子育ては大変で苦労も多いですが、大きな幸せを見出せる人生の一大イベントと言えるでしょう。子育てはちょっとしたコツを知っておくと、苦労を減らせたり、より楽しめやすくなったります。
本記事では、子育てを楽しむための5つのコツと、子供を叱るときに知っておきたいポイントを解説します。
子育てを親が楽しむための5つのコツ
子育てを親が楽しむためのコツは、以下の5つが挙げられます。
- 今を肯定する
- こうすべきと決めつけない
- 心に余裕をもつ
- 自分の時間を作る
- パートナーと話す時間をつくる
一つひとつは些細なことに思えますが、忙しくて余裕がないときや体調が優れないときは忘れてしまいがちです。それぞれを詳しく見ていきましょう。
1.今を肯定する
人生にはさまざまな出来事が起き、決していいことばかりではありません。
子供を産む前は「元気に産まれてくれさえすればいい」と心から願っていたのに、いざ子供が産まれて成長すると、周りの子供と比較したり、イライラしてつい感情的になってしまうこともあるでしょう。
しかし、今という時間は一生戻ってきません。できないことばかりに目を向けるのではなく、子供と一緒に過ごす今の時間をありのままに受け入れ、肯定するよう心がけましょう。
2.こうすべきと決めつけない
子育てで過度に「こうすべき」と決めつけると、自分を追い込みやすくなり、ストレスが溜まり、心が折れやすくなります。時には手を抜いたり、周りの力を借りたりと適度に力を抜くとよいでしょう。
子供と向き合う時間を作るときも「今日は頑張って一緒に遠くの公園まで出かけたけど、明日は家のなかでゆっくり過ごそう」のように、親も疲れすぎない程度に幅を持つように意識してみてください。
3.心に余裕をもつ
心の余裕は、時間・体力・気力がバランスよく満たされることで生み出せます。一つでも欠けていると、人はストレスを感じやすくなります。
特に子育てでは、保育園・幼稚園や習いごとへの送迎から食事、就寝の時間など、日々のルーティーンがある程度決まっています。こうした日々のルーティーンを守れないと、イライラしやすくなるでしょう。
子供は大人よりも活気に満ち溢れており、一緒に遊ぶだけでも疲れてしまいがちです。心に余裕を持って、親自身が無理しすぎないよう心がけましょう。
4.自分の時間を作る
小さな子どもがいる親は自分の時間が取りにくく、イライラを募らせやすいものです。「たまには子どもを預けて、自分の時間を持ちたい」と考えても、子育てに向き合っていないように感じ、罪悪感を覚える人もいるでしょう。
親も1人の人間です。過剰な罪悪感を覚える必要はありませんので、できるだけ自分の時間を作るように意識しましょう。我慢しすぎて親がストレスを感じていると、言葉にしなくても自然とそのストレスは子供に伝わり、かえって手がかかるようになるかもしれません。
両親や兄弟など頼れる人には積極的に預かってもらったり、保育園や幼稚園などが提供している一時保育を利用したりするのもおすすめです。
5.パートナーと話す時間をつくる
子育ては、夫婦が協力してするものです。しかし、夫婦間のコミュニケーションが十分でないと、不満やストレスが溜まりやすくなります。
不満を溜めないようにするには、夫婦間のコミュニケーションをしっかりとることが重要です。忙しくて大変な子育て中こそ、パートナー同士で話す時間を作るように意識しましょう。
子どもを実家に預けて、二人だけで出かける機会を作るのがベストです。両親や兄弟などにも協力をお願いして、夫婦だけの時間を意識して作るよう心がけてください。
子どもがいないところで落ち着いて話し合いができると、感情的にならずに情報共有でき、より楽しく子育てを行えるでしょう。
子供を叱る際の5つのコツ
子供を叱る際のコツは、以下の5つが挙げられます。
- 子供の逃げ道をつくる
- 子供が実感しやすい言葉を添える
- 感情を伴わない叱り方は避ける
- 親が本音で向き合う
- 相対評価をしない
しつけの一環で、子供を叱ることは避けられません。しかし、誤った方法で子どもを叱ると、子供が萎縮してしまい逆効果です。
1.子供の逃げ道をつくる
子供を叱るときには、追い詰めすぎず逃げ道を作るようにすると、子供に聞き入れてもらいやすくなり、行動の改善につながりやすいでしょう。
粗相をしたときに「謝りなさい」や「何度言ったら分かるの!」とストレートに伝え追い詰めると、子供は萎縮して、叱られている理由が分からなくなりやすいものです。
なぜ叱っているのか子供に理解を促しつつ、「ちょっと〇〇しようか?」などと状況を変えてあげると、子供も自分から謝ったり、粗相をしなくなったりするでしょう。
2.子供が実感しやすい言葉を添える
「〇〇しなさい」や「ダメ!」などの上から目線の言葉は、、子供に真意が伝わりづらいものです。
叱るときはできるだけ、子供が実感しやすい言葉を添えましょう。「危ない!」「うるさい!」「痛い!」などは、子どもが感覚的に実感しやすい言葉です。こうした言葉を用いることで、「危ない・うるさい・痛いならやめよう」と自分で行動をコントロールしやすくなるでしょう。
3.感情を伴わない叱り方は避ける
感情を伴わない叱り方も、子供に意味が伝わりにくいため避けるようにしましょう。
人の気持ちは言葉と感情が一緒になっていることで、相手へ伝わりやすくなります。それは、子供とのコミュニケーションでも同じです。
子供が危ない行動を取った時に、淡々とした口調で伝えても、子供は自分が取った行動の危険性を把握しにくいでしょう。時には大げさと思えるほど、感情を出して伝えた方が、子供は理解しやすいです。
4.親が本音で向き合う
親が本音で子供と向き合うことも大切です。親だからと子供に遠慮し言葉を選びすぎたり、きちんとし過ぎたりすると、くたびれてしまいます。
いつもなら避けてしまうような「嫌い、残念、困った」など、ネガティブだと感じる気持ちも、時には素直に伝えることで、親子の絆が深まるかもしれません。
対等の立場で子どもに本音をこぼすことで、普段は上から目線で伝えてしまうことでも、「理由があって怒られている」「自分のためを思って言ってくれている」と感じ、子供が親の言葉を聞き入れやすくなるでしょう。
5.相対評価をしない
よその子と自分の子を比べると、マイナス面が目につきやすくなるため避けましょう。子供は絶対評価で捉えるようにすれば、たとえマイナス面に思える物事でもポジティブな見方ができるかもしれません。
例えば1年前・1ヶ月前の子供と、今の子供を比べてみましょう。「前はできなかったのに、こんなことができるようになったんだ」と成長や子供の頑張りを見れるようになります。
例え変化が見られないように感じる場合でも、頑張って続けられた行動を褒めるようにするとよいでしょう。そして根気強く行動を褒められた自分自身も褒めてあげると、よりポジティブな気持ちで子育てに向き合えます。
子育ては難しく考えすぎないことが大切
子供が乳児期から幼児期に入ると、親の悩みは変化します。不安が増えることもあるでしょう。
しかし、子供はあっという間に大きく成長します。子供が成長して辛かった当時を振り返ると、子育ての渦中にいたときの悩みは、些細なものだったと感じることがほとんどです。
幼児期の子育ては大変でもありますが、成長が著しくかわいい時期でもありますので、あまり子育てを難しく考え過ぎず、子供と過ごす生活を楽しむように意識しましょう。
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