保育園や幼稚園の卒園文集は、子どもの大切な思い出になるものです。人によっては、生涯手元に置いてある場合も考えられるでしょう。この記事では、卒園文集で親から子へ心に残るメッセージの書き方のポイントをご紹介します。
【卒園文集】親から子へのメッセージの書き方
保育園や幼稚園の卒園文集は、大切な思い出として長期間にわたって残るものです。そのため、どのようなメッセージを書こうか悩んでしまうかもしれません。
卒園文集に寄せるメッセージは、何を伝えたいか整理しながら考えると、子どもが成長して卒園文集を見たときに思い出を振り返りやすいでしょう。まずは、卒園文集のメッセージの書き方について以下の3つに分けて解説します。
- 伝わりやすい構成
- 伝えたいことを整理する
- 思いや感情を込める
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
伝わりやすい構成
卒園文集の構成は、以下の構成が伝わりやすくおすすめです。
- お祝いの言葉
- 具体的なエピソード
- 応援メッセージ
お祝いの言葉は「そつえんおめでとう」や「〇〇くんそつえんおめでとう」などと書き始めましょう。具体的なエピソードはたくさんありますが、具体例は以下の通りです。
- 入園したての頃
- 行事でのできごと
- 園の日常
- 家での日常
応援メッセージは、小学校に上がったときに伝えたい言葉を選びましょう。
伝えたいことを整理する
保育園や幼稚園で過ごした日々には、たくさんの思い出が詰まっていることでしょう。一度に伝えたいことを書こうとすれば、まとまりがなくなってしまい、伝えたいことがわからなくなります。
過ごした日々を振り返りながら、どのようなことがあったのか・何を伝えたいのかを箇条書きにしていくとよいでしょう。その中から、特に伝えたいことを中心にメッセージを組み立てることをおすすめします。
思いや感情を込める
子どもは、頑張ったことを褒められると喜びます。また、いつも見守っていることが伝わると安心感を与えられるでしょう。「ほいくえん・ようちえんで〜ができるようになって、すごいね」のように、具体的な頑張りを褒めるメッセージがおすすめです。
また「がんばっている〇〇ちゃんがだいすきだよ」などのメッセージは、読みやすく子どもの心へストレートに伝わりやすいかもしれません。基本的には話し言葉で文章を作ると、子どもに理解しやすいメッセージに仕上がります。
こんなエピソードを盛り込むと◎
卒園文集に寄せるメッセージの構成を理解したところで、盛り込みたいエピソードの選び方やメッセージの内容の考え方を以下の3つに分けて解説します。
- 将来に向けたエール
- 6年間の成長の振り返り
- 保育園・幼稚園の思い出
それぞれ詳しく見ていきましょう。
将来に向けたエール
小学校に入学したら頑張ってほしいことや親として伝えたいことなど、少し大きくなった子どもに向けたメッセージを考えてみましょう。小学校に入学する前は期待よりも不安が大きいものです。
しかし、そんな不安を楽しみに感じられるメッセージを添えれば、子どもも新生活を楽しみに毎日を過ごしてくれるかもしれません。将来に向けたエールは、以下のようなメッセージがおすすめです。
- 「しょうがっこうでも、ともだちをたくさんつくろうね」
- 「べんきょうをいっしょにがんばろうね」
- 「まいにちはやおきしようね」
6年間の成長の振り返り
生まれてから6年間の成長を振り返って、メッセージを考えてみるのもおすすめです。生まれたときの両親の感情や子どもの様子、初めて歩けるようになったことなどたくさん伝えたいことが思い出せるでしょう。
小さかった頃に好きだった遊びや自宅で過ごした日々、できるようになったことなど、家族と過ごした思い出のエピソードを想像してみてください。6年間の成長を振り返る具体的なメッセージは、以下の通りです。
- 「うまれたばかりの〇〇ちゃんは、とってもふわふわしてかわいかったよ」
- 「はじめて〇〇へおでかけしたとき、とてもびっくりしていたよ」
- 「ちいさいころ、どこにいくのもぬいぐるみのくまちゃんをだいていたよ」
保育園・幼稚園の思い出
家で過ごしたこと以外には、保育園や幼稚園での思い出をエピソードの中心にしてみてもよいでしょう。子どもが保育園や幼稚園で頑張っていたことや、楽しい思い出などをメッセージに盛り込んでみてください。
行事の思い出は入園式での様子や運動会、遠足などから振り返ると良いでしょう。また、できるようになったことや園生活で学んだことなど、子どもの成長を感じられるエピソードもよいかもしれません。園生活の思い出は、以下のようなメッセージがおすすめです。
- 「ようちえんにはいったときは、どきどきしていたね」
- 「なつのプールがだいすきだったね」
- 「おしゃべりがとてもじょうずになったね」
【例文集】親から子へのメッセージ3選
【例文1】
そつえんおめでとう。
ほいくえん(ようちえん)で、たくさんのおともだちができてよかったね。
しょうがっこうでも、あたらしいおともだちをたくさんつくろうね。
【例文2】
○○くん(○○ちゃん)、そつえんおめでとう。
ねんしょうさんのころは、ようちえんにきたら、よくないていたね。でも、ねんちょうさんのときは、いっかいもなかずにいけるようになりましたね。すごい!
しょうがっこうも、げんきでたのしくいこうね。
【例文3】
そつえんおめでとう。
にゅうえんしたときは、あまえんぼうだったけど、りっぱなおにいちゃん(おねえちゃん)になりましたね。
いつもおうちのおてつだいをしてくれてありがとう。
しょうがっこうにはいっても、がんばりやさんの〇〇ちゃんでいてね。
メッセージを書くときの3つの注意点
メッセージを書くときには、以下の3つの注意点があります。
- 使える文字の種類を確認する
- 文字数を確認する
- 提出前に確認する
卒園文集は役員さんや担当の先生が作成して、卒園する園児全員に配られます。ほとんどの場合、作成にはルールが定められています。ここでは、メッセージを書くときの注意点を詳しく解説します。
1.使える文字の種類を確認する
卒園文集は、子どもでも読めるように「ひらがな」で統一している場合がほとんどです。
また、記号や機種依存文字を使ってもよいのか、事前に確認しておくとよいでしょう。やり直しの手間を省くためにも、確認してからメッセージを作成しましょう。
2.文字数を確認する
卒園文集のメッセージはスペースなどの都合上、文字数の制限が設けられています。スペースが少なければ、30文字以内の短文に収めるように指定される場合もあるでしょう。
長くても100文字程度が上限となることが多いようです。子どもへ伝えたいことはたくさんあるかもしれませんが、文字数を超えないように確認しましょう。
3.提出前に確認する
メッセージを作成したら提出前に確認しましょう。ミスがあると修正が発生し、手間がかかります。
そのような手間を省くためには、文字数や使用できる文字、誤字脱字がないかなどをパパとママでダブルチェックするとよいでしょう。
まとめ
卒園文集の書き方について、コツからエピソードの盛り込み方などを例文を示しながら解説しました。
親の想いをメッセージに込めると、将来子どもが見返したときに励まされたり、思い出を振り返るきっかけとなったりするでしょう。しかし思いが溢れるあまり、一度に書き上げようとすると、まとまりがないメッセージになりやすいものです。
まずは「何を伝えたいのか?」を明確にするため、思い浮かんだエピソードなどを書き出してから、構成に当てはめながらメッセージを作ってみてください。
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