多くのパパやママが不安や悩みを感じながら、子育てをしています。しかし、その不安や悩みを長く抱え続けていると、心身ともに疲れてしまうため、注意しなければなりません。
本記事では、育児不安を解消する方法や不安を感じる要因をご紹介します。また、よくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
育児不安を感じる要因は3つ
まずは、育児不安を感じる要因について解説します。
- 経済的な負担
- 精神的・身体的な疲労の蓄積
- 仕事と育児の両立
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.経済的な負担
子どもの成長に必要な教育費や日々の生活費などは、家計に重くのしかかります。現在の収入を見たときに、大きなプレッシャーや不安を感じる方も少なくありません。
「国立社会安全・人口問題研究所」の令和3年6月の調査によれば、理想の子どもの数を持たない大きな理由が、子育てと教育の経済的負担だと報告されています。このため、多くの人が子育てにかかる費用に対して不安に感じています。
参考:第16回出生動向基本調査(独身者調査ならびに夫婦調査)報告書|国立社会安全・人口問題研究所
2.精神的・身体的な疲労の蓄積
育児と仕事を両立させる多くの親たちは、忙しい日々のなかで休息を取るのが難しいと感じています。日常の家事や育児に加えて仕事もしなければならないため、時間に追われる毎日が続き、日々の疲労が蓄積しがちです。
さらに、予期せぬ出来事が起こると、予定していた睡眠時間が削られ、疲労が増す場合もあります。これらの要因が、健康管理や生活の質に大きな影響を与えています。
なお、子育て疲れと上手く付き合うための対処法について、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:【パパママ必見!】子育て疲れと上手く付き合うための対処法を詳しく解説します!
3.仕事と育児の両立
子どもが急に病気になった場合、仕事を早く切り上げて帰らなければならないため、このような状況が続くと、仕事に支障をきたしかねません。さらに、忙しさのあまり家事に時間がとれないため、散らかった部屋や洗い物をみて、自己嫌悪に陥りやすいです。
また、男性の育児休業の取得率が低い現状では、家庭内での支援体制の構築も難しくなります。それでも、できる範囲だけの用事を済ませ、限界を感じた場合には、自分を責めずに許す勇気も大切です。
育児不安を解消する方法は5つ
次は、育児不安を解消する方法について解説します。
- 家族や友人に相談する
- 子育てに関する知識を深める
- 頼れる人や場所をみつける
- ほかの子と比べない
- リフレッシュする時間を設ける
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.家族や友人に相談する
育児の悩みや不安に関しては、決して一人で抱える必要はありません。困難に直面したときは、遠慮せずに周囲の助けを求めてください。
何か問題が生じた場合には、自分一人で解決するのではなく、パートナーや家族、友人たちに相談すると、よい解決策が見つかる可能性があります。育児はチームワークが求められるため、みんなで協力し合いながら、子どもと向き合うようにしましょう。
2.子育てに関する知識を深める
育児の経験を積んでいくと、子どものサインを理解できるようになりますが、新しいサインに直面すると戸惑いや不安を感じる場合があります。親として、子どもの変化を敏感に察知するのは大切ですが、初めて見るサインに対して、悩んでしまうのも無理はありません。
このような場合には、専門家や周囲のサポートを頼りにしたり、書籍やインターネットで知識を深めたりして、冷静に対処することが大切です。
3.頼れる人や場所をみつける
子育てにおいては、悩みを抱え込まずに適切なサポートを受けることが大切です。自治体の窓口を利用するだけでなく、地域に密着した教育機関や習い事、支援センターも有効な選択肢です。
このような施設には、子どもたちが安心して学べたり、遊べたりする環境が整っており、専門的な知識のある人が常駐しています。このため、上手く利用できれば、よりよい子育てにつながります。
4.ほかの子と比べない
それぞれの子どもの成長ペースは異なるため、ほかの子と比較する必要はありません。また、兄弟姉妹の場合でも、それぞれの性格や得意、不得意は違います。
このため、今はできなくても、時間が経てば自然と身につくスキルも多くあります。個性と受け入れて支えてあげるのが、育児不安を軽減するためには必要です。また、子育ての方法に絶対的な正解はなく、親子それぞれに合った方法を考えるのが、よりよい関係を築くポイントです。
5.リフレッシュする時間を設ける
育児中の不安を解消するためには、リフレッシュする時間を設けることが大切です。忙しい日々のなかで心のバランスを保つためには、このような時間が欠かせません。
たとえば、趣味の時間を設けたり、短時間でも散歩をしたりするのがおすすめです。これにより、心がリラックスし、育児に新たな気持ちで臨むことができます。自分を労わる時間を持つことは、子どもとの関係にもよい影響を与えます。
なお、子育てのストレスを解消する方法について、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:子育てのストレスを解消する5つの方法|ストレスがたまる原因やよくある質問もご紹介!
育児不安でよくある3つの質問
最後に、育児不安でよくある質問について解説します。
- 質問1.育児の不安を相談できる場所や機関は?
- 質問2.育児ノイローゼの症状とは?
- 質問3.親のストレスが子どもに与える影響は?
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
質問1.育児の不安を相談できる場所や機関は?
育児の不安を相談できる場所や機関としては、以下が挙げられます。
- 児童相談所
子育てに関する些細な悩みも受け付けており、誰でも育児相談ができる
- 区市町村の相談窓口
「児童家庭支援センター」や「子供相談支援センター」など、保健師や助産師、社会福祉士など専門家が対応し、地域ごとに異なる名称で運営されている
- 子育て支援センター、児童館
保育士や専門の職員が常駐しており、予約不要で日常の育児相談に対応している。さらに、親同士の交流も促進しており、社会的なサポートも提供している
- ファミリー・サポート・センター
子どもを一時的に預かるサービスを提供しており、親がリフレッシュできる時間を確保できる
関連記事:子育ての悩みはどこに相談するべき?内容別に最適な相談先を紹介!
質問2.育児ノイローゼの症状とは?
育児ノイローゼは、育児に関するプレッシャーで精神的に不安定な状態になる病です。寝不足やホルモンバランスの乱れ、孤独な子育てによる不安などが、病を引き起こす要因となります。
育児ノイローゼの主な症状としては、以下が挙げられます。
- 常に無気力
- 脱力感が抜けない
- 不眠症
- すぐにイライラする
- あらゆるものに興味がなくなる
- 自宅に引きこもりがちになる
- 他人と距離をおくようになる
- 子どもをかわいいと思えなくなる
無気力や脱力の症状はうつ病と似ており、重い場合には育児放棄につながるリスクもあります。このため、育児ノイローゼの症状に早く気づき、適切な治療を受けることが大切です。
関連記事:育児ノイローゼのセルフチェック項目は7つ|主な原因や乗り切るポイントをご紹介します!
質問3.親のストレスが子どもに与える影響は?
幼い子どもにとって、親の存在は大きな安心感を与えるものです。しかし、親がストレスや疲れから不安定になると、子どもはその影響を強く受けてしまいがちです。
親が感情的になり、愚痴や不満を口にすれば、子どもはその言葉を直接的に受け取ってしまい、誤った解釈をする場合があります。これにより、子どもは他者や社会に対して偏った見方を持ちやすくなり、本来持っている明るさや自由な考え方が妨げられかねません。
まとめ
本記事では、育児不安を解消する方法や不安を感じる要因をご紹介しました。
育児不安を感じる主な要因には、経済的な負担、精神的・身体的な疲労の蓄積、そして仕事との両立があります。これらの不安を解消する方法として、家族や友人への相談や子育てに関する知識の向上、支援を受けられる人や場所の確保などが挙げられます。
これらの対策を通じて、育児の負担を軽減し、より積極的かつ楽しい子育てを実現してください。なお、次のページでは、仕事と子育てを両立させるためのポイントを紹介しています。
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