【子育てを支える】学童保育とは?定義や種類、選ぶ際のチェックポイントを徹底解説!

保育園

学童保育は、小学校に入学すると利用可能です。保護者が自宅にいない時間に児童を支援してくれる場所ですが、どのような環境で過ごすのか不安に思うママパパも多いでしょう。

この記事では、学童保育の定義や種類、選ぶ際のチェックポイントを詳しく解説します。利用する際の注意点やよくある質問も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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学童保育とは?

学童保育とは?

学童保育とは、主に小学生の児童が学校の授業が終わった後や学校が休みの日、親が仕事で留守にしている時間帯などに、安全な場所で遊びや学びの機会を提供するための制度です。就業や介護、病気など、自宅で子どもを見ることができない保護者を支援するために設けられています。

学童保育は多くの場合、地域の公立小学校内やその近隣に設置され、児童が安心して過ごせるように、広い運動場や工作室などを設備しています。また、学習支援や生活習慣の指導、友だちとの遊びを通じた社会性の育成など、子どもたちの成長を全面的にバックアップすることを目指しています。

国や地方自治体、民間企業などが運営する場合もあり、運営形態や提供するサービスにより、公設の学童保育、民間学童保育、放課後子ども教室などと区分されます。各々の特徴を理解し、子どもの性格や家庭の生活スタイルに合った施設を選ぶことが大切です。

参照:放課後児童健全育成事業について|こども家庭庁

学童保育の定義

学童保育を管轄する厚生労働省は、学童保育の目的・役割を次のように定義しています。

共働き・一人親の小学生の放課後(土曜日、春・夏・冬休み等の学校休業中は一日)の生活を継続的に保障することを通して、親の仕事と子育ての両立支援を保障すること。

1 学童保育とはどんな施設(事業)か

学童保育は、年間278日、1650時間にも及ぶ家庭に代わる毎日の「生活の場」として、安心安全な環境が求められます。

学童保育が浸透する理由

女性の社会進出により、共働き世帯が増えたことから、学童保育は増加傾向にあります。学童保育は、保護者が仕事を持つことを可能にし、家庭の収入を安定させる一方で、子どもは教育的な環境で過ごすことが可能です。

また、学童保育は子どもにとって、他の子どもと交流する機会を提供し、社会性を育む場にもなります。子どもをターゲットにした犯罪リスクを低減させ、大人の目が行き届く環境は安心して預けることができるでしょう。

学童保育の種類は3つ

学童保育の種類は3つ

学童保育の種類は、主に次の3つに分類されています。

  1. 公設の学童保育
  2. 民間学童保育
  3. 放課後子ども教室

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.公設の学童保育

公設の学童保育には、「公設公営」と「公設民営」の二つの形態が存在します。前者は自治体が直接運営を行い、後者は自治体が設立し、運営はNPO、民間企業、または父母会などに委託されています。

これらの学童保育施設は、厚生労働省の「放課後児童クラブ」と文部科学省の「放課後子ども教室推進事業」と連携または一体的に実施されることもあり、自治体によって運営の仕方が異なるのが特徴です。

施設は児童館や学校内を使用し、資格を持った放課後児童支援員や保育士が配置されています。学童保育の約70%が「公設公営」または「公設民営」の形態で提供されており、多くの家庭にとって身近な存在です。

利用できる時間帯

平日14:00〜18:30まで
土曜日や長期休暇中8:00~18:30まで

各施設によって開所時間は異なるものの、一般的には18時前後まで利用できる施設が多いです。保護者が子どもを迎えに来る時間は、家庭の状況や帰宅時間によって異なり、子どもの年齢に応じて自宅に一人で帰ることもあります。

料金

厚生労働省が提供するデータに基づくと、学童保育の月額利用料金は、約27%の家庭が4000〜6000円、約21%が6000〜8000円未満の範囲に収まっています。これにより、約半数の利用者が月額4000〜8000円の間で学童保育サービスを受けていることがわかります。

ただし、施設によってはお菓子代のみを請求するなど、料金体系に違いがあるため、事前に詳細を確認しましょう。

参照:放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況

2.民間学童保育

民間学童保育は、民間企業や非営利団体(NPO)が運営する学童保育です。公立や私立を問わず、就労証明書など特別な必要書類がなくても利用できます。

施設は学校外に設置されていることが多く、夜遅くまでの預かりや夕食提供など、柔軟性のあるさまざまなサービスを展開しています。また、英語教室や学習塾を併設している場合もあり、習い事と保育を一緒に受けられるのも特徴です。

利用できる時間帯

公設の学童保育と比べ、民間学童保育は利用できる時間帯が長く、早朝や夜間、土日祝日、長期の休校期間など、さまざまな時間帯での利用が可能です。

また、不登校の子を対象としたフリースクールとして運営する施設もあります。

料金

1ヶ月につき約3万円〜8万円前後と、公設の学童保育と比較して利用料金が高くなる傾向にあります。

しかし、その分マンツーマンでの指導や独自の教育カリキュラム、さらには英語教育など、多彩な教育内容を提供しているところも多いのが特徴です。料金だけでなく、施設の雰囲気や職員の質についても確認しましょう。

3.放課後子ども教室

放課後子ども教室は、文部科学省の管轄下で運営される学童保育のひとつです。主に小学校の余裕教室を活用し、地域の協力者やボランティア、学生が指導者として子どもたちの活動をサポートしています。

放課後子ども教室では、学習支援や体験活動、交流活動など多様なプログラムを提供しており、これらは基本的に短期のプログラムとして実施されています。

利用できる時間帯

一般的には放課後子ども教室は保育の機能は持ち合わせておらず、学校が終わった直後から特定の時間までの利用が基本です。

利用できる時間帯も比較的短く、長時間の対応は難しい面があります。しかし、専門的な教育やプログラムを受けられるのが特徴です。

料金

料金は、サービス内容によって異なりますが、無料で提供されているケースもあります。詳しくは希望する施設に問い合わせが必要です。

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学童保育が抱える課題

学童保育が抱える課題

学童保育は利便性が高い一方で、課題も抱えています。主に次の2つが挙げられます。

  • 利用児数が増加傾向にある
  • 学童保育の質の低下が懸念されている

それぞれの内容について詳しく見ていきましょう。

利用児数が増加傾向にある

令和元年 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況|厚生労働省

引用:令和元年 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況|厚生労働省

共働き世帯が増え、学童保育の利用児数は増加傾向にあります。しかし、学童保育施設は足りているとはいえません。

厚生労働省の調査によると、2019年5月時点での学童保育所の数は2万5,881カ所に達し、利用する児童数は129万9,307人となり、これらの数字はいずれも過去最高を記録しました。しかし、同時に「待機児童」の問題も深刻化しており、2019年の待機児童数は1万8,261人に上り、前年から982人増加し、2018年の増加数の約9倍に相当します。

この問題に対応するため、厚生労働省は2023年度(令和5年度)末までに待機児童30万人分の受け皿を整備し、待機児童問題の解消を目指しています。令和3年の時点で待機児童数は13,416人に減少しているものの、実際の数はこれよりも多い可能性があることから、更なる対策の強化が求められるでしょう。

政府の取り組みにより一定の改善が見られるものの、引き続きこの課題の解決が重要視されています。

学童保育の質の低下が懸念されている

子どもたちが放課後を安心かつ安全に過ごせる場を提供することの重要性が高まる中、新たな待機児童の問題解消に向けて、関係機関は学童保育の受け入れ拡大に努めています。しかしその結果、学童保育の質の低下が懸念されているのです。

厚生労働省が定めるガイドラインでは、学童保育の適正規模が規定されていますが、規定人数を超える学童も増加しており、大規模化に伴う問題を引き起こしています。また、支援員の人材不足も慢性的な問題となっており、この状況は現場の運営に影響を及ぼしています。

支援員の待遇改善に対する要望も高まっており、この分野における適切な対応が急務となっています。

学童保育を選ぶ際のチェックポイントは4つ

学童保育を選ぶ際のチェックポイントは4つ

学童保育を選ぶ際のチェックポイントは次の4つが挙げられます。

  1. 利用時間
  2. 立地
  3. 施設の雰囲気
  4. 職員の数

項目ごとに詳しく見ていきましょう。

1.利用時間

利用時間は、学童保育選びの重要なポイントです。公設の放課後児童クラブと民間企業やNPO法人が運営する民間学童では、利用可能な時間帯に違いが見られます。

放課後児童クラブでは、利用時間が最長で19時までとされていますが、民間学童の場合、19時以降も利用可能な施設が存在します。延長保育がある施設だと、仕事などで迎えに行く時間が遅れることがあっても安心です。

しかし、延長保育には追加の料金が発生することがあるため注意してください。場合によっては複数の学童を併用することも有効な選択肢です。

利用時間の長さだけでなく、その他のサービス内容や料金体系も考慮して、最適な学童保育を選択しましょう。

2.立地

公設学童は学校や自宅近くにあることが多いため通園に問題はありませんが、民間学童の場合は留意が必要です。自宅と学校のルートに無理がないかどうかを事前に確認しましょう。

子どもが下校してから1時間以上かけて帰宅するような状況であれば、日々の通園に無理が生じる可能性があるため、利用を検討する際にはその点も考慮に入れることが重要です。立地や送迎サービスの実態を把握し、子どもにとって最適な学童保育の選択を心がけましょう。

3.施設の雰囲気

学童保育には、学習プログラムやイベントに力を入れているところもあれば、子どもたちの自主性を尊重し、自由に活動させるスタイルのところもあります。事前に施設を訪れ、実際の雰囲気を自分の目で確認しましょう。

学童保育の雰囲気は、子どもの成長や日々の過ごし方に大きく影響を与えるため、自分の子どもにとって最適な環境を見極めることが重要です。なお、各施設の利用基準を遵守していれば、複数の施設を併用することも可能です。

4.職員の数

子ども一人ひとりにしっかりと対応できるよう、適切な人員配置がされているか確認しましょう。

児童福祉法によると、学童保育は1人の職員につき20人の子供を担当することが基準と定められています。しかし、子どもたちの安全を確保し、各員がきめ細やかな支援をするためには、これよりも少ない人数の子どもを担当することが望ましいです。

また、職員の数だけでなく、その資質も重要なポイントになります。子どもの成長をサポートするためには、教育に対する情熱や理解、対話力などを持った職員が必要です。

そのため、スタッフの人数だけでなく、資格や経験、教育方針などについても確認することをおすすめします。

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学童保育を利用する際の注意点は2つ

学童保育を利用する際の注意点は2つ

学童保育を利用する際の注意点は、主に次の2つです。

  1. 利用時間を守る
  2. 職員とコミュニケーションを図る

それぞれの内容について詳しく見ていきましょう。

1.利用時間を守る

学童保育の利用時間は守りましょう。特に長期休み中は遅れがちになる方も多いですが、保護者が遅れると子どもは不安を感じたり、職員が追加の対応を強いられることになります。

延長保育を利用していても、指定された時間を超過すると追加料金がかかることもあるため注意が必要です。

利用時間を守ることは、子どもにとっても時間を守るという社会的ルールを学ぶ良い機会となります。これにより、子どもたちの社会性や責任感が育まれるため、保護者は時間を厳守する意義を子どもにも伝えるべきです。

規則正しい生活習慣を身につけさせるためにも、利用時間には十分気を配り、遅れる際には事前に施設に連絡することが求められます。

2.職員とコミュニケーションを図る

子どもが安心して学童保育を利用するためには、保護者と職員との信頼関係の構築が欠かせません。例えば、子どもの日々の様子や学習の進捗に関する報告を受けたり、何か問題が発生した際に相談できる関係を築くことが求められます。

保護者と職員の良好な関係が子どもにも伝わると、子どもはより安心して学童保育に適応しやすくなるでしょう。保護者は職員との定期的なコミュニケーションを心がけ、子どもの学童保育での経験を深く理解し、サポートすることが重要です。

学童保育とはでよくある3つの質問

学童保育とはでよくある3つの質問

さいごに、学童保育に関するよくある質問にお答えします。

  • 質問1.学童保育では何をするの?
  • 質問2.学童保育の入園条件は?
  • 質問3.「放課後児童クラブ」と「放課後子ども教室」の違いは?

それぞれ詳しく見ていきましょう。

質問1.学童保育では何をするの?

学童保育の具体的な活動としては、室内遊びや室外での運動、工作、読書、自由研究、課題の補助など多岐に渡ります。また、季節ごとのイベントや地域との交流活動も行われる場合があります。

これらの活動を通じて、子どもたちは社会性を身につけ、仲間との共同生活を楽しみます。また、学童保育は、子どもたちが自分の時間を自由に使える場所でもあります。

学校では学習に重点を置いているため、自由な時間が制限されがちですが、学童保育では自分の興味や関心を追求することが可能です。そのため、子どもたちは自分の好きなことを探し、能力を最大限に引き出す機会となります。

なお、施設によっては、特定のテーマに基づいたプログラムを提供している場所もあります。例えば、自然体験型の学童保育では、農作物の収穫や虫取り、山歩きなどの活動が行われ、スポーツ型の学童保育では、サッカーやバスケットボールなどの練習をすることがあります。

質問2.学童保育の入園条件は?

学童保育の入園条件は、施設によって若干の違いはありますが、基本的な条件としては次の3つが挙げられます。

【対象年齢】

学童保育の対象年齢は通常、小学校就学前の年長児から小学校6年生までとなっています。ただし中学生を対象としている場合や、休業期間中に就学前の子どもを対象とする施設もあります。

【在宅の保護者がいない時間帯に保育が必要な家庭】

学童保育は、シングル家庭や長時間勤務など、保護者が子どもを見ることが出来ない時間帯に保育を必要とする家庭が優先的に利用可能です。なお、定員を超えた場合、抽選や優先順位に基づいた選考が行われます。

【住所】

学童保育の多くは、その施設がある地域の住民を対象としています。地域外からの利用を認めている施設もありますが、基本的には自宅から通園可能な範囲内の子どもが対象です。

これらの条件を満たす家庭は、各施設の募集要項に従って入園の申込をします。ただし、学童保育施設は全国的に見ても利用希望者が多く、競争率が高いため、早めの情報収集と申込が必要です。

質問3.「放課後児童クラブ」と「放課後子ども教室」の違いは?

放課後児童クラブと放課後子ども教室は名称が似ていますが、その内容は大きく異なります。放課後児童クラブは公設の学童施設として知られ、留守児童への生活の場を提供するのが主な目的です。

一方で、放課後子ども教室は文部科学省が推進する異なる事業で、学習支援や体験活動、交流活動など多彩なプログラムが特徴です。こちらは、主に学校の空き教室を活用し、地域のボランティアや学生、企業の退職者などによって運営されます。

放課後子ども教室は単発プログラムであり、参加条件に特に制限はありません。すべての子どもたちが対象で、両親の就労状況などに関わらず参加可能です。

実際、放課後児童クラブの利用者も参加でき、両施設が連携して実施される動きも見られます。これにより、子どもたちにはより幅広い学びと体験の機会が提供されます。

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まとめ

まとめ

学童保育は、共働きやシングル家庭の子どもたちが、家庭のような環境で安心して過ごせる場所です。主に、放課後児童クラブ、民間学童保育、放課後子ども教室と3種類あり、それぞれ運営主体や利用可能時間、指導員の配置などが異なります。

一方、共働き世帯が増えている現代では、学童保育のニーズの高さにより、施設数の不足や待機児童の課題を抱えています。これにより、保育の質の低下も懸念されているため、政府の取り組みが重要視されています。

学童施設を選ぶ際には、利用時間や立地条件だけでなく、施設の雰囲気や職員の配置状況も確認が必要です。保護者が安心でき、子どもが安全に過ごせる学童保育を選びましょう。

なお、次のページでは、学資保険の基本的な特徴や最適な加入時期、選ぶ際のポイントを解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。

関連記事:学資保険は必要?加入するメリット・デメリットから選ぶ際のポイントまでわかりやすく解説! – コカラ

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