子どもが小さい時期にママが体調を崩すと「誰が子どもの世話をするか?」「どのように対処すべき?」という心配がつきません。もしもに備えて事前に対処方法を知っておくことで、冷静に行動できるでしょう。
本記事では、ママの体調不良に対して事前に準備できることや体調不良時の具体的な対処法を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
ママの体調不良に対して事前に準備できる4つのこと
育児中のママは体調不良のときでも、子どもがいることで満足に休めないこともあるでしょう。そこで、急な体調不良が起こった際、休む時間をつくるために事前に準備できることを4つ紹介します。
- 保存食や水分補給用ドリンクを用意する
- 頼める人をあらかじめリストアップする
- 常備薬や検査薬を用意する
- 感染予防アイテムを用意する
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.保存食や水分補給用ドリンクを用意する
子ども用の保存可能な食品(離乳食)、大人用の即席カップ麺やレトルトごはん、さらには缶詰などの非常食を家庭の備蓄として常に準備しておきましょう。また、水や経口補水液といった水分補給が可能なドリンクも一緒にストックすると、いざというときに便利です。
上記のアイテムたちは、緊急時に活用することはもちろん、賞味期限が近づいてくれば普段の食事として消費できます。無駄にすることなく保存ができ、忙しい日の食事にも使えるのでおすすめです。
2.頼める人をあらかじめリストアップする
もし身近にパートナーがいれば、サポートをお願いしましょう。しかし、パートナーが忙しい時やひとりで子育てをしている場合には、頼れる人を事前にリストアップしておくことをおすすめします。
理想的には、緊急時にすぐ助けてもらえる距離の人がベストです。家族、特に近くに住んでいるご両親や兄弟姉妹に頼るのも一つの方法です。
また、日頃からママ友たちとの関係を深めておくことも良いでしょう。複数の信頼できる人が近くにいるだけでも、心のサポートを感じられます。
なお、自治体や児童相談所、有料のサポートサービスなども事前に調査しておくと安心です。次のページでは、子育ての悩みを電話で相談できる窓口を紹介しているのであわせて参考にしてみてください。
関連記事:子育ての悩みを電話で相談できる窓口5選!メリットや注意点もあわせて紹介
3.常備薬や検査薬を用意する
全薬工業株式会社が実施した「かぜなどの体調不良時の困りごと」に関する調査結果にて、『ご自身がもし「かぜ」などの体調不良になった時に備え、自分のために何か準備をしているか』を伺ったところ、上位は「かぜ薬の用意」でした。
引用:子育て中のママ・パパに「かぜなど体調不良時の困りごと」調査を実施
常備薬や検査薬を事前に用意することで、急な体調不良でも早期回復につながります。なお、体調不良による食欲がない場合を考え、手軽に栄養補給ができるドリンクやパウチゼリーをあわせて備蓄しておくのもおすすめです。
4.感染予防アイテムを用意する
家族にうつさないために、マスクや消毒液、ビニール手袋など感染予防アイテムも常備しておくと役立ちます。使いたいときに足りない、ということがないようにある程度ストックしておくと安心です。
ママの体調不良時にとるべき対処法は5つ
ママの体調不良に対して事前に準備できることを理解したところで、次はママの体調不良時にとるべき対処法を紹介します。主な対処法は次の5つです。
- 一時保育やベビーシッターを利用する
- 素直にパパに伝える
- 子どもは1人遊びできるようにする
- 無理して入浴しない
- デリバリーサービスを活用する
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.一時保育やベビーシッターを利用する
頼れる人がいない時や特に子どもが小さい場合、一時保育やベビーシッターサービスが役に立ちます。子どものことが心配かもしれませんが、まずはママの体調回復が最優先です。
特に病院の受診が必要な際は、子どもを安全な場所に預けることで、感染リスクを避けるとともに、ママ自身も安心して治療を受けることができます。幼い子どもを一人静かにじっとさせておくのは難しいので、そのような状況での負担を避けるためにも、専門サービスを利用してみてください。
2.素直にパパに伝える
心身の不調を抱えながら育児するのは難しいです。体調不良のときは、素直にパートナーや家族に伝えて休みましょう。
家事や育児、仕事に追われるママは「すべて自分がやらなければならない。」と責任感から、自分の体調を後回しにしてしまうことも少なくありません。しかし、ママがそのような状態を我慢しているのは、家族や子どもにとってもつらいことです。
ママの不調が大きな病気につながらないためにも、日々コミュニケーションを大切にして、共にサポートし合う関係を築いていきましょう。
3.子どもは1人遊びできるようにする
ママが体調を崩していても、子どもが1人遊びできればすこし休息の時間をとることができます。安全なおもちゃを選んで、自由に遊んでもらい、ママが横になれる時間をつくりましょう。
長時間はおすすめできませんが、子どもの好きなDVDや動画を見せるのもひとつの方法です。絵本の読み聞かせを行い、その後一緒にお昼寝をするのも良いでしょう。
4.無理して入浴しない
ママが体調不良のときは、入浴しない1日があっても問題ありません。体調が悪いときに無理をするのは避けるようにしましょう。
入浴しない日は、身体をさっと拭くだけでも子どもの清潔を保つ手助けとなります。湿らせたタオルで軽く拭いてあげるだけで大丈夫です。
入浴する場合は、湯船にしっかりと温かいお湯を張り、子どもとともにゆっくりと温まることを重視しましょう。その後、温かい状態でしっかりと休息をとり、回復を促進させることが大切です。
5.デリバリーサービスを活用する
体調が優れないときは、デリバリーサービスを活用しましょう。自宅まで温かい状態で届けてもらえるため、温めなおしたり食器を片づけたりといった家事の負担を減らすことができます。
ママの体調不良でよくある3つの質問
ママの体調不良でよくある質問は次の3つです。
- 質問①多くのママが不調に悩まされる理由とは?
- 質問②産後におけるママの体調はどんな状態?
- 質問③イライラした気持ちが抜けない時の子どもへの接し方は?
それぞれ詳しくみていきましょう。
質問①多くのママが不調に悩まされる理由とは?
多くのママが不調に悩まされる理由の背景には、もともと不調を抱えている中、子育てがプラスされたことでさらに悪化するケースもあります。偏頭痛持ちや生理痛など、体調が悪くなる原因が事前にわかるものは、あらかじめパートナーに伝えておき、協力体制を整えておきましょう。
質問②産後におけるママの体調はどんな状態?
babycoによる「産後の体調不良とセルフケア」に関するアンケート調査結果では、産後の体調不調を感じるママは348人中、7割が「はい」と回答しています。具体的な不調の上位は「腰痛」「抜け毛」「全身の疲労感」です。
育児による慢性的な疲労から産後のホルモンバランスの変化による不調まで、多くの項目が挙げられています。すぐの回復はなかなか難しいですが、セルフケアを大切にしながら子育てと向き合いましょう。
参考:【産後ママ348人にアンケート】産後の体調不良、どんなセルフケアしてる?
質問③イライラした気持ちが抜けない時の子どもへの接し方は?
ママ・パパも一人の人間です。子育て中、毎日心も体も明るく元気ではいられません。時にはイライラした気持ちが抜けない時もあるでしょう。
子育てでイライラが抑えられない場合、それぞれ傾向があります。次のページでは、イライラする原因や対処法を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:子育てでイライラが抑えられない人のタイプとは?爆発しないための対処法も理解しよう!
まとめ
ママの体調不良は家族にとって一大事です。病院に行き薬をのんで、ゆっくり身体を休ませることが一番ですが、育児中のママはなかなか休む時間をとることができない場合があります。
体調不良時に無理をしないためにも、普段からできる事前準備やサービスを把握しておくと安心です。また、日頃のパートナーとの協力体制も重要になります。体調が優れない日は、家事や育児は最低限にして、自分自身のケアを大切にしましょう。
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