幼稚園や保育園に入る前の未就学児の育児は、家の中が中心です。子どもと二人きりで過ごす時間も多く、閉塞感や孤独感を感じるママも多いかもしれません。
子育てに行き詰まりを感じたら、子育てサークルを利用してみてはいかがでしょうか。この記事では、子育てサークルに参加するメリットやデメリット、トラブルの回避方法について解説します。

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子育てサークルとは?

子育てサークルとは、3歳児以下の子どもとその親が集まり、自由に遊んだり話したりする活動・場所のことです。活動内容は子どもの成長に合わせてさまざまなプログラムが用意されています。
また、子育てサークルでは小さい子どもを持つママたちが孤立しないように、ママ同士の情報交換やコミュニケーションの場としても設けられています。
少しも目を離すことのできない乳幼児や入園前の子どもはつきっきりで育児をする必要があり、ただでさえ不安や孤独を感じるシーンの多い、子育て中でも大変な時期です。そのうえ、同年代の子育て友達がいなかったり、近所に安心して話せる人がいなかったりすると、その孤独感と不安はより強くなるかもしれません。
子育てサークルでは「孤独な子育て」にならないよう、さまざまなプログラムが用意されています。
運営元は自治体・保育園・幼稚園・民間の団体、個人で活動している方など、さまざまです。運営元によって活動内容も各サークルで異なり、子育ての話題以外にもヨガやダンス、親子料理教室などを開いてママたちのリフレッシュにも利用されています。
子育ての悩みは、子どもの年齢が異なると悩みの種類も変わってきます。「同年代の子どもがいないと話題が合わない」という場合もあるため、年齢や双子限定など、入会の条件を設けているサークルもあるので、ご自身の悩みに合った子育てサークルを選びましょう。
子育てサークルは、入会費や年会費が必要な場合もあれば、基本無料な場合もあります。活動に参加するときだけ参加費を支払う場合もあり、工作の材料費や講師実費負担の有無をあらかじめ調べておきましょう。
時間帯によっておやつや軽食を用意してくれるサークルもあります。飲食が関わる場合は、あらかじめアレルギーの情報などが公開されている場合もありますが、特定の食材を避けなければならない場合はサークルの主催者に話しておくとよいでしょう。
子育てサークルに参加する5つのメリット

子育てサークルに参加するメリットには、以下の5つが挙げられます。
- ママ友ができる
- 子どもに友だちができる
- 気分転換につながる
- 悩みを共有できる
- 多様な価値観に触れられる
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.ママ友ができる
子育てサークルでは、同年代の子どもが集まるだけでなく、その子どもの親も参加します。日常生活を送る上で、同年代の子どもの親に出会える機会はそう多くありません。子育てサークルに参加することで、親同士のつながりを持ちやすくなるでしょう。
サークル活動を通じて仲の良いママ友ができるかもしれません。子育て中は遠出もしづらく、近所のサークルに顔を出すことも多くなるため、近くに住んでいるママ友も見つかる可能性が高いといえます。
小さな頃からママ友と仲良くなっていければ、この先の幼稚園や保育園、小学校、中学校と、長く付き合っていける関係性を築ける可能性も高いでしょう。
2.子どもに友だちができる
子育てサークルでは、同じくらいの月齢の子どもたちが集まるため、友だちができる可能性も高くなります。
幼稚園や保育園に入るには早い月齢だと、他の子どもと一緒になって遊ぶ機会もそう多くはありません。親子だけで遊んでいるとコミュニケーションの幅も広がりにくいものですが、大人数で遊ぶ経験と刺激によって社会性を育めるでしょう。
また、保育園や幼稚園の友だちと仲良くできなかった場合にも、サークル活動を通じて仲の良い友だちができるかもしれません。
3.気分転換につながる
幼稚園や保育園の入園前では、家の中での子育てが中心となります。乳幼児なら、外に出かけるにもオムツやミルクの準備、着替えやスタイの準備など、荷物を準備するだけで疲れやすいものです。
家の中で遊ばせるにも衛生面や部屋のきれいさなどが気になってしまい、気軽に呼ぶのも難しいと感じるママも少なくありません。
その点、子育てサークルでは子どもが遊びに来る前提でさまざまな設備や備品が用意されています。外ではとっさにオムツを替える場所も見つけづらいですが、子育てサークルでは心配する必要がありません。
ずっと家の中で子どもと二人きりというのは、楽しくもありますが息が詰まりやすくもなります。そこで子育てサークルに参加しママ同士でおしゃべりすれば良い気分転換にもなり、子育てのヒントももらえるかもしれません。
4.悩みを共有できる
子育ては、時にさまざまな悩みにぶつかります。子育てに絶対の正解はなく、迷うときは誰かに相談したくなるものです。子育てサークルではたくさんの子どもと親がいるため、同じような悩みに直面しているママもいることでしょう。
少し上の月齢のママから経験としてアドバイスをもらえたり、悩みに共感してもらえることで心が軽くなったりするのも子育てサークルに参加するメリットです。誰かにいつでも相談できる場所があると知っておくだけでも、安心感が得られるでしょう。
5.多様な価値観に触れられる
同じ人間が一人としていないように、同じ家庭のパパとママ同士でも子育てに関する価値観や考え方は異なります。とくに子育ては子どもごとの性格によって対応方法が異なり、自分一人だけで考えていると「この子にはこうするべき」と、思い詰めてしまうこともあります。
子育てサークルで他のママたちの考えに触れることによって、「これしかない」と思っていたことが、「他にも方法があるんだ」と違う考えが開けるきっかけになるかもしれません。
子どもが成長することは喜びですが、そこには苦労や悩みがついて回ります。一人で考えると考えが狭くなってしまいがちですが、さまざまな人と触れあうことで子育ての悩みも軽くなるでしょう。
子育てサークルに参加する3つのデメリット

子育てサークルに参加するデメリットには、以下の3つが挙げられます。
- 人付き合いに疲れるおそれがある
- 行くことがつらい場合がある
- 当番などが負担に感じるおそれがある
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.人付き合いに疲れるおそれがある
子育てサークルでは、さまざまな親子が参加しています。そこで出会ったママとは、同じ学区内であれば長い付き合いになる可能性もあり、人付き合いに疲れてしまう場合もあるでしょう。
子どもが起こしたトラブルに巻き込まれて、親同士のトラブルに発展する恐れもあります。子ども同士が仲良しな場合は、たとえ相手の親との性格が合わなくても付き合っていかなければなりません。
2.行くことがつらい場合がある
子育てサークルは、自分の行きたいときに行けるタイミングで利用するリフレッシュの場です。しかし、そこで出会ったママ友同士でコミュニティが作られると、居心地の悪さを感じやすくなるかもしれません。
もし疲れていたり、気乗りしなかったりする場合は、無理しないことが大切です。正直に話すのが気まずい場合は、「子どもが風邪をひいて」「午後から来客があって」など、角の立たない理由を話しておきましょう。
サークル活動は、あくまでも親子が楽しむ場所です。自分のペースで楽しんでみてください。
3.当番などが負担に感じるおそれがある
サークル活動を支援する団体によっては、会場からイベントごと、おもちゃの準備や片付けなどをすべて行ってくれるところがあります。しかし個人で主催しているサークルでは、サークル会場を探すところから準備・運営・集金などをママ同士で協力して行っているところもあります。
当番などの持ち回りで担当が決められてしまえば、忙しい子育ての合間を使ってサークルのために時間や手間をかけなければならず、気分転換のつもりが負担に感じてしまいかねません。
自治体が運営している子育てセンターでは、親の負担なく、行けば気軽に遊べる自由な空間の提供も行っています。当番が負担に感じる場合には、そのような場所に活動の場所を移すのもおすすめです。
子育てサークルにはトラブルがある?

人間関係にはトラブルがつきものです。子育てサークルといえども、たくさんの人が集まればトラブルは避けられません。またママ友同士のトラブルでは、ママのタイプによってさまざまなトラブルが発生します。
「独占欲強めママタイプ」は、相手との距離感が近く、何事も「あなたのためを思ってやっている」と親切心から余計な行動を起こしてしまうタイプです。金銭感覚の違いにも自分なりの考えを押し付け、子育てにも口を出す傾向にあります。
「陰口大好きママタイプ」は、その場にいないママの悪口で盛り上がるタイプです。陰口がエスカレートすると、その場にいるママのことをネタにしてからかう場合もあり、トラブルメーカー的な存在だといえます。
「自分の意見絶対ボスママタイプ」は、自分のテリトリーに入られるのを非常に嫌がるタイプです。自分の家を汚したくないあまりに、ママ友の家に押しかけてくつろぐわりには、自分の家には絶対に呼びません。
上記はあくまで一例で、他にもさまざまなタイプのママがいます。
ママ同士のトラブルだけではなく、子どもに関連したトラブルも尽きません。子ども同士のケンカなのに、親まで巻き込む大騒動になってしまうケースもあります。
ママ友同士の付き合いや人間関係に疲れてしまったら、いったん距離を置きましょう。連絡する頻度も下げて、まわりの人に相談するのがおすすめです。まずは一番近い存在であるパパや、両親に相談してみましょう。
いきなりママ友に相談をもちかけてしまうと、そこから新たなトラブルが発生しかねません。もしママ友に相談する場合は、相手を責めるような言い方は避けて言い回しに十分注意してください。
トラブルの回避方法
せっかくストレス発散やリフレッシュのために子育てサークルを利用しているのに、そこでトラブルに遭遇してしまってはさらにストレスがたまってしまいます。トラブルの回避方法について、あらかじめ知っておきましょう。
まずは、あなた自身が何を目的にサークル活動するのか、よく見極めておきましょう。ママ友を作るため、子どもを遊ばせるため、子育ての相談のためなど、目的によって利用するサークル先が変わってきます。
サークルが自分に合わない、雰囲気が好きではないなど、参加自体がストレスになる場合は無理に子育てサークルへ行く必要はありません。ママと子どもが笑顔になれる場所はきっとあります。休みながら自分のペースで通ったり、思い切ってサークルを変えてみたりすると、新たな出会いが待っていることでしょう。
また、ママ友はあくまでも「子どもが遊んでいる相手のママ」である認識を忘れないことも大切です。もしママ友が苦手でも、一緒に遊んでいる子どもまで苦手意識を持ってしまうのは、仲良く遊んでいる自分の子どもにもよくありません。一定の距離感を保ち、あくまでも親同士の立ち位置から、子どもの成長をともに見守りましょう。
幼稚園や保育園から小学校、そして中学、高校と子どもの環境は目まぐるしく変化し、合わないママ友とは自然と疎遠になっていきます。「その場だけの関係」を身に着けるためにも、子育てサークルでママ友との程よい距離感を学んでおきましょう。
子育てサークルでよくある2つの質問

子育てサークルでよくある質問には、以下の2つが挙げられます。
- 質問1.子育てサークルはどんなことをしますか?
- 質問2.子育てサークルは何歳まで入れますか?
ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
質問1.子育てサークルはどんなことをしますか?
子育てサークルによって、活動内容はさまざまです。おもちゃで自由に遊ぶ、庭で運動する、絵本の読み聞かせ、ダンス、手遊び、紙芝居など、時間帯や曜日によって開催されるイベントは異なるため、気になる子育てサークルがあればスケジュールを確認してみてください。
またハロウィンやクリスマス、バーベキューやプール遊びなど、季節ごとにイベントを行っている子育てサークルもあります。普段は忙しくてサークルを利用できないママも、イベントだと気軽に参加できるかもしれません。
質問2.子育てサークルは何歳まで入れますか?
地域の子育てセンターや子育てサロンで開催されているサークルは、基本的に幼稚園や保育園入園前の未就学児向けです。0歳から3歳までの月齢別に開催されているケースが多いようです。
個人などで活動している子育てサークルなら、年齢制限が設けられていない場合が多いでしょう。もし子どもが大きくなったタイミングで子育てサークルに入りたいと思ったら、近くのサークルを調べてみることをおすすめします。センターやスーパーのポスター、SNSで募集しています。
まとめ

子育て中のママを応援するのが、子育てサークルの役割です。孤独になりやすい育児においては、どれだけ他の大人に頼れる場所を作るかが大切です。
子育てサークルには同じ月齢の子が集まり、あなたと同じ悩みを抱えているママ友もいるかもしれません。気分転換に気軽に行ってみましょう。
もしトラブルに巻き込まれても、冷静に対処することが必要です。何か問題が起きたら、まずは身近な人に相談しましょう。
ちなみに、次のページでは、ママ友ができるタイミングや不安に感じる理由を紹介しています。ママ友がなかなかできないと悩む方は、こちらもぜひ参考にしてみてください。

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