映画は、大人も子どもも一緒に楽しめるレジャーのひとつです。しかし、いつから子どもを映画館に連れて行けるのか、初めての映画館デビューを心配するママパパは多いかもしれません。
この記事では、映画館を利用する子どもの年齢目安や楽しく鑑賞するポイントを解説します。また、子連れでも安心して楽しめる映画館も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
子どもは何歳から映画館に入れる?
映画館に子どもを連れて行くのを検討する年齢は、3歳が多いようです。これは、多くの映画館が3歳から料金を設定していることに基づいています。
しかし、3歳の子どもでも大きな音に驚いて泣いてしまうことがあり、すべての家庭がこの年齢で映画館デビューさせるわけではありません。
子どもの映画館デビューについては、3歳から5歳の間で行う家庭が多いようです。それでも、3歳未満の子ども向けの映画や、赤ちゃんを連れて行ける映画館も存在するため、0歳から映画館に行く家庭もあります。
映画館デビューの正確な時期は家庭ごとに異なり、特に固定のルールはありません。
映画館は3歳から料金が必要
主な映画館の子ども料金は以下のとおりです。
TOHOシネマズ | イオンシネマ | MOVIX | 109シネマ | ユナイテッドシネマ | |
幼児(3歳以上) | 1,000円 | 1,000円 | 1,000円 | 900円 | 1,000円 |
小学生 | 1,000円 | 1,000円 | 1,000円 | 1,000円 | 1,000円 |
中学生 | 1,000円 | 1,000円 | 1,000円 | 1,000円 | 1,000円 |
高校生 | 1,000円 | 1,000円 | 1,000円 | 1,000円 | 1,000円 |
大学生 | 1,500円 | 1,500円 | 1,500円 | 1,500円 | 1,500円 |
大人・一般 | 2,000円 | 1,800円 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 |
(2024年1月現在)
映画館での子ども料金が適用されるのは、基本的に3歳からです。109シネマを除き、多くの映画館では幼児から高校生までの料金が一律に設定されています。
ただし、映画の内容によっては、3歳以下の子どもに対しても料金が発生する場合があります。そのため、映画館へ行く際には、基本料金を目安とし、選んだ作品ごとに具体的な金額を確認することが大切です。
さらに、映画館では基本料金の他にも、ハイグレードシートや3D映画の上映など、特別なサービスに追加料金がかかることがあります。その一方で、さまざまな割引制度を利用することも可能です。
子どもが映画館にいられる時間帯
映画館での子どもの滞在可能な時間帯は、都道府県によって異なります。
たとえば、大阪では22時、他の地域では遅くても23時までです。これは青少年育成条例に基づいており、特に中学生以下の子どもたち、そして高校生に対しても、夜間の映画館訪問が制限されています。
終映時間が定められた時刻以降の映画は、たとえ入場時刻が早くても観ることができません。また、子どものみの場合、さらに早い時間帯に制限されることもあるため、映画館のウェブサイトで確認することをおすすめします。
保護者が同伴していても、18歳未満の子どもの夜間の映画館入場は条例により制限されています。子どもと映画を楽しむ際は、レイトショーではなく、早い時間の上映を選びましょう。
子どもと楽しく鑑賞するポイントは5つ
続いて、子どもと楽しく鑑賞するポイントを紹介します。主に次の5つです。
- 上映前にトイレに行く
- 通路側の席を選ぶ
- 映画館のマナーを伝える
- 子どもが好きな作品を選ぶ
- 防寒具を用意する
項目ごとに詳しくみていきましょう。
1.上映前にトイレに行く
映画を楽しむには、上映前にトイレに行っておくことがとても大切です。たとえ「さっき行ったから大丈夫」と思っていても、映画の中盤で急にトイレに行きたくなることは珍しくありません。
特に子どもたちは、映画館の新しい環境や冷えなどの要因でトイレに行きたくなりやすいものです。映画館デビューを快適に楽しむためにも、上映が始まる前には必ずお手洗いに行くようにしましょう。
2.通路側の席を選ぶ
子連れで映画を楽しむ際は、通路側の座席が最適です。これにより、子どもがトイレに行きたいときや、映画に飽きて騒ぎ始めたときに、周囲に迷惑をかけずに劇場を退出することが容易になります。
座席は事前に指定予約することで、最適な位置を確保し、快適な視聴体験を得られるようにしましょう。
さらに、映画館の中央通路から後ろのE~L列は、列ごとに座席が高くなっており、前の席の背もたれや他の観客の頭が視界に入りにくくなっています。このような段差のある座席を選ぶことで、子どもが映画をより楽しめます。
3.映画館のマナーを伝える
映画館での体験は、多くの人と共有するものです。子どもも大人と同様に、マナーを守ることが求められます。
映画館の大きなスクリーンや多くの観客、音量の大きさ、暗くなる会場など、映画館特有の環境について子供に事前に説明することは重要です。映画館では静かにすること、席を蹴ったりしないことなど、基本的なマナーを子供に伝えましょう。
また、映画鑑賞中も親が近くにいることを子供に伝えておけば、より安心して映画を楽しむことができます。このような準備をすることで、子供にとっても他の観客にとっても快適な映画体験になります。
4.子どもが好きな作品を選ぶ
映画選びは、子どもの興味を最優先にしましょう。大人の趣味で作品を選ぶのではなく、子どもが興味を示す作品を選択することが重要です。
特に、子どもの集中力が持続する範囲内で上映時間が短い作品を選ぶのがポイントです。未就学児向けの映画は約60分程度の短いものも多く、1時間前後の作品が理想的です。
また、子供向けの映画は、同じように子連れの観客が多いため、映画館デビューにも適しています。これにより、子どもも安心して映画を楽しむことができ、親もリラックスして鑑賞できます。
5.防寒具を用意する
映画館は冷房が効いており、長時間の鑑賞中に寒さを感じることがあります。空調は一般的に快適な温度に設定されていますが、静かに座っていると体感温度は低くなりがちです。
そのため、上着を一枚持参すると便利です。必要に応じてひざ掛けとして使ったり、寒いと感じたら羽織ることができます。
また、ブランケットを貸し出している映画館を選ぶのも一つの方法です。これらの対策により、映画鑑賞を快適に楽しむことができます。
子連れでも安心して楽しめる映画館3選
ここでは、子連れでも安心して楽しめる映画館を紹介します。
- 抱っこdeシネマ(ユナイテッド・シネマ/シネプレックス)
- 赤ちゃんといっしょ(MOVIX)
- ベイビークラブシアター(TOHOシネマズ)
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.抱っこdeシネマ(ユナイテッド・シネマ/シネプレックス)
引用:抱っこdeシネマ ユナイテッド・シネマ|シネプレックス
「抱っこdeシネマ」では、通常の映画に比べて照明が明るめに設定されており、赤ちゃんも安心して映画を楽しむことができます。さらに、音量も控えめにされているため、大きな音に驚くことなく快適に過ごせます。
座席間には十分なスペースが確保されているので、荷物を置いたり、ゆったりと映画を観賞したりすることが可能です。ベビーカーの預け入れも劇場で対応しています。
周囲には同じく子育て中の親御さんが多いため、赤ちゃんが泣き出しても周りの理解が得られやすく、映画鑑賞中に赤ちゃんを優しくあやしながら楽しむことができます。
2.赤ちゃんといっしょ(MOVIX)
「赤ちゃんといっしょ」は、子育て中の家族が気軽に映画を楽しむために企画された映画上映です。この上映では、子どもたちに配慮した環境が用意されており、照明は通常より明るく設定され、音量も控えめにされています。
また、シアターの入口でベビーカーを預けられ、シアター内にはおむつ替えスペースも設けられています。親子で映画を楽しむためのこのような環境は、日々子育てに専念するママパパにとって嬉しいサービスです。
3.ベイビークラブシアター(TOHOシネマズ)
引用:赤ちゃんと一緒に入れる ベイビークラブシアター || TOHOシネマズ
「ベイビークラブシアター」は、子連れのママパパ向けの映画上映で、毎月1〜2回の木曜日に開催されています。この上映では、子どもが泣いたり話したりしても大丈夫なように配慮されています。
新型コロナウイルスの影響で一時的に休止していましたが、2022年10月から「ベイビークラブシアター」として再開しました。この上映では、周囲の観客もすべて子連れのため、映画を気兼ねなく楽しむことが可能です。子どもを連れての映画館訪問が初めての方も安心して鑑賞できる環境です。
映画 3歳でよくある3つの質問
さいごに、よくある質問にお答えします。
- 質問1.3歳以下でも映画館に入れる?
- 質問2.映画館で子どもが上手く見えない時の対処法は?
- 質問3.子連れで映画料金を安くする方法は?
それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
質問1.3歳以下でも映画館に入れる?
映画館への入場に年齢制限は設けられておらず、0歳の赤ちゃんであっても入場可能です。しかし、映画館の暗さや大音量に赤ちゃんが反応して泣いてしまうことがあるので、子どもが小さいうちの一般上映はあまり推奨しません。
一方で、大手映画館の中には、親子連れ向けの特別上映をしているところもあります。これらの上映では、子どもが怖がらないような配慮が施されており、他の子連れの観客も多いため、気兼ねなく映画を楽しめます。
質問2.映画館で子どもが上手く見えない時の対処法は?
映画館の座席は高さの調整ができません。子どもがスクリーンを見やすくするために、適切な高さになるアイテムを持ち込むのがおすすめです。
飲食物の持ち込みは禁止されていますが、映画鑑賞を快適にするブランケットやネックピローなどは持ち込むことができます。子どもがスクリーンをしっかりと見るために、クッションなどを持ち込んで座席の高さを調節すると良いでしょう。
質問3.子連れで映画料金を安くする方法は?
子連れで映画に行く際、大人と子どもの料金を合算するとかなりの出費になります。とくに兄弟や家族が多いと、その負担はさらに大きくなります。
映画料金を安くする方法として、次の4つが挙げられます。
- 前売り券を購入する
- 割引クーポンを利用する
- 映画館の会員特典や割引デーを利用する
- クレジットカードの映画優待サービスを活用する
これらの方法をうまく利用して、家族での映画鑑賞をもっと手軽に楽しみましょう。
まとめ
3歳でも、子ども向けの映画を選べば大人と同じように映画を楽しむことができます。
映画館に行く前の予行練習として、自宅で映画館の雰囲気を再現するのも良い方法です。リビングでポップコーンやジュースを用意し、DVDを観ることで、実際の映画館体験に近い環境を作り出せます。
このような経験を通して、子どもと一緒に映画館を存分に楽しむことができるでしょう。初めての親子での映画デビューは、忘れられない思い出になること間違いなしです。
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