子育てをしていると「子どものワガママにイライラする!」「自分の時間が持てない…」とため息をついてしまうことも多いでしょう。そんな日が続くと「子育ては楽しくない」と感じやすくなります。
この記事では、子育てを楽しめない理由や心の持ち方、楽しむための5つのコツをご紹介します。子育てに疲れてしまったパパ・ママは、ぜひ参考にしてみてください。
子育てを楽しむには?
子育てはとにかく時間に追われ、なかなか楽しいと実感しにくい人も多いのではないでしょうか。
同じママ・パパでも、子どもと1日中過ごしていても苦にならない人、苦手だと思う人などさまざまです。考え方は人によって異なるため、仮に「子育てがしんどい・楽しくない」と感じたとしても悩む必要はありません。
子育てによく悩むということは、それだけ子どもと向き合っていると考えられます。気持ちを上手に切り替えることによって、子育てを今よりももっと楽しめるようになるでしょう。
子育てを楽しめない3つの理由
子育てを楽しめない理由には、以下の3つが挙げられます。
- 思い通りにできない
- 子どもとの意思疎通が難しい
- 周りの評価が気になる
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.思い通りにできない
子育ては、親の思いどおりにならないことがほとんどです。特に生まれたばかりから3歳頃までは、子どもが中心の生活を過ごさなければなりません。
そのため、家事がほとんど手につかないまま1日が終わってしまうこともよくあるでしょう。
「仕方ないこと」だとわかっていたとしても、予定通りに毎日を過ごせなければイライラが募りやすくなります。
2.子どもとの意思疎通が難しい
「何度も同じことを言ってもわかってくれない」「泣いてばかりで何を考えているのかわからない」
このように自分が伝えたいことを理解してくれず、意思疎通ができなければ子育てを辛く感じてしまうのも当然です。
毎日、同じような経験をしていると「伝え方が間違っているのか」「発達が遅いのか」のように不安が募りやすくなるでしょう。
3.周りの評価が気になる
会社などであれば、自分の仕事に対して誰かが評価をしてくれます。しかし、子育ては他人からの評価を得にくいものです。
子どものできるようになったことが増えても、パパとママや周囲の人は子どもを褒めますが、サポートしてきた両親が褒められることはほとんどありません。
子育てをすることは当たり前と思われてしまうため、他者からの評価を得られず、報われない気持ちになってしまうこともあります。
また、親や周囲の人たちからの視線をプレッシャーに感じてしまうと、より子育てを楽しめなくなりやすいでしょう。
子育てを楽しむにはどうすればいい?
子育てはやるべきことも多く、楽しむ余裕がないことがほとんどです。
辛いことや落ち込むことも多いかもしれませんが、今をありのまま受け入れるしなやかさが大切です。
出産するときは、元気に生まれてくれればいいと願っていたはずなのに、少しずつ欲が出てきます。
目標を持つのは素晴らしいことかもしれませんが、それが原因で子どもを叱る・親が落ち込むことが増えるのは本末転倒です。
ありのままを受け入れて「しょうがない」「こんなときもある」「いつかできる」と思って子どもとの時間を過ごすように心がけてみてください。
子育ては完璧じゃなくても大丈夫
子育ては「親がこうあるべき」のように思い込みがあればあるほど、自分を追い込んでしまいやすくなります。そのような日々が続けば、心が折れやすくなるでしょう。
そのため子育ては、時には手を抜いたり、適当だったりしても問題ありません。
今日はごはんを作るのがしんどいからパパに買ってきてもらった、子どもに絵本を読み聞かせしたかったけど一緒にお昼寝してしまった。
頑張れた日もそうじゃなかった日のどちらであっても「今日1日を無事に過ごせた自分」を褒めてあげてください。
子育てを楽しむための5つのコツ
子育てを楽しむためのコツは、以下の5つが挙げられます。
- 他人と比べない
- 子どもをコントロールしない
- 子どもに集中してみる
- 育児の悩みを共有できる居場所づくり
- 今、この瞬間を大切にする
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.他人と比べない
外出先では自分よりもしっかりと子育てできているように見えるパパ・ママがたくさん目につくかもしれません。
こうしたパパ・ママと無意識に比較し、落ち込んでしまうこともあるかもしれませんが、子育ては誰かと争うものではないはずです。
また、子育てには正解がありません。親として自分が子どもに精一杯向き合うことが大切なことだといえます。
2.子どもをコントロールしない
子育てをしていると、つい「子どもをコントロール」しようとしてしまいやすくなります。
子どもをコントロールしようとしても大抵失敗してしまいますし、親子ともに疲れてしまいます。
たとえ自分の子どもであったとしても、ひとりの人間であることをしっかりと認識してください。子ども自身が納得して動くように一緒に考えたり行動したりすることが重要です。
3.子どもに集中してみる
子どもと毎日過ごしていると、忙しいときに限って遊びをせがまれたり、話しかけてきたりすることが多いかもしれません。
ついつい、返事だけする・「またあとでね」といって忘れてしまいがちですが、子どもとコミュニケーションを取るときは、一旦手を止めて集中してあげてください。
子どもがどんなことを考えているのかを集中して受け取るように意識することで、子どもの気持ちがわかるようになり、子育てを楽しむきっかけとなります。
4.育児の悩みを共有できる居場所づくり
子育ては孤独になりやすい上に、特に乳幼児は外出を避けて家の中に引きこもってしまいがちです。そのため、ひとりで悩みを抱える時間が増えやすくなります。
自分一人で悶々と悩んでいても、悩みはさらに大きくなり、ますますストレスがたまるでしょう。このような悪循環を防ぐには、育児の悩みを共有できる居場所を持つことが大切です。
保育園や幼稚園のママ友や、外出先で同じ年頃の子どもを持つママと出会うこともあるかもしれません。似たような悩みを気軽に共有できる人がいれば、気持ちが楽になります。
5.今、この瞬間を大切にする
子どもが親に甘える・わがままをいう時間は、あとから振り返るととても短いものです。そのため「今、この瞬間を大切にしよう」と子どもを愛してあげると、子育てを楽しめるようになります。
この考え方が身につくと、これまで辛いと感じてしまいがちだったことも「今だけなのか」と思えるようになり、わがままですら愛おしく感じられるものです。
子育てを楽しむことに関するよくある2つの質問
子育てを楽しむことに関するよくある質問には、以下の2つが挙げられます。
- 質問1.子育てが楽しくなるコツを教えてください
- 質問2.子育てが楽しくなるのはいつからですか?
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
質問1.子育てが楽しくなるコツを教えてください
子育てが楽しくなるためには、気持ちの切り替えがポイントです。具体的な考え方・コツは以下の通りです。
- 子どもの年齢を思い出す
- 成長が一番の宝物だということを忘れない
- 子どもが寝たあとにできる家事をこなす
- 周りの人や家族に助けてもらう
- ひとりの時間をつくる
- 親子で一緒に楽しめる趣味を探す
質問2.子育てが楽しくなるのはいつからですか?
子育てを経験した多くの人が「3歳までが大変だった」といいます。生まれたばかりの頃は頻繁な授乳や夜泣きがありますし、2〜3歳頃にはイヤイヤ期が始まります。
一般的には、脳は3歳頃までに半分以上が完成し、3歳を過ぎてから急激に言語・運動能力が発達するとされています。
そのため、子どもが3歳を過ぎると「楽になった」と感じる親が多いようです。気持ちにゆとりが出ると子育てを楽しみやすくなるかもしれません。
まとめ
子育てを楽しめない理由や楽しむためのコツについて解説しました。子育てに正解はなく、一人で子育てはできません。
子育てに追われて十分に育児・家事ができなくても、「できなくてもしょうがない」「明日頑張ればいい」「今日1日無事過ごせてよかった」と、しなやかな心でありのままの現状を受け入れることが大切です。周囲の人に積極的に助けを求め、協力しながら子育てを楽しみましょう。
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