保育園入園に欠かせない就労証明書って?提出のステップや気になる疑問について解説します

保育園

就労証明書は、認可保育園へ子どもを預けたい場合に欠かせない書類です。

この記事では、就労証明書を提出するまでのステップから気になる疑問について解説します。認可保育園への入園を検討している方は、ぜひチェックしてください。

保育園に欠かせない書類「就労証明書」

保育園に欠かせない書類「就労証明書」

子どもを保育園に通わせるために欠かせない就労証明書。まずは就労証明書について以下の3つに分けて理解を深めておきましょう。

  • 就労証明書とは?
  • 就労証明書が必要な理由
  • いつ提出すればいい?

就労証明書とは?

就労証明書とは、働いていることを事業所が証明する書類です。地域ごとに就業証明書や在籍証明などと名前が異なる場合がありますが、同じ役割を果たします。

記載項目には、以下のようなものが挙げられます。

  • 働いている人の情報(住所や指名)
  • 子どもの情報(名前や生年月日)
  • 勤務地情報(所在地や事業所名)
  • 入社日
  • 雇用形態
  • 職務内容
  • 勤務日数や労働時間

参考:就労証明書に関するよくあるご質問 | 中野区公式ホームページ

就労証明書が必要な理由

保育園は「仕事や介護などの事情で子どもを家庭で保育できない保護者のための施設」です。そのため、認可保育園へ通わせるには保育できない事情を証明し、自治体から「保育の必要性」を認めてもらう必要があります。

そこで働いていることを、事業所などが証明する書類が就労証明書です。自治体は就労証明書に記載された労働時間などをもとに、保育の必要性が高い家庭から認可保育園の入園を決定します。

いつ提出すればいい?

就労証明書の提出時期は、申し込み時と次年度も通園する場合の2回です。それぞれの提出時期は以下の通りです。

  • 申し込み時:前年の11月頃(4月入園の場合)
  • 次年度も通園する場合:毎年1月頃

申し込み時以外にも、継続して通わせたい場合は提出忘れに注意しなければなりません。また、転職や転勤など働き方に変化があれば、その都度提出が必要です。

就労証明書を提出するまでの3つのステップ

就労証明書を提出するまでの3つのステップ

就労証明書を提出するまでには、以下の3つのステップがあります。

  1. 就労証明書の原紙を手に入れる
  2. 会社・勤務先に記入を依頼する
  3. 自治体の担当窓口へ提出する

証明書の原紙を手に入れ、必要事項の記載・提出まで早ければ1ヶ月程度で完了します。一つひとつの手順は難しくありませんので、ポイントを押さえてスムーズな提出につなげましょう。

1.就労証明書の原紙を手に入れる

自治体や保育園などで就労証明書の原紙をもらいます。説明会などにて資料と一緒に配布されることもあるでしょう。また、自治体の窓口まで訪れることが難しければ、Webサイトからダウンロードもできます。

ただし、焦って早めに準備しても無効になる場合がありますので、入手するタイミングに注意しましょう。多くの場合、就労証明書は締切日から3ヶ月以内に発行したものと定められています。

参考:入園関係書類ダウンロードページ | 岡山市

2.会社・勤務先に記入を依頼する

会社や勤務先に就労証明書の記入を依頼します。人事や労務、総務などの部門に就労証明書の原紙を渡し、必要事項の記載を依頼します。

派遣労働者の場合は勤務先ではなく、派遣元の会社に記入をお願いします。いずれの場合も提出期限と受け取りを希望する日時を先に伝えておき、伝達ミスがないようにしておくことが重要です。

また、子どもの名前や生年月日などこちらが記入する欄を先に埋めておくと、会社もスムーズに作成してくれるでしょう。

3.自治体の担当窓口へ提出する

就労証明書を会社から受け取ったら、各自治体の受付窓口に提出します。

直接窓口へ提出しても構いませんし、郵送でも問題ありません。この場合、受付時間や郵便での送達日数を考えて、ゆとりを持った提出を心がけましょう。

また、利用条件が定められていますが、オンラインでの申請を受け付けている自治体もあります。どちらの場合も、提出期限直前に慌てないように、提出までの手順を含めてよく確認してみてください。

就労証明書で気になる4つの疑問

就労証明書で気になる4つの疑問

入園希望の申請に欠かせない就労証明書ですが、気になる疑問には以下の4つが挙げられます。

  1. 期日までに間に合わない場合はどうする?
  2. 個人事業主の場合は?
  3. 仕事を辞めたときはどうする?
  4. 勤務時間などの変更があったときはどうする?

ここではそれぞれの気になる疑問について対応策などを解説します。

1.期日までに間に合わない場合はどうする?

勤務先の事情などで就労証明書が期日までに間に合わないことも考えられます。勤務先によっては、就労証明書の発行に時間を必要とする場合もあり得るでしょう。

どうしても申請書類の提出期限までに間に合わない場合、問い合わせ窓口にその旨を伝えてみてください。先にそろっている書類を提出するなど代替案を示してくれることもあるかもしれません。

2.個人事業主の場合は?

個人事業主やフリーランスなどの働き方の場合、自分で就労証明書の作成が必要です。個人事業主の場合は、1日のタイムスケジュールや仕事をしている日数、第三者が見ても実態を把握できる資料の提出を求められることがあります。

就労証明書以外にも提出を求められることが多い資料には、以下のようなものが挙げられます。

  • 開業届の控え
  • 確定申告書
  • 青色決算申告書
  • オフィスや店舗の賃貸借契約書
  • 支出明細

3.仕事を辞めたときはどうする?

退職すると、保育の必要性がなくなるため、保育園を利用できなくなります。しかし、退職してすぐに退園、とはならず3ヶ月程度の猶予期間が設けられています。

その間に次の仕事を見つけられれば引き続き保育園を利用できます。転職活動を行う場合、手続きが必要となりますので、覚えておきましょう。

自治体ごとに求められる手続きは異なりますが、内容変更届や求職活動申立書などの提出を求められることがほとんどです。

4.勤務時間などの変更があったときはどうする?

勤務時間が変わるということは、保育の必要事由が変わることを意味します。勤務時間の変更としては、勤務時間が8時間から6時間に短縮される場合や、勤務日数が減る場合などが挙げられます。

必要事由に変更がある場合は、前月までに保育園や窓口へ提出しましょう。締切となる日にちについては自治体によって違いがあります。勤務状況に変更がある場合は、事前に保育士へ相談しましょう。

まとめ

まとめ

保育園の就労証明書について解説しました。認可保育園へ通うには自治体から「保育の必要性」を認めてもらう必要があり、就労証明書からその必要性が判断されます。

また、毎年提出する点においても注意が必要です。就労証明書に関するポイントを理解して、ゆとりを持って提出できるように準備しておきましょう。

なお、次のページでは、子育てと仕事を両立させる5つのポイントを紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。

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