保育園の連絡帳は、親と保育士さんの橋渡しになるコミュニケーションツールです。しかし毎日のこととなると、書き方や書くべき内容に悩むことも多いものです。この記事では、保育園の連絡帳の書き方をシーン別に例文を交えて解説します。合わせて書き方のポイントもお伝えしますので、参考にしてみてください。
保育園の連絡帳って何を書けばいいの?
保育園に通い始めたら、毎日やるべきことの一つに連絡帳の記入が加わります。頻度が多くなければそこまで悩まないかもしれませんが、毎日のこととなると「何を書けばいいの?」「同じことしか書いていない……」と悩むパパママもいるでしょう。
また、家庭の様子を「しっかりと伝えなければならない」とプレッシャーに感じてしまう場合もあるかもしれません。
保育士さんは何を知りたい?
保育士さんは子どもの様子を観察しながら、その子とどのように関わるかを考えます。子どもの興味や関心、あるいは留意すべきことを把握するために、保護者から書かれた連絡帳の記載を確認しています。
たとえば、元気がないと感じた場合に「家庭で叱られた」「失敗してしまった」などの記載が連絡帳にあれば、その情報をもとに最適な接し方を考えます。
そのため、家庭での様子を素直に書くと保育士さんに役立つでしょう。
家庭での様子を伝える7つの例文
家庭での様子を伝える場合、以下の7つのシチュエーションに分けて例文をご紹介します。
- 体調が悪いとき
- 昨日あったことを伝えたいとき
- 新しくできるようになったことを伝えたいとき
- 気に入った遊びができたとき
- お出かけしたとき
- 保育園でのできごとを話してくれたとき
- 余裕がなく叱ってしまったとき
1.体調が悪いとき
保育園の連絡帳で最もよく書くことが体調に関することです。熱があれば休まなければなりませんが、登園できないほどではないときは体調や家庭での様子をわかりやすく書きましょう。
記載すべきポイントは以下の通りです。
- 熱の有無(あった場合は何度あったのか)
- 受診の有無
- 食欲はあるか
- 機嫌の良し悪し
例文
日曜日の午前中に38度の熱がありました。食欲はあまりなく、午前中はずっと眠っていました。夕方には熱が下がって食欲も回復し、本日の朝はとても元気です。今朝は平熱で食欲も通常通りですが、念のため外遊びはやめるようにしてください。よろしくお願いします。
2.昨日あったことを伝えたいとき
家での様子を伝えたい場合、「どのように書けばよいの?」と迷ってしまうかもしれません。深く考えず、ありのまま書くとよいでしょう。
例文
昨日は、家に帰ってからも気分がよかったようで、いつもなら喧嘩しがちな弟と一緒にブロックを使って遊んでいました。
3.新しくできるようになったことを伝えたいとき
家で新しくできるようになったことがあった場合、どのような状況だったのかを詳しく書くと良いでしょう。忙しいときは「〇〇ができるようになりました」だけでも問題ありません。
例文
いつもは声をかけないと寝る前の歯磨きをしませんでしたが、今日は自分から洗面台に向かい歯磨きをしてくれました。話を聞いてみると、保育園で「お友達と歯磨きの話をしたから」と教えてくれました。
4.気に入った遊びができたとき
おもちゃやゲームなど気に入った遊びができたときは連絡帳に記入すると、会話のきっかけになったり、保育士さんがどのような遊びが好きなのかを把握できたりします。その結果、質のよい保育につながるでしょう。
例文
私の両親がたくさんのミニカーをプレゼントしてくれました。最近はそのミニカーがお気に入りのようで、ずっとミニカーを並べて「駐車場ごっこ」を楽しんでいます。
5.お出かけしたとき
週末に家族とお出かけした様子を伝えるのも、保育士さんに役立ちます。お出かけは楽しいものですが、子どもに疲れが残っている可能性があり、質のよい保育につながるでしょう。
例文
昨日は、レゴランドへお出かけしました。普段使っているブロックと違うものを使えて大興奮していました。いつもならすぐに「疲れた」と言って歩かなくなりますが、疲れた様子を見せることもはしゃぎっぱなしでした。案の定、帰りの車ではグッスリ眠っていました。
6.保育園でのできごとを話してくれたとき
子どもが話せるようになると、家で保育園の様子を教えてくれることもあるでしょう。どのように書けばよいか迷ったときは、子どもが言ってくれたままの言葉を添えてみてもいいかもしれません。
例文
今日、保育園で「〇〇ちゃんと先生と一緒に電車ごっこした!」と教えてくれました。保育園で過ごす時間を楽しんでいるようで嬉しく思いました。
7.余裕がなく叱ってしまったとき
仕事と家事、子育てをしていると、余裕がなくなってイライラしてしまうこともあるでしょう。イライラしていつもなら受け流せることも、子どもにぶつけてしまうかもしれません。ありのままに保育士さんに共有しても大丈夫です。
例文
昨日は、何をやっても「いやだいやだ」と言われてしまい、つい強く叱ってしまいました。もし元気がなかったり、いつもと違う様子でしたら教えていただけますでしょうか。
保育園の連絡帳をわかりやすく書く5つのポイント
保育園の連絡帳をわかりやすく書くポイントには、以下の5つが挙げられます。
- ありのままに書く
- 短く簡潔に書く
- 子どもから聞いたことを書く
- 体調変化はていねいに書く
- 重要なことは早めに知らせる
ここではそれぞれのポイントに分けて解説しますので、見ていきましょう。
1.ありのままに書く
家庭での様子や食べたものなどは、ありのままに書きましょう。
たとえば、食事に関することを記入する際、同じメニューが続いていると引け目を感じる人も多いのではないでしょうか。しかし、同じメニューが続くのはよくあることで、そこまで引け目を感じる必要はありません。
家庭での様子に関しても取り繕うことなくありのまま書くと、保育時に役立つ情報となりますので、あまり気負わずに素直な気持ちで連絡帳に記入しましょう。
2.短く簡潔に書く
連絡帳を記入する際は、できるだけ文章を短く簡潔に書くよう心がけましょう。5W1Hの基本を押さえれば、伝わりやすくスムーズな情報共有につながります。
また、体調が悪い場合は具体的な状態や要望を具体的に記入し、保育士さんが注意できるように心がけましょう。
3.子どもから聞いたことを書く
連絡帳は毎日記載しなければならないため、日によっては書くことがなくなるかもしれません。そんなときは、子どもから聞いたことを書くようにするとよいでしょう。
「家庭でも保育園の話をしているんだ」と保育士さんが嬉しくなるだけではなく、子どもの感情を把握することにもつながります。こうした情報を踏まえ、保育士さんは子どもへの接し方を考えていきます。
4.体調変化はていねいに書く
体調は保育園での過ごし方を大きく変化させるため、丁寧に記載しましょう。
朝ご飯を残した・くしゃみをよくするなど、些細なことでも記載してください。
事前に体調が優れないことを知っていると、保育士さんとしても体調変化がないかを注意して子どもの様子をより気にしながら保育が行えます。
5.重要なことは早めに知らせる
保育園へのお迎えの時間や延長保育の依頼など、重要なことはわかった時点で保育園に知らせましょう。平日にお休みさせる場合も同様です。
登園時は保育園・親ともにバタバタしていることが多く、大切なことほど伝え忘れやすいものです。事前に連絡帳に記入しておくことで、伝え忘れを予防できます。
まとめ
保育園で欠かせない連絡帳の例文と、わかりやすく伝えるためのポイントを解説しました。連絡帳は保育士さんとパパママをつなぐコミュニケーションツールです。あまりプレッシャーを感じすぎず、子どものありのままの様子を書くように意識しましょう。書くことがないと感じた場合、子どもが話してくれた事をそのまま記載するのもおすすめです。
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