保育サービスとは?ライフスタイルにあわせて利用できる施設・サービスをご紹介!

子育て

保育サービスは保育園だけに限らず、幅広い選択肢があります。しかし、その種類や利用条件について十分に理解している人は少ないかもしれません。

この記事では、ライフスタイルにあわせて利用できる保育サービスについて詳しく紹介します。保育サービスの利用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

保育サービスとは?

保育サービスは、乳幼児の養護を目的としたサービスで、1960年代には主に「保育所」と「幼稚園」の形で提供されていました。平成に入ると、政府は子育て支援の充実を図り、「延長保育」や「休日保育」といった多様なニーズに応える施策を推進します。

2000年代以降、共働き家庭の増加に伴い待機児童問題が顕在化し、解決策として保育施設の拡充や「認定こども園」の設立が進められました。そして、2010年代には「地域型保育事業」や「企業主導型保育事業」など、新たな形態の保育サービスが生まれています。

現在、保育サービスは日常的な利用を想定した施設と、特定のニーズに応じて利用する施設の2つに大別されており、時代の流れと共に進化を遂げています。次の章で詳しくみていきましょう。

日常的に利用できる5つの保育サービス

まずは、日常的に利用できる保育サービスを紹介します。主に次の5つです。

  • 保育園(保育所)
  • 認可外保育施設
  • 地域型保育事業
  • 認定こども園
  • 幼稚園

それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

1.保育園(保育所)

保育園は、保護者が仕事や健康上の理由により自宅で子どもを十分に育児できない時、0歳から就学前の子どもの保育を担う児童福祉施設です。これらの施設は法的には保育所と称され、国の定める基準を満たし地方自治体の認可を受けたものが「認可保育所」と呼ばれています。

認可保育所は公立と私立に分かれており、保育料は施設の種類にかかわらず、保護者の収入に基づいて自治体が定める金額です。また、延長保育サービスは、定められた時間を超えて保育が必要な子どもたちを支援するために提供されています。

次のページでは、認可保育園の概要や保育料を決める要素、メリットなどを詳しく紹介しています。

関連記事:認可保育園とは?保育料を決める要素やメリット、デメリットを紹介! – コカラ

2.認可外保育施設

認可外保育施設は、公的な認可を受けていない保育サービスを指します。自治体による認証保育施設、企業が運営する保育施設、ベビーホテル、職場や病院内の託児室、個人運営のベビーシッターサービスなどが含まれます。

これらの施設やサービスは、公的助成の有無や規模を問わず、都道府県知事等の認可を得ていないことが特徴です。使用料金はそれぞれの施設やサービスによって異なりますが、自治体への届出があり国の定める基準を満たし、監査をクリアした施設は「幼児教育・保育の無償化」政策の対象です。

次のページでは、認可外保育園の概要やメリット・デメリットについて解説しています。

関連記事:認可外保育園とは?認可保育園との違いやメリット、デメリットを徹底解説 – コカラ

3.地域型保育事業

地域型保育事業は、3歳未満の子どもを対象に、地域の具体的な保育需要に応じたサービスを提供する市区町村の認可事業です。この事業には「小規模保育」「家庭的保育」「事業所内保育」「居宅訪問型保育」の4つがあります。

これらのサービスは、地域社会のさまざまな要望に対応するために設けられています。保育料は、認可保育園と同様に、保護者の所得に基づいて市区町村が定める額で、「幼児教育・保育の無償化」政策の対象にもなっています。

4.認定こども園

認定こども園は、就学前の子どもたちに対して幼児教育と保育を統合的に提供し、同時に地域の子育て支援の役割も果たす施設です。これらの園は、幼稚園や保育園の枠組みを超え、幼保連携型、保育園型、幼稚園型、地方裁量型という4つの形態で運営されています。

認定こども園の保育料は、保護者の所得に基づいて各市区町村によって設定され、すべての認定こども園が「幼児教育・保育の無償化」政策の適用対象です。

次のページでは、認定こども園の概要や選び方のポイントについて詳しく解説しています。

関連記事:認定こども園と保育園の違いは?預けられる基準や選び方のポイントについて解説します – コカラ

5.幼稚園

幼稚園は、3歳から就学前の子どもたちへ幼児教育を行う、学校教育法に基づく教育機関です。1日4時間の教育を基本とし、夏休みや春休みなどの長期休暇も設けていますが、最近では放課後や休暇期間の預かり保育サービスを提供する幼稚園が増加しています。

公立と私立の幼稚園が存在し、私立には新制度の給付金を受ける園と、私立学校助成金を受ける園があります。公立幼稚園と新制度適用の私立幼稚園の保育料は、保護者の所得に応じて自治体が定める金額で統一されています。

一方、私立学校助成を受ける幼稚園は、園ごとに保育料が設定されます。国立大学附属幼稚園や特別支援学校の幼稚部も含め、すべての幼稚園が「幼児教育・保育の無償化」対象です。

必要に応じて利用できる5つの保育サービス

続いて、必要に応じて利用できる保育サービスを紹介します。主に次の5つが挙げられます。

  • 一時預かり(一時保育)
  • ベビーシッター
  • 休日保育・夜間保育
  • 病児保育・病児後保育
  • ファミリー・サポート・センター

急な保育の必要性が生じた際に活用できる様、項目ごとに詳しくみていきましょう。

1.一時預かり(一時保育)

一時預かり(一時保育)は、保護者が冠婚葬祭、病気、または子どもの学校行事などで一時的に子どもの世話をすることが難しいときに、保育園が数時間〜最大1日まで子どもを預かるサービスを指します。

このサービスを利用する場合、基本的には事前登録して利用日を予約する必要があります。また、保育園ごとに定められた利用回数の制限があるため、前もって確認しておきましょう。

2.ベビーシッター

ベビーシッターは、保護者の代わりに子どものお世話をするサービスです。このサービスは、保育園の送り迎えや家事の手伝いを依頼することも可能です。

利用条件に制限はなく、仕事がある場合はもちろん、リフレッシュが必要な時でも利用できます。この柔軟性がベビーシッターサービスの大きな特徴です。

なお、次のページでは、岡山で利用できるベビーシッターサービスを紹介しています。あわせて参考にしてみてください。

関連記事:【2023年最新版】岡山で利用できるベビーシッターサービス5選|選び方やよくある質問もご紹介! – コカラ

3.休日保育・夜間保育

休日保育・夜間保育は、日曜日や祝日、または夜間に保護者が仕事などにより自宅での保育が難しいときに利用できるサービスで、就学前の子どもが対象です。

施設によって開園時間は異なり、休日保育の場合、一般的には朝8時または9時に開始し、夜7時までの保育を提供していることが多いです。夜間保育に関しては、夕方11時から翌朝10時までサービスを行っている場所もあります。

4.病児保育・病児後保育

病児保育・病児後保育は、子どもが病気や怪我により、普段通っている保育園やその他の保育施設に預けることが難しいときに利用できるサービスです。

このサービスは、病児保育を専門に扱う施設や医療機関が併設している施設で提供されています。また、施設によって受け入れ可能な病状について、異なる基準を設けているのが特徴です。

5.ファミリー・サポート・センター

ファミリー・サポート・センターは、地域コミュニティにおける子育て支援を目的とし、育児援助を希望する家庭と、その支援を提供したい個人が会員登録を通じて繋がるプラットフォームです。センターは、互いのニーズに合致する会員同士を見つけ出し、合意のもとで育児支援の提供を促します。

このシステムを利用することで、子どもの送迎や一時的な預かりなど、さまざまな形での育児援助が可能になります。対象は0歳児〜小学校6年生までの子どもで、地域内での育児支援の充実を図っています。

保育サービスとはでよくある3つの質問

最後に、保育サービスに関するよくある質問にお答えします。

  • 質問1.保育サービスを上手に活用するには?
  • 質問2.ライフスタイルにあわせた保育サービスの選び方は?
  • 質問3.保育サービスに関する相談はどこにすればいい?

それぞれ詳しくみていきましょう。

質問1.保育サービスを上手に活用するには?

保育サービスを上手に活用するために、次の2つを考慮しましょう。

①サービス内容を理解する

検討している保育サービスの提供内容、利用可能時間、食事の有無、延長保育の可否、必要な費用など、具体的なサービス内容をあらかじめ調べておくことが大切です。

②緊急時に利用できるか確認する

一時保育や病児保育など、緊急時に利用したいサービスがある場合は、事前登録が必要でないかチェックし、どのような手続きが必要かを調べておきましょう。また、予期せぬ状況に備えて、利用可能なサービスをあらかじめリストアップしておくと安心です。

質問2.ライフスタイルにあわせた保育サービスの選び方は?

ライフスタイルにあわせた保育サービスを選ぶには、まず周辺の施設情報を収集しましょう。ウェブサイトや自治体の窓口で情報を入手し、実際に施設を見学して、最適な環境を選ぶことが大切です。

また、地域の支援センターやママ友からの情報も有力です。民間企業を利用する場合は、口コミサイトも参考になります。

質問3.保育サービスに関する相談はどこにすればいい?

保育サービスに関する相談は、市役所などの自治体に配置されている保育コンシェルジュが受け付けています。保育コンシェルジュは保育士や教諭の資格を持ち、家庭ごとに最適な助言やサポート、教育・保育に関する情報を提供します。

次のページでは、保育コンシェルジュの概要や相談方法を詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。

関連記事:【保活を支える】保育コンシェルジュとは?主な業務内容や相談方法、よくある質問までご紹介! – コカラ

まとめ

保育サービスは保育園だけでなく、他にも安心して預けられるサービスが多数存在します。そのため、目的に合ったサービスを知っておくことが大切です。

また、住んでいる地域の保育サービスを事前に把握しておけば、いざという時にも役に立つでしょう。

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