったとしても、個別の事情に応じて保育標準時間が相当と認められる場合も考えられるでしょう。詳しくはお住まいの自治体へ確認してください。

参考:幼稚園教育要領と保育所保育指針の関係

保育短時間

保育短時間は最大8時間と定められています。たとえば、開園時間が8時の場合は16時まで保育園を利用可能です。

また、保育短時間の認定基準には両親の就労時間が関係します。両親の就労時間がそれぞれ64時間以上120時間未満の場合に保育短時間が認定されます。

しかし夫婦ともに働いているとしても、一方が時短勤務やパート就労などで月間就労時間が120時間未満の場合は保育短時間が適用されることに注意が必要です。

参考:府子本第 744 号 30 文科初第 611 号 子発 0720 第1号 平成 30 年7月 20 日 各 都道府県知事 各 都道

延長保育を利用する2つのメリット

延長保育を利用する2つのメリット

延長保育を利用するメリットには、以下の2つが挙げられます。

  • メリット1.安心して預けられる
  • メリット2.普段の保育とは違った楽しみを体験できる

延長保育を利用できなければ、異なる保育サービスや自分の両親などに頼らざるを得ません。ここでは延長保育を利用するメリットをそれぞれに分けて解説します。

メリット1.安心して預けられる

延長保育はいつもと同じ保育園で行うため、安心して預けられることもメリットです。子どもによっては、慣れない場所に不安・緊張することも考えられるでしょう。そのような不安を与えることなく子どもを預けられます。

また親としても通常保育終了後に、慣れ親しんだ空間・保育士さんと一緒に過ごせるのは高い安心感があるでしょう。

メリット2.普段の保育とは違った楽しみを体験できる

通常、保育園では年齢ごとにクラスが分けられています。しかし、延長保育は異年齢の子どもたちと同じ教室で過ごす場合がほとんどです。専用ルームがある園では、普段入ることがない教室の雰囲気にワクワクした気持ちを感じる子どもも多いでしょう。

そのため、いつものクラスとは違った楽しみを体験できることは大きなメリットだといえるでしょう。小さい頃は年上のお兄ちゃんお姉ちゃんに遊んでもらう楽しみを体験できます。

さらに、年長クラスとなれば小さい子の世話をする経験など、通常保育だけではできない体験を味わえるでしょう。そこから新しい友達の輪が増えるかもしれません。

保育園の延長料金でよくある3つの質問

保育園の延長料金でよくある3つの質問

保育園の延長料金でよくある質問には、以下の3つが挙げられます。

  • 質問1.延長保育のための申請方法は?
  • 質問2.延長保育を行う職員は?
  • 質問3.そもそも延長保育とは何ですか?

延長保育は申請が必要だったり、どのような職員が担当しているのかが気になったりするものです。ここではそれぞれに分けて、延長保育料金に関するよくある質問を解説します。

質問1.延長保育のための申請方法は?

延長保育を利用するための申請方法は保育園によって違いがあります。当日、残業や急用などで延長保育が必要になった場合は、早急に保育園に連絡しましょう。ギリギリに連絡すると、配置の都合で断られてしまうおそれがあります。

またあらかじめ予定がわかっていて延長保育を利用したい場合は、事前の申し込みも可能です。さらに常態的に延長保育を利用する場合、前月の期日までに申請しましょう。

申請方法は自治体ごとに違いがあるため、事前に各自治体へ確認してください。

質問2.延長保育を行う職員は?

延長保育を行う職員についても保育園ごとに異なります。担任・副担任が持ち回りで延長保育を担当することもあれば、専門職員・パートタイマーを配置している場合もあるでしょう。

いずれの場合も、認可保育園の場合は延長保育を実施するための職員配置数が定められており、保育の質が担保されるようになっています。そのため、時間外の保育だとしても安心して子どもを預けられるでしょう。

参考:「延長保育事業の実施について」の一部改正について

質問3.そもそも延長保育とは何ですか?

延長保育とは、あらかじめ定められた預かり時間よりも長く子どもを保育してもらうことを指します。

たとえば、一般的な保育時間が8〜17時と定められている場合、この前後の時間に保育してもらうことが延長保育です。夕方以降の保育だけでなく、通常保育開始前から子どもを預ける場合も延長保育に含まれます。

そのため、両親の始業時間が早い・通勤に時間がかかることも延長保育を利用できる理由とされることがほとんどです。延長保育を利用できる条件は各保育施設ごとに違いがあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

まとめ

まとめ

延長保育は認可保育園や認可外保育園、幼稚園など通っている施設によって料金や利用できる時間帯などに違いがあります。そのため、延長保育を利用したい場合は事前に確認しておくと安心です。

延長保育はいつも子どもが慣れ親しんだ空間で過ごせるため、親子ともに安心感を得やすいでしょう。家庭のニーズに合った利用方法を検討しましょう。

なお、次のページでは、保育園の預かり時間の基準やお迎えに間に合わないときの対策、変更申請するときの時期などについて解説しています。こちらも参考にしてみてください。

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