仕事や家事、育児に追われ、1分1秒が惜しいと感じるママパパは多いのではないでしょうか。特に「料理・掃除・洗濯」は三大家事と言われ、日常の中で大きなウェイトを占めています。
本記事では、家事をつらいと感じる理由や家事を楽にする方法を紹介します。限られた時間の中で余裕を持つため、家事をいかに効率よくラクにするか、ぜひアイデアを参考にしてみてください。
家事をつらいと感じる4つの理由
家事をつらいと感じる要因はどこにあるのでしょうか。主に次の4つの理由が挙げられます。
- こなすべき家事の量が多い
- ねぎらいや協力が得にくい
- 仕事や子育てとの両立が難しい
- 家事動線によって効率が落ちている
ここでは、それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
1.こなすべき家事の量が多い
家事は「料理」「掃除」「洗濯」といった基本タスクだけでなく、さまざまな細かい作業が積み重なっています。食器を洗った後の拭き取りや収納、各部屋のゴミ収集や排水溝の詰まりの対処など、日常的に行われるこれらの作業は「見えない家事」と言われています。
一つひとつのタスクは些細に感じられるかもしれませんが、合計すれば家事の総工数は予想以上に多いです。特に、普段あまり家事をしない人には、見えない家事の存在を認識しづらく、主に家事を担当する人の負担を増やしてしまうケースもあります。
2.ねぎらいや協力が得にくい
家事は、家族の幸せや快適な生活を支える大事な役割を果たしています。しかし、その重要性とは裏腹に、家事に求められるスキルや手間が「みんなやっていること」として認識され、真価が伝わりにくい傾向があります。
結果として、日々努力を重ねても「やって当然」と受け止められ、その労をねぎらわれる機会は少なく、家事に取り組む人のやる気を奪い、嫌気がさす大きな要因となるのです。
3.仕事や子育てとの両立が難しい
共働きの家庭や子育て中のママパパは、子供の昼寝時間や仕事後の限られた時間で多くの家事をこなさなければならない現実に直面しています。日々、休む暇なく忙しいスケジュールを追いかける中、たとえ小さな家事でも、その負担は増してしまうことが多いのです。
なお、次のページでは、仕事と子育てを両立させるポイントを解説しています。あわせて参考にしてみてください。
関連記事:子育てと仕事を両立させる5つのポイントを紹介!働きやすい仕事の特徴も解説! – コカラ
4.家事動線によって効率が落ちている
家の間取りや家事動線によって効率が落ちているケースがあります。子育てしやすい間取りのポイントは、主に次の4つです。
- ある程度散らかしても他の空間に影響が出にくい
- 家事に時間や負担をかけない導線になっている
- 造作収納でデッドスペースを活用している
- 間取りに柔軟性を持たせている
次のページにて具体的に解説しているので、ぜひ家づくりやリフォームする際の参考にしてみてください。
関連記事:【人数別】子育てに人気の間取りをご紹介|押さえるべきポイントや取り入れたい要素も解説!
【料理編】家事を楽にする方法4選
家事をつらいと感じる理由が理解できたところで、次に家事を楽にする方法をカテゴリー別に紹介します。
- 炭水化物メニューの日をつくる
- 1週間分の食材をまとめ買いする
- 煮物や副菜などは大量に作り置きする
- 時短家電を活用する
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.炭水化物メニューの日をつくる
忙しくて疲れた日や料理する意欲が湧かないときは、炭水化物メニューの日をつくりましょう。品数が少なくてもボリュームのある簡単なメニューが用意でき、意外に家族からの評価が高い場合もあります。
バランスの良い食生活を心掛けるのももちろん大切ですが、息抜きする日を意識的につくることで、日々の食事作りのストレスを軽減できます。
2.1週間分の食材をまとめ買いする
毎日献立を考え、その都度食材を購入するのは時間と手間がかかります。解消するために、1週間分の食材をまとめて購入する方法がおすすめです。
事前に1週間の献立を決めて食材を購入するため、毎回考えながら料理する必要がなくなります。買い物時間を短縮し、より効率的な食事の準備を目指しましょう。
3.煮物や副菜などは大量に作り置きする
余裕のある日に煮物や副菜を大量に作り置きするのもとても良い方法です。作り置きを上手に活用することで、忙しい日の夕食やお弁当の準備がスムーズに進むでしょう。
保存は、食材や調理方法にあわせて適切なものを選ぶことが大切です。100円ショップで手に入る保存容器やグッズを使用すると、スペースに応じて効率よく、かつ清潔に保存できます。賢く作り置きして、日々の料理を楽しみましょう。
4.時短家電を活用する
調理や片付けの手間を大幅に削減できる時短家電を活用するのもおすすめです。
ブレンダーやフードプロセッサーは、食材を簡単に刻んだり混ぜ合わせたりでき、包丁やまな板の手間を減らします。電気調理鍋や電気圧力鍋は「ほったらかし家電」として知られ、時間を節約しながら美味しい料理を作ることが可能です。
スチームオーブンレンジは煮る・焼く・蒸すといった多様な調理方法をサポートします。後片付けには、食器洗い乾燥機も家事の時短を助けるアイテムとして、日常の忙しさを和らげてくれるでしょう。
【洗濯編】家事を楽にする方法4選
つづいて、洗濯関連の家事を楽にする方法をみていきましょう。主に次の4つです。
- スムーズに動ける動線をつくる
- 部屋干しや扇風機を積極的に活用する
- 畳む手間を省く
- 汚れ物は各自で漬けてもらう
それぞれ詳しく解説します。
1.スムーズに動ける動線をつくる
洗濯の効率を高めるためには、スムーズに動ける動線をつくるのがポイントです。たとえば、乾燥機のすぐそばに収納棚やタンスを配置すると、乾燥が完了した衣類を直ちに整理・収納することが容易になります。
また、干す場所も洗濯機に近い位置にあると重たい洗濯物を持ち運ぶ必要がなく、洗ってから干すまでの動線を短くすることが可能です。
2.部屋干しや扇風機を積極的に活用する
外に干せない梅雨の時期や冷え込む冬の日は、部屋干しの活用が効果的です。部屋干し専用の洗剤や消臭剤を用いることで、独特の匂いなくしっかり乾燥させることができます。
また、扇風機を併用することで、洗濯物は驚くほど早く乾くでしょう。除湿機がない場合でも、扇風機を向けるだけで風通しを良くして、洗濯物の乾燥をサポートします。
冬の乾燥した時期には、部屋干しをして部屋の湿度を保つ方法も推奨されます。部屋干しと扇風機の組み合わせは、四季を通じて洗濯の助けとなるのです。
3.畳む手間を省く
洗濯物を取り込む際、ハンガーから衣類を外して畳むことが時間の大きな消費となります。そこで、干す際に使用したハンガーをそのままクローゼット用として活用する方法がおすすめです。
ハンガーにかけたままの収納にすれば、衣類がシワになるのも防げ、アイロンの必要性も減少します。また、下着や靴下、部屋着は丸めて収納したり、専用のカゴに入れたりすることで、たたむ手間を省くことも可能です。
「たたまなければならない」という常識を見直し、効率的な収納方法を導入することで、家事の時短が実現します。
4.汚れ物は各自で漬けてもらう
汚れのひどい仕事着や体操服、靴下などは、洗う手間も時間もかかり一苦労です。洗面台やバケツにぬるま湯、または水を張り、洗剤をとかしておいて、汚れ物は各自で漬けてもらいましょう。
つけ置き洗いは、頑固な汚れを浮かせてラクに落とすことができます。しかし、生地によってはつけ置きに向かないものもあるため、クリーニング表示タグの確認が必要です。
【掃除編】家事を楽にする方法5選
掃除関連の家事を楽にする方法は、主に次の5つが挙げられます。
- 断捨離をして物を減らす
- 最新家電を活用する
- 車輪付きの家具を選ぶ
- トイレや浴室は利用後すぐに掃除する
- 家事代行にアウトソースする
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.断捨離をして物を減らす
物が多いとその分掃除も大変になります。断捨離を実践することで家の中をすっきりさせましょう。断捨離をしているはずが、かえって部屋が散らかってしまう場合は、その方法を見直す必要があるかもしれません。
たとえば、服を1枚買うごとに1枚捨てれば、衣類の増加が防げます。子どものサイズアウトした服も、シーズンごとにフリマアプリで売れば、着られない服がない状態をつくることが可能です。
また、コーディネートの写真を保存し、同じような服を再購入するのを避ける工夫も良いでしょう。物を減らすことは、結果的に家を整理整頓しやすく、毎日の暮らしをより快適にしてくれます。
2.最新家電を活用する
家電の進化は、私たちの日常をより快適にしています。
特にドラム式洗濯機は、一度の操作で洗濯から乾燥までを完結させてくれる便利さがあります。洗濯物の乾燥を天気に左右されずに完了させることで、日常の小さなストレスや面倒が大幅に軽減されます。さらに、洗濯物がふかふかに仕上がることも大きな魅力のひとつです。
掃除面では、スマートフォンと連動するお掃除ロボット、ルンバやブラーバの進化は目覚ましいものがあります。出かける前に設定するだけで、帰宅時にはピカピカのお部屋が待っている、そんな便利さを実現してくれます。
これらの最新家電をうまく活用することで、日常生活がさらに快適になること間違いなしです。
3.車輪付きの家具を選ぶ
車輪付きの家具は、日常の掃除や模様替えを簡単にします。
掃除時には、家具を片手でスムーズに動かしながら、隅々まで掃除ができるため、効率的な清掃が可能です。さらに、気分や季節に合わせた模様替えを頻繁に楽しめます。
このようなメリットを活かし、快適な生活空間を作るために、車輪付きの家具はおすすめです。
4.トイレや浴室は利用後すぐに掃除する
トイレを使用した後、床に落ちたものはトイレットペーパーを使って即座に拾い、トイレに流すかゴミ箱へ捨てると清潔に保てます。同様に、お風呂の使用後には水気をしっかりと取り除くことで、汚れの蓄積を最小限に抑えられます。
日常の一つひとつの行動に小さな工夫を加えることで、日々の掃除の労力を軽減することが可能です。
5.家事代行にアウトソースする
家事の負担が大きいと感じる人には、家事代行にアウトソースする手もあります。
このサービスは、掃除から洗濯、片付け、庭の手入れなど、日常の家事をプロのスタッフに委託できるものです。スタッフは依頼主の生活スタイルや要望に合わせて、オーダーメイドで家事を代行します。
家事代行のメリットは多岐にわたります。まず、家事に追われる毎日から解放され、自分の時間を増やせます。特に仕事や育児に忙しい人にとって、心の余裕をもたらすでしょう。
また、苦手な家事や手をつけたくない部分だけを外部に依頼することで、心理的・肉体的なストレスを削減できます。さらに、定期的に家事代行を利用することで、いつも清潔で整った生活空間を維持することも可能です。
家事を楽にする方法でよくある3つの質問
ここでは、家事を楽にする方法でよくある質問に答えます。
- 質問1.時短家事を取り入れる際のポイントは?
- 質問2.時短家電の導入前に確認しておくべきポイントは?
- 質問3.家事分担アプリとは?
それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
質問1.時短家事を取り入れる際のポイントは?
家事を時短させる3つのポイントは、「変える・やめる・考えない」です。
家事に「これが正解」という絶対的なルールは存在しません。今まで行っていたことを当たり前と思わず、適度な気持ちで家事に取り組むことで、心の負担も軽減します。
また、日常の家事や使用するアイテムを再度見直し、不要なものは辞めてみましょう。シンプルな動線は時間や手間を削減します。
そして、献立のパターン化や掃除のルーチン化など、迷いや考える時間を極力減少させる工夫も大切です。これらのポイントを意識し、効率的な家事の実践を目指しましょう。
質問2.時短家電の導入前に確認しておくべきポイントは?
時短家電の導入を検討する際には、次の2つのポイントを念頭に置くと良いでしょう。
- 家事の優先順位の確認
- 家電の配置と収納
まず、どの家事で手間を感じているかを明確にし、それに見合った家電を選びます。家電のサイズや形状に合わせて、設置・収納スペースの確保も必要です。
せっかく導入した時短家電が使いにくいアイテムになってしまうと本末転倒です。頻繁に活躍する家電は、使いやすい場所に配置し、利便性を高めましょう。
質問3.家事分担アプリとは?
家事には料理・洗濯・掃除など、さまざまなタスクが存在します。家事分担アプリは、家事のタスクを効率的に管理・分担するためのツールです。
ユーザーはアプリを通じて家事のタスクを共有、割り当て、進捗を確認できます。家事の日常的な繁雑さを軽減し、効率的な家事の遂行と楽しみながらタスクを完了させることが可能です。
次のページでは、おすすめの家事分担アプリを紹介しています。メリットや選び方のポイントも解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
関連記事:おすすめの家事分担アプリ10選|利用するメリットや選ぶ際のポイントも解説! – コカラ
まとめ
ここまで、家事をつらいと感じる理由や家事を楽にする具体的な方法を解説しました。毎日の家事に終わりはありません。しかし、ちょっとした工夫やテクニックの積み重ねが、家事負担をラクにし、自分や家族との貴重な時間を増やしてくれます。
何より大切なのは、無理はしないことです。毎日すべての家事を完璧にこなす必要はありません。意図的に手を抜くことで、気持ちが楽になることもあるでしょう。
また、家族との協力も大切です。始めは自分一人でやる方が早く感じることもあるかもしれませんが、積極的に家族を巻き込むことで、長期的にはラクになります。今回紹介したアイデアを参考に、日々の家事をより快適に進めていきましょう。
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